【カマタマーレ讃岐】独自目線で読み解く試合回顧・vsテゲバジャーロ宮崎【2025・明治安田J3リーグ第30節】● 1-5

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この度はお越しいただきありがとうございます、

懲りないトモです!

 

今回お送りするテーマは…

 

2025・J3リーグ第30節

カマタマーレ讃岐×テゲバジャーロ宮崎

 

讃岐宮崎

 

こちらの試合回顧をお送りさせて頂きます。

 

第29節・金沢戦では相手のプレースピードに翻弄され

まともなビルドアップができずゴール前で体を張るのが精一杯の展開で

苦し紛れのパワープレーで一時勢いを取り戻すも

最終盤に勝ち越されスコアは惜敗、内容は完敗だった讃岐。

 

 

厳しいプレッシャーを浴びた厳しい試合には間違いないですが

それを加味してもミスが目立ち低クオリティだったという問題点を

1週間でどこまで改善できるのでしょうか。

 

対する宮崎は組織的なブロックと能力の高い攻撃陣の歯車が噛み合い

昇格を視界に捉える圏内に位置する上位クラブで

前節も琉球を相手に決定力の高さを見せつけ

危なげない試合運びで快勝し気運も上昇しているでしょう。

 

 

充実の勢いそのままにここのハードルも躓くことなく

楽に飛び越えてゴールテープまで駆け抜けたいところ。

 

栄光を目指し登る側と崖っぷちでしがみつく側の闘争は

どちらが制して望みに近づくことができたのか…

いつものように私見を交え振り返り考察していきますので

最後までお付き合いください。

 

では参りましょう!!

 

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【試合前の所感】

 

フォーメーション図

引用元:SPORTERIA

 

讃岐はシステム変更なく【4-4-2】でスタート。

 

ここまでフルタイム出場を続ける附木選手の流動的な相方に

9月を過ぎて戦線に戻ってきた小松選手を起用し

不安定な守備面に刺激を加えてきましたが吉と出るでしょうか。

 

ビルドアップでミスを連発してしまった前節を反省し

パスの精度を上げられるかどうかもひとつ注目ポイントです。

 

フォーメーション図

引用元:SPORTERIA

 

一方の宮崎も【4-4-2】をベースに採用しミラーゲームの格好。

 

パワフルな2トップとゲームメイクのできる左サイド、

推進力の高い右サイドと多彩なバリエーションを備える

攻撃力は上位を争うに相応しい布陣です。

 

守備に関してはタレント揃いの前線と比較すると

少々小粒な印象ですが

しっかりとブロックを築き組織で対応し隙間を塞ぎます。

 

奇をてらわない王道のスタイルを個の能力と成熟度で研ぎ澄ませ

実力で違いを見せていきたいでしょう。

 

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【試合回顧・前半】

 

引用元:Football LAB

 

序盤はお互いに後ろから繋ぎながら攻撃を組み立てていく方針で

讃岐は中央の狭いエリアを突破しようと試みますが

相手のブロックに引っかかってロストするシーンが多く

なかなかボールが保持できない展開になります。

 

対する宮崎はサイドプレーヤーの位置を上げる形へと可変し

右サイドの阿野選手を高頻度で絡ませてゴールを目指します。

 

 

讃岐の【4-4-2】凸型ブロック(赤枠)でセンターを固める守備陣形に対し
外側から崩しを狙う宮崎

 

右にはアタッカータイプの阿野選手、
左にはクロッサータイプの下川選手を擁し
奥村選手は中でポジションを取る偽サイドハーフ的な役割で
擬似的な3トップへ可変しディフェンスを撹乱していた。

 

反転して讃岐は相手の凸型ブロックの懐に
敢えて正面から切り込むような攻め筋を見せていたが
クオリティが足らず引っ掛かってボールを失っていた

 

ボール保持・フィニッシュ数ともに宮崎が優勢な状況で

試合が推移していくとアバウトにフリックしたルーズボールの競り合いで

小松選手が当たり負けしてキーパーと1対1のシーンが降って湧くと

リーグトップスコアラーの橋本選手に決められビハインドを背負います。

 

【24分 宮崎・橋本 啓吾】

 

このレベルのフィジカルコンタクトで転がされてしまうのは

実力差を感じてしまう痛恨のプレーとなりました…。

 

リードを奪った宮崎は飲水タイムを挟んだタイミングというのも相まって

少しペースを落として下がり気味のブロックで待ち構える姿勢を取ります。

 

ここで相手を脅かすアタックが見せられていたならば

まだやれるという気運の高まりも出せたはずでしたが

フィニッシュにすら至らず焦りが見え始めると

ハーフタイム直前に苦手のセットプレーで敢え無く被弾。

 

【45+4分 宮崎・黒木 謙吾】

 

