孤高の天才 前田智徳に野球好きが惹きつけられる理由

皆さんこんにちは、懲りないトモです。

突然ですが前田智徳という野球選手をご存知でしょうか?

 

私は物心ついて以来のカープファンで、現在においても贔屓球団です。

そんな中、最も心を奪われた選手こそがこの前田智徳なのです。

 

残した成績もさることながら、その生き様や振る舞いが魅力的なので

少しご紹介したいと思います。

 

 

入団前後

 

前田は1989年ドラフト4位で熊本工業高校から広島東洋カープに入団。

実は高校時代からエピソードに事欠かない前田(笑)

ヒットを打っても塁上で不満そうに首を傾げる事があるなど

常に高い理想を追い求めていたという。

 

こんな高校生、いる…??

 

 

ドラフト4位という決して高くない評価での入団にも関わらず

1年目から一軍昇格を果たした前田は順調に出場機会を増やしていく。

 

そしてある時、20歳そこそこの前田が決勝ホームランを放ち勝利した試合がありました。

ところが本人はヒーローインタビューを拒否し、泣き崩れます。

ホームランを放つ前に自身のエラー(後逸)により、

先発した北別府の勝ち星を消してしまっていたからです。

まだ若手と言われる年齢でありながらこの責任感の強さ…

前田の人間性を表すエピソードだと思います。

 

 

好成績を残し続け、名実ともにチームの中心となった前田だが…。

 

 

突然の悲劇に襲われる

 

1995年、神宮球場での試合中に一塁ベースを駆け抜けた際に負傷し転倒…

晩年まで苦しめられる右脚アキレス腱断裂という大怪我に見舞われる。

 

 

以降の前田は常に怪我と隣り合わせの現役生活で

思い通りにならない自身に葛藤を繰り返す。

 

「前田智徳は死にました」

「もう片方のアキレス腱も切れてしまえばバランス良くなるのか」

 

などのコメントに苦悩の端々が伺え、前田を愛したファンとしても辛くなる。

 

それに相反し、悲哀に満ちた儚さは美しさも感じさせる。

前田の魅力はひとつにとどまらない。

 

孤高の天才

 

自身の体が万全になることはないまま、それでもコンスタントな打撃成績を残す前田。

その打撃は芸術や天才と称され賛辞を受ける。

 

落合博満「真似をしていい打撃は前田だけ」

イチロー「本当の天才は僕ではなく、前田さん」

 

この両者から絶賛されていることが素人にもわかりやすい凄さなのかなと。

 

 

キャリア終盤はその役割を代打に移し、チームに貢献。

当時のカープは低迷期真っ只中で、試合には敗れることが大半…

それでも、代打・前田が見れれば満足して球場から帰れていた(笑)

カープファンは本当に前田智徳が大好きなのだ。

 

 

そんな前田に最後も魔の手が襲う。

 

天才の最期

 

2013年、アキレス腱断裂した因縁の舞台である神宮球場。

代打で登場した前田に対するはルーキーの江村。

 

https://youtu.be/UZC3oPCTato

 

 

https://youtu.be/yjVOAA4uFtg

 

 

 

実はこの試合を現地観戦していましたが、本当に心配でした…。

(これは余談ですが14年のキラ、15年の菊池が死球交代した試合も現地におりました…)

 

この死球により左尺骨骨折という怪我を負った前田は

同年限りでの現役引退を決断。

引退の一報を見たときには頭が真っ白になった記憶があります。

 

チームが弱くても前田が見れれば良かった私は

チーム16年振りのAクラス入りの喜びよりも、

前田を失った悲しみのほうが大きかった…。

 

 

引退後は…

 

引退した前田は現在まで野球解説者などで活躍しており、

現役当時の雰囲気はどこへやら…

すっかり気のいいおじさんへと変貌を遂げています(笑)

今後より一層のご活躍を期待しています。

 

 

今回は私が最も愛した野球選手、前田智徳をご紹介させていただきました。

今後とも当ブログを見て頂けると幸いです。

それではまた。

 

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