皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回のテーマはこちら。
カマタマーレ讃岐試合回顧・2024
第21節・vs大宮アルディージャ
こちらをお送りさせて頂きます。
前節の琉球戦では相手のポゼッション対策を施し
前半は動きの多い展開に持ち込むも先に失点を許してしまい
次第に守備を固めていく試合運びに屈してしまった讃岐。
これでリーグ戦は5戦続けて勝ちに見放され
僅少差の試合は演じられているものの
成績は一向に良化しない状態に危機感が募ります…。
それでもいつか潮目が変わる日を信じて
抗い続けるしかありません。
ここでぶつかる事となる大宮は前節沼津との上位対決で
内容的にも上回れる完敗を許す足踏みを経験。
大宮としてはまだ心配するほど差を詰められたわけではありませんが
昇格、さらには優勝を見据える存在に連敗は禁物なだけに
この試合ではふんどしを締め直して臨んでくるはずです。
ホームの大声援を背に立ち直りたい首位チームが順当に立ち直るのか
低空飛行を続ける讃岐が大方の予想を覆す
番狂わせを起こすことになったのか。
私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
両チームのスタメンは以下ようになりました。
引用元:SPORTERIA様
讃岐は前節までと同様の【3-4-2-1】でスタート。
今夏獲得した森川選手を早速スタメンに置き
丹羽選手は合流から2日という準備期間でベンチに入れるなど
悲壮な台所事情を伺わせるメンバーで立ち向かいます。
そして守備の要として奮闘を見せていた奈良坂選手の名前が無く
ディフェンスラインの質が落ちるのではという懸念も…。
満身創痍のチームを救うラッキーボーイは出現するのでしょうか。
引用元:SPORTERIA様
迎え撃つ大宮は【3-1-4-2】を採用。
前節の大敗を受けて考えを巡らせたのか
ここ最近のベースとなっていた4バックから従来の3バックに戻し
失点が増加傾向だった守備をケアしようというアプローチでしょうか。
前線にハイスペックの選手が揃うだけに
守備を固めても得点が奪えるポテンシャルは備えるので
バランスを見直したシステム変更は理に適う判断に思えます。
試合はやはり両チームが守備に注力する形を取り
最終ラインを5枚に設定してゴール前を固めるなか
どのような攻撃を打てるかという対決に。
讃岐が前からのプレスに消極的だったこともあり
大宮は後方で溜めを作りながらサイドへボールを迂回させて
偽9番の杉本選手を含む3枚の二列目が絡んでいくスタイル。
讃岐の5枚揃えた最終ラインを崩すべくサイドハーフを経由し前後の選手がフォローに動きトライアングルを形成する大宮。
左センターバックの浦上選手が一列上がることで中盤でのボールロスト時に即時奪回へ動くこともできるしセカンドボールの攻撃参加にも顔を出す厄介な存在になりこの試合では影のキーマンとして活躍していた。 |
一方の讃岐の攻め筋はロングボールに偏りますが
これは大宮のプレスに引っかかるが故に
リスクを嫌って渋々蹴っていたというように映りました。
讃岐が使いたかった左右の経路はすぐにチェックされる態勢で待ち構えられていた(赤枠)ため自陣で掴まることを恐れて赤星選手を狙うも市原・浦上両選手に潰され起点としての機能は今ひとつ。
ただライン間のスペース(青枠)は比較的空いていたのでそこに陣取ることの多かった森川選手あたりはチャンスに絡むことができていた。 |
双方の守備が上手くいっていたこともあり
得点に近づいたのはセットプレーが中心となります。
讃岐は江口選手のプレースキックで惜しいシーンを作り
大宮はコーナーキックからボックス内で秀逸な動きでマークを外すも
オフサイドの判定でゴールが幻に。
※35分のコーナーキックで市原選手が内田選手を外す動きは現地ゴール裏で見ていて
思わず『上手い!』と唸ったプレーでした。
ハイライトにも入っているので是非ご覧頂きたいです。
全体の流れとしては手堅い試合運びを実行し
双方にとって想定の範囲内であろう
スコアレスでの折り返しとなりました。
勝利のために得点が必要となる後半では
どういった戦い方を見せてくれるのか…
指揮官の手腕が問われます。
後半に入り大宮は攻め筋を少し変え
最前線の藤井選手に収めさせるボールを配球する機会を増やします。
敵陣でのポストワークが効きゴールとの距離が詰まるなか
讃岐も懸命に守りますが跳ね返せずコーナーへ逃げる場面が多くなり
耐え忍ぶ時間帯が長く続くこととなります。
赤星選手に少し痛めた素振りが見られたこともあって
早くも讃岐デビューを迎えた丹羽選手ですが
ディフェンダーを背負ってのプレーで転がされてしまうシーンが多く
