この度はお越しいただきありがとうございます、
懲りないトモです!
今回お送りするテーマは…
2025・J3リーグ第32節
カマタマーレ讃岐×ギラヴァンツ北九州


こちらの試合回顧をお送りさせて頂きます。
第31節・長野戦では監督交代後から積み上げてきた4バックを解体し
守備面を中心に見直しを図ったものの大きなミスから失点すると
相手の割り切ったゲームコントロールに反撃の余地を生み出せず
大事な6ポイントマッチで完封され敗れた讃岐。
【第31節・長野×讃岐 ハイライト】
残留を争うライバルにシーズンダブルを食らう失意の敗戦を経て
意気消沈する猶予もないような
日に日にプレッシャーが増す逆境に晒されたチームは
リバウンドメンタリティを発揮できるのでしょうか。
対する北九州もプレーオフ圏内へ滑り込むには余裕のない状況で
相応のプレッシャーが伸し掛かる立場となっていますが
直近5戦は上位の相手も含んでいるなか3勝1分1敗と勝ち点を積み
前節も鹿児島にリードを許しながら追い付く底力を見せています。
【第31節・北九州×鹿児島 ハイライト】
望みを繋ぐためにここで対峙するハードルも華麗に飛び越えて
上の順位へと勢いを付けて駆け上がっていきたいところ。
止まらぬ連敗に指揮官の不在が重なる手負いの讃岐が意地を見せるのか
一心不乱に昇格を見据えてひた走る北九州が勢いを加速させるのか…。
いつものように私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
【試合前の所感】

引用元:SPORTERIA様
讃岐は前節採用した形を継続し【3-4-2-1】でスタート。
私個人の見解としては4バックを想定していただけに
意外なチョイスに映りましたが
その狙いがゲームの中でどう作用していくのか
興味を持って観察していきたいポイントです。
ともにスタメン起用は久々となる左合・木許の両選手は
攻撃的な役割を好むプレーヤーという印象ですが
まずは手堅く守備からという考えがありそうな布陣で
どういった働きを見せてくれるのでしょうか。

引用元:SPORTERIA様
一方の北九州もシステムを崩すことなく【4-2-3-1】で真っ向勝負。
レギュラー格の杉山選手らサスペンションで2名を欠くゲームとなりますが
それでも勝るとも劣らないだけの戦力を有しているだけに
大きな不利にはならなさそうです。
ビルドアップの質にやや不安のある讃岐を相手に
タイトな守備からのカウンターアタックという方針を貫き
試合の主導権をしっかりと奪い切りたいでしょう。
【試合回顧・前半】

引用元:Football LAB様
試合の入りから讃岐がボールを保持して自陣から攻撃を組み立て
北九州が激しいプレッシングで奪取を狙う構図で推移するなか
5分と経たない時点で河上選手が負傷する波乱の幕開け。
特に接触の無いシーンで突然倒れ込み
左膝を気にする素振りを見せていた様子などを見るに
長期離脱の可能性も想定される事態に見舞われ
立ち上がりから動揺が広がる大打撃となりました…。
さらにアクシデントはこれに留まらず
大野選手が勢いを残した状態で相手選手とバッティングし
フラつきながら座り込むとベンチはプレーの続行を諦め
早くも2枚目の交代カードを切ることを余儀なくされます。
※この交代に関しては脳震盪による交代のため双方に交代枠と回数がプラスワンに。
治療時間に多くを費やしプレーの動かなかった序盤が過ぎ
ようやくゴールに迫るシーンが出始めた矢先に
先制パンチを打ち込んだのは北九州でした。
【19分 北九州・辻岡 佑真】
讃岐としてはボールアクションに嫌われた少し不運な失点でしたが
苦手意識のあるセットプレーをまたしても防ぎ切れなかった事実は
自責の念に苛まれるには十分の追い打ちとなりました…。
何とかしてギアを上げたい讃岐でしたが
ボールを保持しても勢いを増す北九州のプレスに苦戦し
なかなか敵陣に選手を出せずロストすると
反転して守備回り川西選手まで戻らされる状況が続きます。

讃岐の守備陣形は右ウイングの左合選手は対面とマッチアップし左ウイングの上野選手が最終ラインに加わり数的優位を作る(青枠)構え。
上野選手が下がったことにより空いた山脇選手のスペース(赤枠)へ川西選手がフォローに降りてくることで意図したかどうか疑問が持たれる【4-4-2】へ可変して凌ぎます。
川西選手がサイドに流れ守備に加わっているということで前線には試合勘に欠ける2枚しか残らない状況になっているためせっかく攻守が入れ替わってもパスの出しどころがなく迷っているうちに奪い返されるという悪循環に嵌っていた。 |
こういう守備対応になるなら最初から【4-4-2】を想定して
メンバーを選んでいたほうがまだ機能していたように思えるので
後出しの結果論と言われればそれまでですが
【3-4-2-1】をチョイスした判断は裏目に出たというのが私の意見です。
※一応前回記事で北九州相手には4バックと推奨しているので
この指摘に関しては後出しではなく先出しになるでしょうか?^^;
アクシデントが重なり戦力が削がれ戦術も機能せず
ピッチに立つ選手たちのパフォーマンスも低調と
良いところが見えないままでしたが
追加点は阻止しハーフタイムまでは難を逃れた讃岐。

