皆さんこんにちは、懲りないトモです。
一般社会でも度々問題視されている『パワハラ』。
スポーツの世界も例外ではなく
次々に疑惑が浮上してくるのが現実です。
前回考察したサガン鳥栖・金明輝監督に続き
今回は東京ヴェルディ・永井秀樹監督に一件について
見解を述べていきたいと思います。
(前回記事)
【時事】昨今のスポーツ界に蔓延るパワハラ指導についての個人的見解(1)・金明輝監督の事例【サッカー】【サガン鳥栖】
報道された情報を元に永井監督の指導の是非について
掘り下げていきますので、
お付き合いいただけると幸いです。
では参りましょう。
ケース2・永井秀樹監督(東京ヴェルディ)
https://news.yahoo.co.jp/様より引用
2019年の途中より東京ヴェルディを指揮していた監督。
2019年13位・2020年12位・2021年11位(27節終了時)
とJ2中位につける結果を残していましたが、
先日成績不振を理由に引責辞任を申し出ました。
J2東京ヴェルディ、永井秀樹監督が成績不振を理由に辞任。パワハラ疑惑は引き続き調査
パワハラ報道が加熱していた最中の辞任発表ということで
傍目から見ている側としては否が応にも
渦中の問題と結びつけてしまいたくなるのが本音でしょう。
では永井監督の指導とはどのようなものだったのか?
もちろん内通者ではないので報道の内容から
推し量るしかないのですが、
具体的に書かれていた記事はこちら。
名門・東京ヴェルディで相次ぐ選手の体調不良… 背景に永井監督の“吊し上げ”指導
一番精神的に追い詰められていたとされるのが奈良輪雄太選手。
https://www.verdy.co.jp/様より引用
今季ここまでの出場時間は僅か54分間…
確かに彼の実績から考えれば
不可解な程に試合に出場していません。
永井監督は選手に対し賛辞より叱責を与えるタイプで
失敗を追及するような指導が多かったようです。
上述の記事によればその考え方が合わず
奈良輪選手は嫌気が差してしまったのだとか。
ただ、それだけで終わっていれば『当人同士の価値観の相違』
で済ませられた話かもしれません。
監督も責任のある立場ですし、結果を求められるので
個よりチームを優先しても咎められないでしょう。
ただ問題がそれだけにとどまらず、下記の記事にあるように
試合中に骨折した山下選手をフル出場させて
その事を持ち上げて奮起を促すというのは
些か時代錯誤な考えをお持ちなのかな?…と感じました。
東京Vは磐田に完敗 永井監督「最後の質が」
しかしながらチームはこの試合の直後から
リーグ戦5連勝を飾り上昇ムード。
永井監督自身も月間最優秀監督に選出され
短期的に見れば、この発破が効いたという見方もできます。
東京V・永井監督が6月の月間優秀監督賞受賞「選手たちが取ってくれた賞」
ところが7月以降は4分け3敗と勝ち星は生まれず…
高圧的な発破の反動が如実に現れた結果となっています。
そして監督と選手の間に開いてしまった溝はついに埋まらず
Jリーグ事務局に意見書が提出される運びとなりました。
東京V永井秀樹監督パワハラ行為 「もみ消そうと」選手会J事務局に意見書
冒頭でご紹介した前回記事で取り上げた
サガン鳥栖・金明輝監督の一件は
匿名での告発とありましたが
永井監督の場合は東京ヴェルディ選手会が主張したとあり
より根が深い問題であると捉えられます。
永井監督も選手たちも目的は同じで
『チームの勝利のために戦う』ことは共有できていたはずですが
『指導』と『支配』を履き違えたが為に
このような結末を迎えたのではないでしょうか。
ただそのような方針でも結果を出す人が世の中にはいて
一方的に非難されるほど悪質な所業には思いませんが、
求心力や説得力が指導内容に及ばなかったということなのでしょう。
ここまで亀裂が生じてしまえば仮にこのまま続投しても
チームが上向くことは考えにくいので
永井監督が離れることになるのは
お互いにとって良かったのではないでしょうか?
名門復活の道は次の指導者に託したいですね。
といったところで今回はここまでとさせていただきます。
人を育てる・人を導くというのは確たる正解がないので
本当に難しいことだと思います。
ただ監督側も選手側も上手く行かなかった経験も糧になるので
今回の一件を今後の精進に役立ててもらいたいです。
もちろん情報として知った受け手側の私も
同じ轍を踏まないように気を付けていければいけませんね^^;
ここまでお読み下さいましてありがとうございました!
それではまた次回お会いしましょう。
https://soccermagazine.jp/様より引用