この度はお越しいただきありがとうございます、
懲りないトモです!
今回お送りするテーマは
2025・J3リーグ第14節
栃木SC×カマタマーレ讃岐
この試合の回顧をお送りさせて頂きます。
第13節・八戸戦ではボールに対し組織で圧縮してくる
洗練されたゾーンプレスでプレッシャーを受けながらも
ボックス内でのフィニッシュワークに高い集中力を発揮し
ゴラッソ2発で相手を退けることに成功した讃岐。
今季初の連勝を果たし次勝てば星を五分に戻せるという大事な分岐点で
しっかりと結果を持ち帰ることができるのかどうか
チームの勝負強さが問われます。
対する栃木SCは13試合で8失点の堅守を武器とし
課題であった攻撃面はシーズン途中にローンで2選手を加入させたことで
今季より定められた期限付きの枠(貸出・借受合わせて10名)をフル活用し
攻守のバランスをさらに強化してきたチーム。
前節は奈良を相手に持ち前の堅い戦いを繰り広げながらも
スコアレスドローとなりましたが連続無失点試合を3に伸ばし
自分たちのスタイルは確立しつつある充実ぶりを
ここでも披露して勝ち点3を狙います。
勝ち点16で並ぶ同士の6ポイントマッチとなる
火花散る一戦はどのような結末を迎えたのか…。
いつものように私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
【試合前の所感】
引用元:SPORTERIA様
讃岐は今季スタートから不変の【3-4-2-1】でスタート。
前節ゴールを決めた後藤選手が天皇杯でアクシデントに見舞われた影響か
ベンチ外となっていることはマイナスですが
岩岸選手の不安を払拭してくれる働きに期待したいところ。
最終ラインの3バックはこの並びが最適とベンチの思惑がありそうなので
今後はウイングバックが流動的なチョイスになってきそうな中で
この試合では左・藤井、右・河上(敬称略)を選択してきた判断が
当たってくれれば勝利に近づくことができるのですが果たして…。
引用元:SPORTERIA様
対する栃木SCも同じ並びの【3-4-2-1】がベースということで
ミラーマッチの様相。
最終ラインはキーパーも含め全員が180cmオーバーの高さを備え
ウイングバックの機動力も含めここまでの堅守が頷ける鉄壁の布陣。
前線にもレシーバー(受け手)タイプが粒揃いなので
ボランチのゲームメイク能力とフィニッシュの部分で
クオリティを上げて試合を制圧していきたいでしょう。
【試合回顧・前半】
引用元:Football LAB様
立ち上がりからボールを保持してビルドアップしていく栃木SCを
讃岐がブロックを構えながらカウンター狙いという構図で推移。
ここで讃岐の攻撃を牽引していた森川選手の動きを捕まえきれず
栃木SCは警告を受けたりシュートを浴びたりというシーンが続きましたが
枠を捉えるまでには至らずスコアに動きは無いまま進んでいきます。
栃木SCのビルドアップはスピードの早いショートパス中心の地上戦で
ウイングバックが高い位置へ張り出し【3-4-3】のような形へと可変しますが
マッチアップする讃岐のウイングバック、特に藤井選手のデュエルが光り
なかなか深くまで掘っていけない状況に置かれてしまいます。
攻撃時にウイングバックが高い位置を取って前線の枚数に厚みを持たせる栃木SC。
アウトサイドの攻防では讃岐が上回りなかなか前進できない(赤枠)一方でインサイドはトップ下がレシーバーの役割をこなすことで落としを受けるボランチ、特に藤原選手がボールを握る間を得てタイミングを測ってのパス供給(青枠→黒矢印)は一発の怖さを秘めていた。 |
終盤の讃岐が押し込んだ体勢から相手のビルドアップを引っ掛け
フィニッシュまで運んだ森川選手のプレーが最もゴールに迫った場面でしたが
ここも枠外へとシュートが逸れてしまいスコアレスのまま前半が終了。
どちらもゴール前が堅く得点を匂わせるプレーは少なかった印象ですが
吹き荒れる強風の影響も受け行き来を繰り返し
ボールと人が盛んに動くアクティブな展開になったので退屈を感じず
一挙手一投足に目が離せない面白い内容となりました。
エンドが入れ替わり風向きが変わる後半は
讃岐が追い風に乗る側に立つため有利な状況になるはずなので
それを活かす立ち回りができるのか注目していきたいです。
【試合回顧・後半】
引用元:Football LAB様
後半の入りに風で煽られた讃岐のクロスを
栃木SCが処理を誤りあわやオウンゴールかというプレーでスタート。
風上に立つ讃岐はロングボールが伸びるアドバンテージを得ましたが
守備面では栃木SCのビルドアップが地上戦中心のため
風の影響が少なく不利をあまり受けなかった点が
自分たちは苦しい思いをしただけに期待外れだったかもしれません。
