皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回も引き続き私の好きな競走馬を
ご紹介していこうと思います。
モーリス
父・スクリーンヒーロー
母・メジロフランシス
母父・カーネギー
小規模経営の個人牧場で生産された
叩き上げのサラブレッド。
母系は名門メジロ牧場生産馬。
だがメジロは高速化した近代競馬では
淘汰された存在…。
決して恵まれたとは言えない背景で、
評判も高くなかったが
ある転機をキッカケに
秘めた才能が開花する。
デビュー前には調教で好時計を出し
素質の高さを伺わせたモーリスは
2歳時には順調に連勝を重ねるが、
3歳となってからは
スタートの悪さや
背腰に疲労を溜める体質など
課題を露呈し連敗が続く…。
そんな中運命を変えたのは
美浦・堀宣之厩舎への転厩だ。
明け4歳に転厩初戦を迎えたモーリスは
条件戦を快勝し飛躍への狼煙を上げると、
怒涛の勢いで連戦連勝。
3連勝して参戦した安田記念は
G1初挑戦ながら1番人気に支持され快勝。
続くマイルチャンピオンシップは
調整過程の狂いから不安視されながらも一蹴。
年初には条件馬の立場だったが
春秋マイルG1制覇の快挙を成し遂げ、
自身年内最終レースに選んだ香港マイルをも制覇…
年間無敗で最優秀短距離馬と
年度代表馬の栄誉に輝いた。
翌5歳初戦に香港のチャンピオンズマイルで勝利し、
名実共にアジアNo.1マイラーとなったモーリス。
だが連覇を目指した安田記念で不覚を取り
堀厩舎転厩後初の敗戦を喫する。
秋には新境地の2000m戦に
主戦場を移すことを目指し
札幌記念に出走するも惜敗。
あと一歩足りないレースが続き、
衰えも懸念されつつ迎えた天皇賞・秋…
周囲の不安を一掃する力強い走りを披露し
中距離でもその強さを
遺憾なく発揮した。
そして迎えたラストランは
前年制した香港マイルではなく
香港カップに定め
香港G1二階級制覇を目指した。
元々抱えていたスタートの悪さが出てしまい
後手を踏んでしまったモーリスだが、
道中は内々で脚を溜め、
直線で末脚を爆発させると
先頭を並ぶ間もなく交わし
後続には追撃を許さず。
地元香港勢も成し得なかった偉業を達成し
現役生活に別れを告げた。
余談ですが、生まれ故郷の戸川牧場は
モーリス以外にプロ野球選手も輩出。
埼玉西武ライオンズの戸川大輔選手…
こちらの活躍も見たいですね!
https://baseballking.jp/ns/94291
引用元:ベースボールキング
サイレンススズカ
父・サンデーサイレンス
母・ワキア
父母・Miswaki
私の思う日本競馬史最強馬は
この馬になります。
逃げて差す
サラブレッドの理想形と呼べる稀有な存在。
そのスピードで天まで駆けてしまったのが惜しい…。
幼少期から非凡なスピードを見せていた
サイレンススズカ。
その有り余るスピードをコントロールするため
陣営は手を尽くすが、
思ったように結果は残せず
伸び悩む日々。
しかし武豊への乗り替わりで
才能開花へ一気に走り出す。
無理に控えるよりも行かせたほうが良いと進言。
スピードを抑えることをしなくとも
サイレンススズカは最後まで走りきれる…
常識こそが彼を妨げていた敵だったのだ。
規格外の才能はみるみる進化を遂げ、
オーバーペースこそがマイペースのスズカの走りに
誰も付いて来れない。
金鯱賞で2着に大差(10馬身以上)をつけ圧勝。
※重賞競走での大差勝ちはこのレース以降見られていない(2021年2月現在)
続く宝塚記念では5連勝でG1初制覇。
とどまるところを知らないスズカは
次走の毎日王冠でもその強さを
遺憾なく発揮する。
後にジャパンカップを勝ち、
翌年に年度代表馬に輝くエルコンドルパサーや
後にグランプリレース(有馬記念・宝塚記念)を
3連覇するグラスワンダーなど
注目馬ひしめくメンバーとなったが
最重量59kgの斤量を背負いながら
並ばれる事もなく快勝。
G2でありながら後世に語り継がれる
圧巻のパフォーマンスを見せつけた。
しかし夢の終わりは突然…
次走の天皇賞・秋で競走中に故障が発生し
予後不良となり安楽死の処置が取られた。
父のサンデーサイレンスになぞらえ
沈黙の日曜日
と称され、多くの人が悲しみに暮れた出来事となった。
非業の最期がサイレンススズカの
存在をより強くしているのも
皮肉なものですね…。
以上、全3回に渡ってご紹介させていただきました。
お付き合いいただいて
ありがとうございました。
競馬好きな方にも、よく知らない方にも
届いていると嬉しいです。
それではまた。