【カマタマーレ讃岐】独自目線で読み解く試合回顧・vsツエーゲン金沢【2025・明治安田J3リーグ第29節】● 1-2

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この度はお越しいただきありがとうございます、

懲りないトモです!

 

今回お送りするテーマは…

 

2025・J3リーグ第29節

ツエーゲン金沢×カマタマーレ讃岐

 

金沢讃岐

 

こちらの試合回顧をお送りさせて頂きます。

 

第28節・相模原戦では守備面で統率が取れず相手が乱れていた隙に

2点のリード奪い優位な展開を作り出すと

後半はリスクを避け守備に徹しながら時計を進める

危なげない試合運びで逃げ切り勝ちを収めた讃岐。

 

 

相模原の出来が今ひとつだったこともあり

攻守に渡り自分たちの思い通りになるストレスの無い勝利を手にしましたが

毎回こう上手くいく試合ばかりにはならないので

浮かれることなく気を引き締めていきたいところです。

 

対する金沢はシーズン途中に指揮を引き継いだ

辻田監督のスタイルが浸透し8月後半から3連勝と上り調子でしたが

前節の松本戦は雷の影響で試合を行えないアクシデントに見舞われ

想定外の休養を挟んで今節を迎えます。

 

 

これがリフレッシュに繋がるのか調整に狂いが生じるのか

チームマネジメント能力の求められるイレギュラーな局面ですが

好結果を残しプラスに転じさせて追い風に乗りたいでしょう。

 

奇しくも揃ってクラブ史上初のシーズン途中で監督交代を断行する

改革に踏み切った同士の一戦はどちらが制することになったのか⋯

いつものように私見を交え振り返り考察していきますので

最後までお付き合いください。

 

では参りましょう!!

 

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【試合前の所感】

 

フォーメーション図

引用元:SPORTERIA

 

讃岐はシステム変更なく【4-4-2】でスタート。

 

前節1ゴール1アシストの活躍を見せた江口選手を継続起用し

スタメンは手を加えることなく挑みます。

 

相手の特長でもある寄せのスピードを

想定した準備が整っているかどうかは

試合の行方を左右するポイントになるでしょう。

 

フォーメーション図

引用元:SPORTERIA

 

一方の金沢のベースとなるシステムは【3-4-2-1】。

 

豊富な運動量を武器に攻守に前進する意識が高く

第一に走ることを求める人選が辻田体制では優先され

得点能力に長けるパトリック選手もスタメンから漏れてしまう

激しいチーム内競争を外部からも伺える布陣です。

 

相手のビルドアップを潰す球際への厳しさで

ピンチを未然に防ぎ自分たちのペースに持ち込んで

優位に試合を進めたい狙いは常にあるはずです。

 

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【試合回顧・前半】

 

引用元:Football LAB

 

試合序盤から繋いで前に運ぼうとする讃岐でしたが

激しく奪いに来る金沢のオフェンス陣のプレスを交わせず

アバウトに蹴り返すシーンが多発し

攻撃の糸口が掴めない苦しい展開に陥ります。

 

 

讃岐が後方からビルドアップを試みるも
金沢は3バック(赤枠)残し積極的なプレスを仕掛ける守備(矢印)に気圧され
途中でロストしてしまうシーンが頻発。

 

讃岐のプレーヤーはボールを受けてからパスコースを探す
スピードよりも確実性を求める傾向にあり
相手の早い寄せに判断を焦りミスが増えてしまった。

 

とはいえ金沢が強度高くプレスで追い込んでくることは

直近の試合をハイライトのみでスカウティングした私でも想定の範囲内で

スピードの乗りやすいピッチに仕上げてくることも

予想できたことなので実戦で戸惑う事態は避けて欲しかったのですが…。

 

※前年に現地観戦した際に試合前の散水量が印象に残ったスタジアムで

この試合においても同様に管理していた可能性が高いと思われますが

今回は配信観戦だったので実際には不明。

 

自分たちがボールを持てる時間が作れず難しい試合になった讃岐は

失点を許せば旗色の悪さがより顕著になってしまうため

辛抱強く守りに徹して耐えながら突破口を探ります。

 

 

最終ラインの幅はコンパクトに狭め
二列目はワイドに開いてサイドのスペースを埋める
懸命な守備シフトで金沢の分厚い攻撃に備える讃岐。

 

防戦一方のワンサイドゲームを何とか凌ぎ切るために
タッチラインに逃げることで時間をロストさせる
見苦しいサッカーになってしまったが
これが最善策に思えるほど前半は為す術がなかった。

 

結果としてハーフタイムまでにコーナーキック10本を含む

大量のセットプレーを献上し土俵際に追い詰められながら

粘り腰で踏み止まるような戦いに終止してしまいましたが

何とかスコアレスで折り返すことには成功。

 

スタッツ

引用元:スポーツナビ

 

ここまで一方的にやられているとなれば

半強制的に修正せざるを得ないため

ある意味迷いなく動けるシチュエーションとも言えます^^;