ワントップというのは持ち味が活きる役割ではなかったように思えました。
前掛かりに押し込む大宮と我慢しながら少ないチャンスに賭ける讃岐の構図で
どちらがネットを揺らすのかと観衆の視線が注がれる熱戦で
ここぞの大仕事をやってのけた千両役者はエース・杉本健勇選手でした。
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J3リーグ 第21節
🆚 #カマタマーレ讃岐
🔢 1-0
⌚️ 後半42分
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— 大宮アルディージャ (@Ardija_Official) July 13, 2024
自らが展開したボールを落下点に存在を消しながら入る動きは
経験とセンスに裏打ちされた見事な嗅覚でしたし
センターフォワード(藤井選手→大澤選手)に課していた
ポストワークが最後に実を結んだ長澤監督の采配も見事でした。
後方からのボールを大澤選手が収め杉本→シルバ→下口と各選手に渡りクロスが入る。
最初はニアに行くような素振りを見せながらフィニッシュのポイントへダイアゴナルに入っていく動きはワンタッチで決めるためのお手本のような進路取りでゴールを奪った時間帯も含めて格の高さを感じた。 |
これで試合は決まったかに思えましたが
最後に一波乱を生んだのは市原選手の軽率なプレーで
遅延行為を取られてのダブルイエロー。
一人を失い【4-4-1】で逃げ切りを図る羽目になった大宮にとっては
ラストプレーで讃岐にネットを揺らされ痛恨の同点劇かに思われましたが
抜け出した丹羽選手のポジションがオフサイドという判定だったでしょうか…。
(やはり丹羽選手は背負うより剥がすプレーのほうが得意そうなので
今後の起用方法は一考してもらいたいですね)
結果的には事なきを得ましたが
一歩間違えば重大な背信行為となっていただけに
今後の成長の為にも本人は反省すべきだし
周りも甘やかさず釘を刺す必要はあるでしょう。
土壇場で大きく試合は転換したものの
最終スコアはウノゼロで大宮に軍配。
健闘は見せるものの負けを重ねる讃岐の苦悩は
更に深みを増してしまうような厳しい結果となり
不安を抱える暗中模索の日々が続きます…。
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2024
【第21節・vs大宮アルディージャ】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
もう少し勝敗を気にしなくて済む立ち位置であれば
十分評価できるだけの善戦でしたが
今の状況ではなかなかプラスに捉えるのが難しい結果となりました。
これで天皇杯も含めて直近7戦未勝利という
絶望感すら漂う低迷からの脱却を狙うには
新加入選手の特徴も踏まえた新しいシステム構築など
大きな改革を求めるタイミングに思えますが米山監督の考えは如何に…。
次戦の相手は奇しくも監督交代など大きな動きを見せて
それが表面上の結果に表れている【SC相模原】。
引用元:football-emblem様
まず特筆すべき長所は強固な守備を力を誇る3枚のセンターバックで
山下選手・田代選手・加藤選手の並びで組んだここ3戦は全て無失点。
讃岐従来の1トップ2シャドーのアタッカー3枚では
クオリティで劣る可能性は大きく
得点を狙うのであればリスクを覚悟で枚数を増やすべきでしょう。
丹羽選手や川西選手をセカンドトップに置き
ターゲットマンの赤星選手や大野選手と組ませると
それぞれ持ち味が活きそうなイメージが湧きます。
攻撃面は外国人選手のフィジカルを活かしていた前期とは様変わりして
手数の少ない速攻を狙うスタイルのようなので
下手な失い方をすれば瞬く間にピンチに陥るケースも。
スピード勝負に対応できるタイプの
奈良坂選手・奥田選手・深港選手らをセンターバックに据えて
相模原が狙うトランジションを即座にケアしていきたいですね。
あとは闘志剥き出しでチームを鼓舞してくるであろう
シュタルフ監督の気迫に押されないよう
こちらも心に燃えたぎる炎を宿して
精神面でも上回れるようしっかり準備して迎え撃ちましょう!
J3のチームであれば相手は大宮と比べてしまえば
どこと当たっても楽になりますし
前期では大宮戦後の試合は勝利を収めています。
今回も同様に勝ってくれることを願って
今回はこれにて本稿を締めくくらせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
また別の記事にてお会いしましょう。
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