序盤から中盤にかけて押し込む時間帯の続いた讃岐ですが
スコアは変わらず選手交代で流れを動かすベンチワークの勝負に。
前川・川西の両選手を投入し前線の並びに変化を加えますが
体格で上回る相手のバックラインにフィジカル負けしたのか
ゴール前での存在感は希薄で首脳陣としてはアテが外れた格好…。
栃木SC側も守備は抜群の安定感を見せていたため
交代カードは攻撃的な役割の選手を中心に切っていき
太田選手の投入などで前プレの強度が回復した後は
讃岐がビルドアップを嫌ったため次第にボールを握る展開へとシフトしていきます。
勝敗を分ける分岐点となったのは
讃岐が攻めるのか守るのかどっちつかずになった3度目の交代機会。
高橋選手を入れたことで一列後ろの内田選手も上がり
リスクを取った攻撃姿勢に出るもカウンターを食らいピンチを招くと
それで及び腰になったのか今度は後ろに重たくなり
岩本選手がバックラインに混ざるようなポジショニングを取るなど乱れが生じます。
バタつく讃岐を尻目にラストスパートを仕掛ける栃木SCは
前半から広いプレーエリアで駆け回りマークから逃れていた藤原選手が
レシーバーからの落としを振り抜く値千金の決勝弾を叩き込みます。
【5/31讃岐戦】
𝗠𝗔𝗧𝗖𝗛 𝗛𝗜𝗚𝗛𝗟𝗜𝗚𝗛𝗧𝗦 📹
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
5月31日(土)にホームで行われましたカマタマーレ讃岐戦のハイライト動画を公式YouTubeチャンネルにアップしました。▼こちらからhttps://t.co/vtdiT79XTT
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PICK UP📹
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⏰90+3分#藤原健介 選手( @Kensuke_38… https://t.co/TZuI8KV1m9 pic.twitter.com/kKLZ5SoWyy— 栃木SC|Tochigi SC (@tochigisc) May 31, 2025
直前のチャンスシーンでは足を攣る様子も見られ
満身創痍の状態だったはずですが
余力を振り絞った魂の一撃は相手選手ながら
思わず称えてしまうほど素晴らしいフィニッシュでした。
これにて雌雄は決し栃木SCに軍配が上がった6ポイントマッチは
米山監督自身が『勝ち急いだ』と反省の弁を残す心残りの結果に。

負けた悔しさは持ち帰ることになってしまいましたが
それぞれが持ち味を発揮し合った濃密な90分で得た刺激も
しっかりと吸収してレベルアップに繋げてもらいたいですね。
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2025
【第14節・vs栃木SC】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
私は現地で観戦し雰囲気をダイレクトに味わったという
感覚的な影響もあるでしょうが
今季対戦したなかで一番清々しさを感じた相手でした。
栃木SCさんの躍進を祈念すると共に
次の対戦ではリベンジしなければいけないと
心が熱くなれた試合だったので
チームも同じ感情を抱いて前に向かって欲しいなと思います^^
そしてクラブ肝いりのプロジェクトとなる
昨季に続く2回目の屋島開催で迎えるのが
目下首位をひた走る【FC大阪】。
引用元:football-emblem様
非ポゼッションスタイルを貫き
攻撃ではフィードやクロスなどロングボールを多用するのが特徴。
ボールを奪うと素早いトランジションで
一気呵成に攻めてくるので
下手な失い方をしてしまった際には
ファウル覚悟で止めるくらいの割り切りも必要でしょう。
セットプレーを含むリスタートのアイディアが豊富で
フィジカルコンタクトにも長ける屈強なチームなので
ノーガードの打ち合いだと分が悪いでしょうから
守備を固めてテクニカルに試合を進めるのが無難な選択か。
センターバックが2枚のシステムを採用しているため
サイドバックの背後辺りが取れれば最終ラインは崩せそうなので
相手が前のめりに来た時いかに裏返してカウンターが打てるか…
そういうチャンスを見逃さずに集中して戦ってもらいたいです。
向こうは自信や勝ちグセを備えているチームなので
言うまでもなく難しい試合になるでしょうが
だからこそ倒した時に得るものは大きいとも考えられます。
合戦の地・屋島で気後れすることなく堂々とした振る舞いを期待して
本稿を結ばせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ではまた別の記事にてお会いしましょう。
⇩前回記事⇩