 

思い通りにパスが繋げられない状況をどうやって変えていくのか

ベンチに効果的な選択肢が残っていると良いのですが…。

 

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【試合回顧・後半】

 

引用元:Football LAB

 

ハーフタイムに3枚替えを実行し

クオリティの向上を図った讃岐は

やや状況が改善されたとはいえまだ押され気味。

 

金沢のアタックをタッチラインに逃れて一息つきながら凌ぐ

前半同様我慢の展開が続いていましたが

ディフェンスのクリアミスから与えたコーナーキックで

キーパーが飛び出しながらも触れない不味い対応が重なりスコアが動きます。

 

 

これで窮地に陥った讃岐ベンチが取った作戦は

長身で本職ディフェンダーの宮市選手をフォワードに置く

ボールが繋がらないなら諦めて放り込もうという

脳筋パワープレー戦術でした^^;

 

試合後のコメントを読むに

トレーニングでも用意していなかったプランを実行したというか

他に打つ手がないというくらい圧倒されていたが故に取った苦肉の策でしたが

意外にも試合の流れを変える一手になります。

 

 

 

宮市選手はサイズがあるのでターゲットになるのはもちろんのこと

前線で守備力を発揮しカウンターを遅らせてくれるので

これまで猛威を振るっていた金沢のトランジションが鈍り

ようやく讃岐が攻勢に出るターンが回ってきました!

 

金沢陣内での攻防から生まれたこぼれ球に対し

良いポジションが取れていた讃岐にチャンスが生まれ

川西選手のクロスに合わせた宮市選手がドンピシャヘッドでゴールに迫り

素早く詰めていった岩岸選手が押し込みタイスコアに戻します。

 

 

その後にもボールが落ち着かず行き来する奪い合いの末に

金沢のゴール方向に転がったルーズボールを宮市選手が回収し

決定的なシーンとなりますがここを仕留め損ない勢いが収束。

 

攻撃のカードを切り勝ち越しを狙う金沢に

3バックへのシステム変更で守備面を補強した讃岐と

それぞれの思惑が交差した最終盤に突入しましたが

ここでドラマを起こしたのはまたもセットプレーでした。

 

 

ゴールに向かうインスイングのキックは誰も触ることなく

そのまま吸い込まれていきディフェンスがライン上で掻き出しましたが

判定はゴールインと下され決定的な1点となります。

 

※配信映像でもゴールラインを越えているように見えたので

誤審を主張するのは筋が悪いかなと思います。

 

残り時間で反撃するだけのパワーは出せず

このままタイムアップを迎え敗戦となった讃岐。

 

スタッツ

引用元:スポーツナビ

 

自分たちのスタイルが通用しない厳しい戦いのなか

理想を捨ててアドリブに活路を見出した即興采配は当たりましたが

やはり大半の時間帯を内容面で上回られていたことを考えると

こういった結果に収まってしまうのも仕方ないでしょう…。

 

楽にボールを持たせてくれない相手に抵抗できる術がなく

劣勢に追い込まれてしまった力不足を受け止めて

反骨精神で険しい残留争いを生き残ってもらいたいです。

 

 

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さて今回は

 

カマタマーレ讃岐試合回顧・2025

【第29節・vsツエーゲン金沢】

 

 

をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?

 

勝敗という結果にかかわらずこの試合においては

相手を見誤り準備不足が露呈した前半のワンサイドゲームを

大いに反省しなければいけないでしょう。

 

怪我の功名で宮市選手のフォワード起用という

ひとつのオプションが増えたことも含め

ここで得たものを無駄にせず今後の糧にしてもらいたいです。

 

教訓を活かしたい次戦の対戦相手となるのが【テゲバジャーロ宮崎】

 

引用元:Lemino

 

基本的には【4-4-2】のブロックを組み

しっかり守りながらリズムを作ってくる印象。

 

中央にはターゲットマンとフィニッシャーが陣取り

左にはクロッサー、右にはアタッカーを構える

長短織り交ぜた多彩な攻撃パターンが持ち味のチームです。

 

讃岐はセンターバックがマンツーマンでツートップをマークしつつ

サイドアタックに対してはダブルチームで挟み込むような

システマチックな守備を構築して抑えつつ

ロングカウンター発動を狙うのが効果的なアプローチでしょうか。

 

フォーメーションも【4-4-2】のミラーマッチが予想され

要所要所で対峙する個のクオリティが勝敗を分けそうですが

比較するとやや宮崎に能力面では分があるように見えるので

その差をどう埋めていくかは監督の手腕が問われるポイント。

 

早い時間帯での失点はゲームバランスを大きく崩す危険が高まるので

序盤から中盤にかけての試合運びに気を配って

勝つ可能性を広げていってもらいたいですね!

 

居心地の悪い降格圏からの即時脱出を願って

本稿を結ばせていただきます。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

ではまた別の記事にてお会いしましょう。

 

⇩前回記事⇩

 

 

 

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