ゾーンで守るエリアにノーマークだった真鍋選手の侵入を許すと

強烈なヘディングは一旦キーパーが防ぐも

こぼれ球に詰められて意気消沈のラストプレーで前半を終えます。

 

スタッツ

引用元:スポーツナビ

 

個と組織の両方で上回られたことに加え

ミスの目立つ内容を見るに調子も今ひとつとなると

現実的には勝ちを求めるには厳しい状況になりましたが

全ての不安材料をひっくり返す革命的な手段は残されているのでしょうか…。

 

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【試合回顧・後半】

 

引用元:Football LAB

 

スコア差を考慮すればある程度

ボールを持たされる展開が予想される讃岐はハーフタイムで

プレースキックの精度が期待できる江口選手を含む

2枚替えを行いますが戦術的な見直しはなく試合への影響は軽微。

 

攻め手に欠きビルドアップもミドルサード近辺で詰まり

なかなかフィニッシュまで持っていけない展開が続くと

前半で失点に絡んだ小松選手に替わって投入された林田選手が

直後に目を疑う奪われ方でロストすると決定的なダメ押し点を献上。

 

【64分 宮崎・橋本 啓吾】

 

左サイドハーフの奥村選手を前に出して

【4-3-3】の形で前からハメに行くプレッシングは

讃岐のビルドアップにマンツーで突くマッチングを意図して狙い

パス回しが苦手な林田選手にドンピシャで刺さりました。

 

 

讃岐の攻撃時に可変する布陣に合わせるように
【4-3-3】へとブロックの形を移しマンツーマンでマークする宮崎

 

奥村選手の寄せにボールの処理を誤った林田選手が奪われ
前半とはまた違った形のミスで失点が積み重なり
この時点で勝利は絶望的な状況となった。

 

敗色濃厚となった試合を最後まで足掻くのか

戦略的撤退でダメージコントロールするのかというルート分岐で

讃岐ベンチは前者を優先しゴールを目指した結果

PKを獲得し1点を返すものの2点を追加されマイナスを膨らませてゲームセット。

 

【83分 宮崎・吉澤 柊】

 

【88分 讃岐・川西 翔太】

 

【90+1分 宮崎・橋本 啓吾】

 

追加された失点はいずれもコーナーキックが絡み

現場も改善すべきと認識しているはずですが

いつまでも治らない悪癖に苦しむ試合が続きます…。

 

スタッツ

引用元:スポーツナビ

 

敗因というか弱点はより浮き彫りになったので

目を背けることなくしっかりと向き合って

危機的状況から自力で脱出して欲しいです。

 

【ハイライト】

 

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さて今回は

 

カマタマーレ讃岐試合回顧・2025

【第30節・vsテゲバジャーロ宮崎】

 

 

をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?

 

ミラーゲームということで対面の選手とマッチアップしやすい組み合わせで

純粋な実力勝負という様相でしたが

完膚無きまでに叩きのめされて嫌でも差を感じる試合でした…。

 

個々人の能力が短期的に飛躍的な上昇を見せる確率は稀だし

補強に頼ることもほぼ不可能な時期に来ているので

知恵を絞って仕組みで補っていくのが首脳陣の務めでしょう。

 

【4-4-2】の解体も選択肢に入れるくらい

なりふり構わぬ姿勢で目の前の勝利を掴んでもらいたいです。

 

今季の大一番と位置づけて良いくらい重要な
次戦の対戦相手は【AC長野パルセイロ】

 

引用元:Lemino

 

【3-4-2-1】がベースのシステムですが

5バックに可変するよりも中盤は押し上げて

前からハメに行こうという積極的な守備傾向が見られます。

 

プレスを剥がせると裏のスペースやウイングバックの背後が空くので

讃岐にとっての課題でもあるビルドアップの出来が

試合の行方を左右するポイントになりそうです。

 

攻撃はおそらくサイドを経由した遅攻がメインルートでしょうが

あまり一連の流れで崩し切るシーンは多くなく

その過程で得たセットプレーが得点源になっているので

この点においても讃岐としては与し難い特徴のチーム…

 

長野は対4バックの相手を比較的得意(5勝3分5敗)としているデータから見ても

讃岐は何かしらの変化を加えなければ分が悪そうですが

どのようなマネジメントでチームを導くのでしょうか。

※ちなみに長野の対3バック成績は(2勝5分10敗)となっています。

 

私が進言できる立場なら

このタイミングで4バックを捨てることを薦めますが

素人意見なのでプロの考えと合致するかは分かりませんね^^;

 

果たして頑固一徹でこれまでのスタイルを貫くのか

柔軟な姿勢を見せて変化をもたらしてくるのか…

金監督の判断がチームにとって吉と出ることを願って

本稿を結ばせていただきます。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

ではまた別の記事にてお会いしましょう。

 

⇩前回記事⇩

 

 

 

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