引用元:スポーツナビ様
修正が求められる逼迫したシチュエーションに追い込まれたなかで
頼みの監督は不在という窮状で
果たして切り抜けることはできるのでしょうか…。
【試合回顧・後半】

引用元:Football LAB様
なるべく僅差を保って試合を進めたかった讃岐でしたが
立ち上がり5分と経たぬ間にスローインからのリスタートを受けた
永井選手がカットインしながらバイタルエリアに侵入し
そのままフィニッシュをゴール右隅に流し込まれ痛すぎる被弾…。
【50分 北九州・永井 龍】
この試合で明確な差として現れていた球際の強度不足が露わになり
ここでも緩慢な対応となってしまいました。
程なく井林選手がもも裏を気にする仕草を見せ
またしても負傷が疑われる交代が行われましたが
これを機に讃岐はウイングの位置を前に置き【3-2-4-1】化して
リスク承知で攻撃重視に舵を切ります。

左右のセンターバックが外に開いてボランチが1枚フォローする形に後方を可変させウイングバックのポジションを上げた讃岐。
前線に構える枚数は増えているものの優位性はなくしっかりと1対1でマッチアップ(青線)される組み合わせとなり北九州のタイトなマークに苦しめられる図式は変わらなかった。 |
3点目は上野選手が山脇選手に潰されて攻守が入れ替わり
手薄になった守備陣を嘲笑うカウンターアタックを決められて
僅かに残る反撃ムードが萎む絶望的な状況…。
【65分 北九州・高 昇辰】
ついにはブロックを築いているシチュエーションでも
容易くパス交換で崩されてしまう失態を見せ
昨季在籍した吉長選手にゲームの引導を渡された格好となります。
【73分 北九州・吉長 真優】
ここから讃岐は選手交代で宮市選手を投入し
松本選手とツートップを組ませる【4-4-2】へ移行して
虚勢にも映る意地のファイティングポーズを取り続けると
さらに危険なシーンが増えるも結果的に事なきを得ます。
そして試合終了間際にボックス内で川西選手が倒されPKを獲得すると
古巣対戦となる前川選手がゴールネットを揺らし
一矢報いますが時すでに遅しの感は否めず。
【90+2分 讃岐・前川 大河】
最終的にはそのままのスコアでタイムアップとなり
大事な終盤戦に4連敗かつ得失点でも大きなマイナスを食らう
あまりに厳しい現実が待ち受ける結果となりました。

引用元:スポーツナビ様
プレス強度・トランジション・走行距離といった個の能力で劣り
狙いが見えない安易なシステム採用といった采配の部分も詰めが甘く
ボタンの掛け違いという生易しい表現では収まらないほど
全てが相手に及ばない粗末な試合をしてしまった讃岐。
最後に奪い返した1点が光明となってくれることを願うばかりです…。
【第32節・讃岐×北九州 ハイライト】
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2025
【第32節・vsギラヴァンツ北九州】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
選手の負傷交代という不可抗力のアクシデントが序盤から続発した
イレギュラーな試合になったことは不運でしたが
それを抜きにしても何がやりたかったのかという狙いが
見ていて感じられず擁護するのも難しい内容でした…。
システム的にもバタバタと二転三転したということで
北九州相手にはミスマッチな出方をしてしまったという証左でしょう。
場面を切り取ればポジティブに感じられる箇所もありましたが
総合的にはマイナスイメージが大きく上回る
二度と繰り返してはいけないゲームをしてしまった印象。
この劇薬を立ち直るキッカケにできなければ
最悪のシナリオも覚悟しなければいけない危機的状況…
これまでと同じことを続けても先が読めてしまうので
良い意味で予想を覆す常軌を逸した姿を見たいですね。
地獄の淵から這い上がりたい次節に
対戦相手として待ち受けるのは【松本山雅FC】。
![]()
引用元:Lemino様
現在3連敗中でその間無得点と不調が続き
菊井・村越といった中心選手を怪我で欠く上に
ホームスタジアムが使用禁止になるという前代未聞のハプニングも重なる
流れの悪さは讃岐を上回るレベルに思えるほど…。
前期に対戦した時には前線からハードワークしてくる印象でしたが
直近の試合では自陣に寄せたローブロックを組んで試合を運ぶ
安全性重視のアプローチに変わっているように見えます。
攻撃の組み立て方としては結構ロングボールを使ってくるみたいなので
讃岐の受け方は【3-4-2-1】のミラーゲームでマンツーマンを作るのも手ですが
【4-4-2】のゾーンディフェンスを形成し中を固めて弾き返すほうが
個人的には試してみたい形になります。
讃岐の攻撃ターンでは背後に入れられるタイミングでは裏抜けを狙い
ブロックを敷かれている時にはサイドを深く掘って崩すか
ゴール前が固められているシーンではディフレクションによる偶発的な一撃も視野に入れ
ミドルを積極的に打っていくのも有効になりそうです。
2週間前に戦った長野Uスタジアム開催ということで
アウェイゲームなのに馴染み深いピッチが使えるという
今後訪れることはないであろう特異条件を追い風に
溜まった鬱憤を晴らす勝利を期待したいですね!
とにかく良い結果が出てくれることを祈り
本稿を結ばせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ではまた別の記事にてお会いしましょう。
⇩前回記事⇩

