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懲りないトモです!
今回お送りするテーマは…
2025・J3リーグ第35節
栃木シティ×カマタマーレ讃岐


こちらの試合回顧をお送りさせて頂きます。
第34節・鳥取戦では相手のビルドアップをハイプレスで阻害して
リズムよく試合を進めながらも軽率なロストからのカウンターを被弾し
ビハインドの展開に陥ると終盤は猛攻を仕掛けながらも
ポストに嫌われるなど運にも見放され痛すぎる敗北を喫した讃岐。
【第34節・讃岐×鳥取 ハイライト】
劇的な逆転勝ちを収めた松本戦の勢いに乗れず
下位同士の争いに競り負けていよいよ正念場となる
トップ3に位置する強豪との連戦に突入しますが
今のチームにここを乗り切る底力は備わっているのでしょうか…。
対峙する栃木CはJ3参入初年度ながら圧倒的存在感でリーグを牽引し
シーズン途中にも積極補強で趨勢を動かし続け躍進を遂げると
昇格はもちろん優勝も射程に入る充実ぶりで
前節も終了間際に追いつき直近7戦負け無しを記録。
【第34節・琉球×栃木C ハイライト】
逞しさを増すチームにとって客観的に見るとここは通過点で
低迷する相手に不覚を取るシナリオは考えていないはず…
強者の風格を漂わせ叩きに来ることでしょう。
栄光を目指す新進気鋭の勢力が突き進むのか
劣等感に苦しむチームが起死回生の一撃を見舞うのか…
対照的な状況に置かれるマッチアップは
どのような結末を迎えたのでしょうか。
いつものように私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
【試合前の所感】

引用元:SPORTERIA様
讃岐は守備に重きを置く狙いを感じる【3-4-2-1】でスタート。
相手がリーグ有数の攻撃指標を記録する栃木Cということで
ボールを保持してゲームを進めることは考えづらく
如何にして向こうの組み立てを阻害していくかということに
注力して勝ち点を1つでも持って帰りたいところ。
攻撃に関しては恐らく後ろからロングボールを蹴っていくはずなので
アバウトな配球をどれだけ収められるかが鍵になってくるでしょう。

引用元:SPORTERIA様
対する栃木Cは不動のシステム【4-1-2-3】を迷いなく採用。
前線の3選手は名うての実力者揃いで誰がボールを持っても
何かが起こりそうという期待感を放つ存在。
彼らを活かしながらアタックングサードへ侵入回数を増やして
自慢の得点力を発揮し相手を圧倒するスタイルで
抵抗する讃岐を制して優勝へと突き進んでいけるでしょうか。
【試合回顧・前半】

引用元:Football LAB様
試合は序盤から想定通り栃木Cがボールを握る流れになりますが
讃岐がビルドアップに対してハイプレスで圧力をかけて
リズムの良い守備から優勢に試合を進めます。
敵陣に5-6枚を突っ込ませる積極的なプレッシングは
相手の裏をかく非常に効果的なプランとして機能していました。

キーパーも加わる栃木Cの高水準なビルドアップに対し【4-3-3】のような形へ可変しハイプレスを仕掛ける(黒矢印)讃岐。
プレスを突破されると一気に数的不利のピンチになり得るシステムですが攻撃のキーマンとなる田中パウロ・バスケスバイロンの両選手をマッチアップする内田・上野の両選手が上手く対応(赤枠)してタッチラインに逃れるなどプレーを切って中盤が帰陣する時間を作っていた。 |
プレスがハマり前目に人数が入っている状況で
カウンターが打てていた讃岐は
ペナルティーエリア内のこぼれ球に反応した岩本選手が足を掛けられ
ゲットしたPKを後藤選手が決めきり先手まで奪う理想的な展開を生み出します!
【18分 讃岐・後藤 優介】
リードする展開が作り出せた讃岐はその後もアプローチは変わらず
前線からプレッシャーを与えて相手の攻撃を邪魔しつつ
マイボールの際にはロングボールを中心に競り合いを挑み
スローインなどリスタートは急がずスロースタートを徹底し時計を進めます。
ミスするリスクを極力排除した慎重策に
ビハインドを負う栃木Cのフラストレートは次第に溜まり
不必要に思われるラフプレーで警告を受けるなど
らしさが鳴りを潜めそのままのスコアで前半が終了。

引用元:スポーツナビ様
讃岐は積極的なプレッシングと
消極的なアタッキングの緩急を付けたテンポが
思った以上の効果をもたらし
ここまでは言う事無しの内容。
このまま逃げ切れれば万々歳となるのですが
このまま栃木Cを沈黙させられるのでしょうか…。
【試合回顧・後半】

