【カマタマーレ讃岐】独自目線で読み解く試合回顧・vsザスパ群馬【2025・明治安田J3リーグ第25節】◯ 3-2

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この度はお越しいただきありがとうございます、

懲りないトモです!

 

今回お送りするテーマは…

 

2025・J3リーグ第25節

カマタマーレ讃岐×ザスパ群馬

 

讃岐群馬

 

こちらの試合回顧をお送りさせて頂きます。

 

第24節・琉球戦では積極的に前からプレスに行くも次第に対応され

ディフェンスラインが崩され始めると後半の頭に失点する

不利な展開に陥りながらも抵抗を続けると

最終盤に攻撃的な手を打った相手に起死回生の一撃を見舞い引き分けた讃岐。

 

 

セットプレーからの失点は『またか…』と意気消沈するパターンでしたが

そこから盛り返したメンタリティの部分は金監督就任後に改善が見られ

ここで得た貴重な勝ち点もその成果と呼べるものでしょう。

 

内容面も相乗効果で上向きに持っていくことで

もう一段階上の結果を手にしたいところです。

 

対する群馬は栃木SCとの北関東ダービーとなった前節で

ロングスローをファンブルして早々に失点する想定外のスタートを切り

以降は終始ボールを持つ展開ながらも効果的なフィニッシュに繋がらず

悔いの残る敗戦を喫してしまっています。

 

 

高いボール保持率を持ち味とするアクティブな戦い方が浸透し

再現度は上がっているもののなかなか結果に反映されず

伸び悩むチームは浮上のキッカケを掴むべく

試練のアウェイ4連戦へと目線を向けます。

 

双方ともに好転の材料を求める欲深き一戦は

どちらが渇望する勝利の美酒を味わうことができたのか…

いつものように私見を交え振り返り考察していきますので

最後までお付き合いください。

 

では参りましょう!!

 

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【試合前の所感】

 

フォーメーション図

引用元:SPORTERIA

 

讃岐は中断明けから採用している【4-4-2】を継続。

 

前節からのスタメン入れ替えは

西丸選手のみに留まったことから見るに

現時点でシステムにフィットしているメンバーが

ある程度定まってきた感があります。

 

ポゼッションに長ける相手に対し

守から攻へのポジティブトランジションを

どれだけ素早く切り替えられるかが鍵になりそうですし

今のスタイルなら積極的に狙っているポイントでしょう。

 

フォーメーション図

引用元:SPORTERIA

 

群馬もベースは変えることなく【3-4-2-1】を選択。

 

スタメンもこれで3試合続けて同じチョイスとなり

ひとかたまりした布陣で高い連携を発揮し

相手守備陣を自慢のパスワークで崩しきりたいところです。

 

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【試合回顧・前半】

 

引用元:Football LAB

 

群馬ボールでキックオフした試合は

ビルドアップ時に左センターバックの高橋選手が高い位置を取る

特有の形へと可変して攻撃を組み立てていきますが

上野選手がボールを攫い裏返ると電光石火のカウンターが発動します。

 

最終ラインが2枚に減っている手薄なゴール前に折り返すと

動き直して中央に入った大野選手が合わせ

いきなりスコアが動く思わぬ立ち上がりとなりました。

 

 

早々に讃岐が先手を取ったことで試合展開はややスローダウンし

ここからは双方が低い位置から攻撃の形を作っていく流れが生まれ

守備側がボールを奪い返すにはエネルギーが必要になりますが

群馬は前線のプレスに献身性を欠きカウンターへ移れるシーンは見られず。

 

一方の讃岐はサイドハーフの牧山にインサイドの西村選手をマークさせる

変則的なアプローチが効果的に機能し相手のパス回しを阻害。

 

 

両ウイングバックをワイドに張らせて
左センターバックの高橋選手を攻撃参加させる
【2-3-4-1(2-1-4-3)】に可変するシステムの群馬。

 

讃岐はインサイドを上下動してリンクマンの役割を務める西村選手に
牧山選手をマッチアップさせるシフトを敷き
代わりに手の空いた長谷川選手がピボーテ(瀬畠選手)を突きに行く
これまでに見られなかったプレスの形で応戦していた。

 

『守備のやり方を2日前に変えた』と

金監督が試合後にコメントを残しており

この采配が当たったことが前半の優勢に結びついたと言えるでしょう。

 

 

守備の機能性に明暗がくっきり分かれるなかで

讃岐は相手のクリアが不十分となったセカンドボールを回収し

ショートカウンターが決まり追加点も手に入れる

ほぼ完璧な内容でゲームを折り返す運びとなります!

