皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回も引き続き私の好きな競走馬を
ご紹介していこうと思います。
エピファネイア
父・シンボリクリスエス
母・シーザリオ
母父・スペシャルウィーク
日米オークスを制覇した
名牝・シーザリオの仔。
父は2年連続年度代表馬・シンボリクリスエス。
早くからその能力を発揮し
2歳時から無敗の3連勝で重賞勝利。
翌年クラシックの主役候補に躍り出る。
しかし年明け初戦の弥生賞では
主戦騎手の福永祐一が騎乗出来ず
道中控えることをさせなかったため
伸びを欠いて敗北した上に、
前に行きたがる悪癖までついてしまう。
その結果、再び手綱を取った福永も
エピファネイアを制御しきれず
クラシック初戦の皐月賞でも
折り合いを欠いてしまい
ロゴタイプに屈する。
続く日本ダービーでも変わらず
前へ勝手に進んでいってしまい
逆にスピードを抑えようとした
福永とは息が合わない。
途中で呼吸の悪さのあまり
体勢を崩し落馬寸前になる場面も…。
そうして自分を見失いながら
バタバタの走りになってしまった結果
キズナに差し切られ勝利を逃す。
能力や素質は相当に高いのに
気性の荒さでタイトルを逃し続けたエピファネイア。
巻き返しを期す陣営は折り合い改善に着手し
秋のクラシック戦線では
巻き返しを見せる。
神戸新聞杯と菊花賞では
後方待機できるようになり
スタミナを消費することなく走りきり
ともに勝利し、最後の一冠を手にした。
しかしそれにより纏まってしまったため、
以前に見せていた爆発力が陰を潜めてしまう。
それ故に古馬になってからは
勝ちきれないレースが続く。
もしエピファネイアが
道中前に行けて末脚を爆発させた時は
どれほど強いんだろう…
そんな幻想を描くようになった。
そしてその幻想が現実になったのが
2014年のジャパンカップ。
このレースで理想の姿を見せたエピファネイアは、
当時世界レーティング1位のジャスタウェイや
G1を7勝した女傑・ジェンティルドンナなどの強敵を
4馬身もの差をつけ千切る圧巻の走りを披露した。
余談ですが、私は十数年競馬を見てきて
このレースは絶対にこの馬が勝つと
走る前に感じたことが
過去3回だけあるのですが
(私は天啓が降りてきたと表現してますw)
このジャパンカップがそのうちの一回です。
その後は燃え尽きたかのような
戦績に終わり引退しましたが、
種牡馬として初年度から
無敗の牝馬三冠を達成した
デアリングタクトを輩出するなど
期待以上の活躍を見せている。
貴重なロベルト系の血脈をつないで欲しい。
ダノンシャンティ
父・フジキセキ
母・シャンソネット
母父・Mark of Esteem
類まれなスピードを持った快速馬。
なんと言っても本馬は
かなり攻めた配合により生まれている。
血統の話は専門的だし
正解がないので非常に奥が深いのだが
基本的には同じ馬の血が
濃くならないようにするのが
無難と言われている。
(人間でも近親同士の子供は奇形児が生まれやすいなどと言われる)
そんなある種の禁忌に挑戦したような
3×3のクロス(父方の曽祖父と母方の曽祖父が同一)という血統…
その危うさと反面に持つ芸術性が
ダノンシャンティの魅力の一つである。
血が濃くなるのもリスクばかりではなく、
その馬の特徴を受け継ぎやすい
という側面もある。
曽祖父Halo(ヘイロー)譲りの
スピードが遺憾なく発揮されたのが
2010年のNHKマイルカップ。
レースは序盤から前が激しくやり合い
前半1000m通過が56.3秒という
異例のハイペース。
それを後方から虎視眈々と眺めながら
最後の直線で末脚一閃!!
まとめて抜き去りレコードタイムで快勝した。
以降は怪我に苦しみ、
ベストパフォーマンスを発揮した
マイル(1600m)戦は
この1戦のみと
ローテーションにも恵まれなかった。
生産者にも調教師にもファンにも
未知の可能性を追い続けたような
ロマンを感じさせてくれる競走馬だった。
今回はここまで。
読んでいただいてありがとうございました。
あと1回だけ続く予定ですのでお付き合い下さい。
それではまた。