引用元:Football LAB様
立ち上がりは変わらずハイプレスを仕掛けていた讃岐ですが
前半では何とか踏ん張って存在を消せていた3トップが牙を剥き
マンツーマンでは止められなくなったことで
守備の枚数を増やさざるを得なくなり自陣に押し込まれます。
前線に選手が残っていないので蹴り出したボールも即座に相手へ渡り
一方的に殴られる厳しい展開に陥りながらも
ゴールだけは割らせまいとする奮闘も及ばず
ついに壁をこじ開けられてしまいタイスコアに。
【67分 栃木C・大嶌 貴】
勢いの差は歴然という状況でリードを失った讃岐が
このままネガティブな流れに飲み込まれるのではと不安視していましたが
残念ながらその懸念は現実となってしまいます。
75分にロングボールを収めた田中パウロ選手が
センターバック2枚を引き付けて狭いエリアでスペースを生み出し
ウタカ選手のゴールをお膳立てしたプレーは
敵ながらアッパレと脱帽するプロの妙技でした。
【75分 栃木C・ピーター ウタカ】

味方からのフィードを受け取った田中パウロ選手がマークに付いていた附木選手をおびき寄せて元いたポジション(赤枠)をスペースに変える動きを見せる。
ポッカリと空いたポケットにそっと置くような洒落たラストパスを配球し決定力抜群のウタカ選手が難なく沈める美しい連携プレーだった。 |
逆転を許し後がなくなった讃岐も
選手交代を繰り返し何とかしようと抵抗しますが
プレースキック以外での反撃機会はほぼ作れず
押し寄せる荒波に飲まれていくばかり…。
結局コーナーキックからダメ押しの一撃を浴びせられ
力の差を痛感するワンサイドゲームになりました。
【81分 栃木C・佐藤 喜生】
前後半で全く異なるゲーム内容に移り変わる乱戦は
終わってみれば自力に勝る栃木Cの完勝で決着。

引用元:スポーツナビ様
先手を奪い夢見た勝利が儚く消えた一戦でしたが
ここはもう相手が悪かったと切り替えて
むしろ通用した部分をポジティブに捉えるくらい強引な思考で
心身をリカバリーして残りの試合に備えていくしかないですね。
【第35節・栃木C×讃岐 ハイライト】
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2025
【第35節・vs栃木シティ】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
無策で挑めば普通に負けるであろう相手に対して
一か八かの積極策で一時はリードを奪い見せ場を作ったことは
敗戦のなかにも価値を感じたゲームでした。
茨の道を進むことが避けられない残り3試合も
ブレずに足掻き続けてもらいたいですし
仮に入れ替え戦に回り苦行が2試合追加されるような未来が待っていても
私も最後まで付いて行く所存です!
覚悟を決めて組み合う次節の対戦相手は【鹿児島ユナイテッドFC】。
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引用元:Lemino様
攻守にコンパクトな【4-4-2】を形作り
非常にアグレッシブなプレスを仕掛ける
ボール奪取能力に優れたカウンター主体のチーム。
鋭くボールホルダーに寄せが来るため
ビルドアップに関しては判断スピードが要求され
攻撃の組み立ては一筋縄ではいかないし
下手にミスが絡めば反撃を食らいかねない相手です。
讃岐の戦い方はおそらくリスクを避け
中盤を飛ばしたロングボールを多く配球しそうな予測は立ちますし
スコアレスの状況であればそれが無難な選択でしょう。
相手は裏ケアのためにある程度全体のラインを下げる必要に迫られますし
焦れて前に出てきてくれるのならこちらにも利得が生まれそう。
鹿児島は基本的に自分たちで細かく繋いでというスタイルではないので
讃岐はハイプレスを控えミドルブロックまたはリトリートで
自陣のスペースを埋めるほうが嫌がられるはずなので
引き分けOKという悠然とした守備対応が良いかと思います。
向こうも自動昇格圏に入るには瀬戸際というか
相当に分が悪い状況ですので野心を失っていなければ
どこかでバランスを崩してでも強攻策を打ってくるはずなので
そこでお株を奪うカウンターアタックを決められると最高ですね^^
格上であることは間違いありませんが
栃木Cと比べると素人のスカウティングでもまだ
これくらいは戦いようが浮かんでくる相手ですので
讃岐首脳陣もしっかりと策を練ってチームを導いて欲しいです!
下にいる沼津の突き上げで危機感が高まる現状ですが
ひとつ上の長野もトップハーフとの対戦ばかりを残しており
(※宮崎・栃木C・栃木SCを相手に)3連敗する可能性も考えられるので
3試合で勝ち点4(1勝1分1敗の勝率五分)で追い抜ける存在は程よい目標に思えます。
逆に悪い方のシナリオも想定し入れ替え戦に備えて
滋賀のスタジアムアクセスをちょこっと調べたりもしてます(笑)
※さすがに12月に青森まで行くのは色んな意味でハードルが高いですね…^^;
どっちに転んでも私は最後までチームと共に
シーズンを完走する覚悟は変わりません!
できれば楽観シナリオが現実になることを祈りながら
本稿を結ばせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ではまた別の記事にてお会いしましょう。
⇩前回記事⇩