 

 

片やチーム全体で動きが悪く映る群馬は

集中力を欠き非協力的なプレーが悪目立ちしていた河田選手を含む

3枚の交代カードをハーフタイムを待たずに切るという

選手たちの危機感を煽る荒療治を施して巻き返しを図ります。

 

対照的なパフォーマンスとなった両チームですが

このまま讃岐が楽な展開で逃げ切りを決めるのか

群馬が奮起して猛追を見せるのか…

波乱含みの試合は後半へと向かいます。

 

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【試合回顧・後半】

 

引用元:Football LAB

 

後半は立て直しを図る群馬が勢いを持って

敵陣へと押し寄せる形を作るスタートを決め

選手交代によって活性化された右サイドのパス交換から

逆サイドにフリーで合わせた高橋選手のゴールで反撃の口火を切ります。

 

 

二列目以降が攻撃参加してくる分厚いアタックを止めきれず

どことなく漂っていた讃岐の楽勝ムードは霧散し

緊迫感が生まれることになりました。

 

 

牧山選手が西村選手を、上野選手が下川選手をチェックする
前半に機能した守備隊形に対し一列後ろの安達選手がサポートすることで
プラスワンを作りクロスまで持っていった群馬。

 

フィニッシュを放った高橋選手の背後を取ってフリーになる状況は
ベースの立ち位置はセンターバックながらボックス内まで入ってくる
フレキシブルなポジショニングへの対応は難しく
助かる道はシュートミスかキーパーのビッグセーブしか無い局面だった。

 

前半とは打って変わった群馬のパフォーマンスに

戸惑いと焦りを感じ始める嫌なムードでしたが

流れを無視したセットプレーからの一撃で

讃岐が再度リードを広げることに成功します!

 

 

これで3戦連発となるゴールを決めた上野選手の勢いに助けられ

点差は少し楽になった状態で

群馬のフルスロットルなアタッキングサッカーに応戦する構えの讃岐。

 

ボールを保持しながら後方から攻撃の枚数を入れてくる群馬に

懸命なブロックで跳ね返しながら

たまに訪れるカウンターチャンスに賭ける讃岐の構図が続き

讃岐に抜群の相性を誇る高澤選手(※)のゴールで群馬は猛追を見せます。

※このゴールを含み対讃岐は6戦4発のキラーぶり…。

 

 

一方の讃岐は川西選手や岩岸選手がチャンスを逸し

体を張ってゴールを死守するディフェンス陣に対して

得点という援護は出来なかったものの

途中投入の選手たちが運動量で貢献し相手のビルドアップを阻害。

 

息を吹き返した群馬に面食らった難しいゲームになりましたが

最後まで凌ぎ切り5試合ぶりの勝利をあげることが叶いました^^

 

相手のデキ落ち(※)に助けられた面はありましたが

対策が当たりリードを作った前半と

本領発揮した群馬に対してしっかりと状況把握しながら

試合運びができた後半と見どころの多いナイスゲームでした!

※【仕上がりが悪い】【調子が下降している】などの意味で使われる競馬用語

 

 

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さて今回は

 

カマタマーレ讃岐試合回顧・2025

【第25節・vsザスパ群馬】

 

 

をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?

 

ポゼッションに特化した攻撃的なチームが相手なので

奪い方・守り方に注力した準備が重要な一戦でしたが

きちんと対策を施してきたマネジメントはアッパレでした!

 

正直金監督に守備のオプションがあるとは思っていなかったので

良い意味で誤算だったというかなんというか…(失礼な先入観で見てました^^;)

自分たちに矢印を向けた土台の構築と共に

相手に合わせたスポットの作戦に今後も期待したいです^^

 

連勝を目指し挑戦する相手となるのが【奈良クラブ】

 

引用元:Lemino

 

このチームもポゼッション率の高さが持ち味ですが

そのまま崩していくパスワークよりも

ワントップのポストプレイを使うロングカウンターや

ボールを高い位置で奪い返すゲーゲンプレスを武器にしている印象です。

 

小田切監督に代わり攻守の切り替えに関して

一層鋭さが増しているように感じるので

一瞬の油断が命取りになりかねない難しい相手となります。

 

シュート成功率がリーグ2位の12.6%を記録しており

質の高いフィニッシュワークはこちらにとって大きな脅威

 

守備面では強度の高いセンターバック2枚が壁になっていますが

ハイボールの処理など懸念点は多少なり抱えているので

序盤の仕掛けはラフに蹴って行ってミスを待つのも

ひとつ有効な手段になるかと思います。

 

ルーズボールの回収率が勝敗に大きく関わってきそうなので

二列目の選手はポジショニングと球際の激しさを意識して

数多くのチャンスを生み出してもらいたいですね!

 

決定率の差を埋めるためにこちらは手数を増やすのが

一番再現性のある対抗手段になってくるので

臆することなく積極的なファイティングポーズを取り

クリティカルヒットをお見舞いしてくれることを願い本稿を結ばせていただきます。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

ではまた別の記事にてお会いしましょう。

 

⇩前回記事⇩

 

 

 

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