この度はお越しいただきありがとうございます、
懲りないトモです!
今回お送りするテーマは
2025・J3リーグ第22節
FC大阪×カマタマーレ讃岐
こちらの試合回顧をお送りさせて頂きます。
第21節・高知戦は速攻を封じられボールを長く保持する展開で
裏抜けが決まり先行する形を作りながらも
選手交代で出力を上げた相手のプレッシャーに圧され
試合終盤に勝ち越され逆転負けを喫した讃岐。
華々しい発進となった金監督体制でしたが
見通しはまだまだ不透明ということを再認識したチームは
浮上するのか沈没してしまうのか…
精神力の問われる試練の時が続きます。
対するF大阪は首位を快走していたシーズン前期から
直近は4戦勝ちなしと足踏みする状態に陥り
前節の鹿児島戦も終了間際に痛恨の失点を許してしまう黒星で
成績が落ち込みつつあるここが正念場。
昨季プレーオフで涙を飲んだ悲願のJ2昇格に向けて
今一度奮い立てるかこのまま落ちていくのかという岐路に立つ
重要な局面だけに相手は関係なく勝利を求めて来るでしょう。
立場は違えど背水の陣で挑む真夏の決戦は
どういった結果が待ち受けていたのか…。
いつものように私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
【試合前の所感】
引用元:SPORTERIA様
讃岐はいつものフォーメーションに当てはめるには
違和感のあるメンバーチョイスでしたが
蓋を開けると【3-1-4-2】への変更という選択でした。
金監督就任以降で役割の重要性が増している川西選手は
新システムでどのようなタスクを担うのか注目。
あとはドイスボランチを解いたことで
攻守にどういった影響が出てくるのかは注視したいポイントです。
引用元:SPORTERIA様
対するF大阪は不動のシステム【4-4-2】でスタート。
ファーストトップの島田選手をターゲットにロングフィードを供給しつつ
相手にボールを握られた際にはハイプレスを仕掛け
ハードワークでゴールへと迫るスタイルを貫いてくることが予想されます。
運動量の落ちるであろう夏場を迎え試練のタイミングとなりますが
自分たちの持ち味をどこまで発揮できるのでしょうか。
【試合回顧・前半】
引用元:Football LAB様
ゲームの入りから讃岐がポゼッション率を高めて
これまでとは変化した形でビルドアップしていき
F大阪はできるだけ高い位置でボール奪取を狙い
果敢にハイプレスを仕掛ける図式。
大まかな印象としては
【ボールを動かす讃岐】vs【人を動かすF大阪】
という対照的な特色が見える興味深いマッチアップです。
ビルドアップに事故的なミスが起こりやすい荒れた芝という
ホームスタジアムのピッチコンディションを頭に入れた
地の利を活かすF大阪のアプローチはしたたかですが
やはり夏場の高温は無視できないファクター。
プレスの出足が削がれアフターチャージでファウルを取られたり
そのまま剥がされて前線にボールを運ばれたりと
思い通りに守備がハマらずF大阪が劣勢の様相で試合は流れます。
ビルドアップ時に【3-1-4-2】で繋ぐ讃岐に対し木匠選手をセカンドトップに置いて【4-2-3-1】の形でハイプレスを仕掛けるF大阪。
ファーストディフェンダーの島田選手と両サイドハーフ+サイドバックはマンツーマンで見るべき選手が定まっているが川西選手がフォローに入るミドルサードの中央(赤枠)はミスマッチが生じこのエリアにおいては讃岐が有利を握っていた。 |
この要所となっているエリアで
試合の行方を左右するプレーが双方に生まれ
19分には讃岐のパスミスを奪いF大阪に決定機が訪れたかと思えば
33分にはプレスを交わし裏へのパスを通した讃岐に大チャンスが!
\GOAL PLAYBACK/
🏆2025明治安田J3リーグ第22節
🆚#FC大阪ボールを持った #川西翔太 選手の動きに呼応するように動き出した #後藤優介 選手。
胸で受けて相手の頭を超すループシュート⚽ベテラン二人の冷静かつ鮮やかな攻撃で見事先制に成功しました✨#カマタマーレ讃岐#ALLFORSANUKI… pic.twitter.com/YM1JnMKycd
— カマタマーレ讃岐 (@kamatama_kouhou) July 26, 2025
先手を奪った讃岐は失点シーンの反省からか
やや引き気味に守るF大阪のゴール前で密集を掻い潜り
シュートを重ねていく展開になった上に
いつもと違い枠内を捉えフィニッシュの精度も上々。
(普段の試合からは想像できないレベルの好調ぶり…^^;)
欲を言えば追加点が取れていればという流れでしたが
前期の屋島決戦でも立ちはだかった山本選手も負けじと好セーブで鍵をかけ
勝負は僅少差で後半へと持ち越されることに。
スカウティングの裏をかくシステム変更が当たったことに加え
これまで苦労してきたフィニッシュワークの精度も高く
昇格圏を争うF大阪を上回る勢いの讃岐。
スコアはもちろん内容でもリードしているだけに
前節と同じ轍は踏むような事態を避けるためにも
後半もこのパフォーマンスを続けたいところです。
【試合回顧・後半】
引用元:Football LAB様
後半開始のタイミングで両サイドハーフを交代し
前線の推進力を強化してきたF大阪。
上野選手と久保選手がマッチアップする側のサイドは
お互い攻撃的なタイプを配したことにより
フィニッシュへと繋がる経路となっていました。
ただ讃岐がポゼッションを握る試合の潮流は変わらず
F大阪の狙っていたサイドアタックを裏返したロングカウンターで
絶好の得点機会を迎えますが渾身のブロックに阻まれ追加点とならず…。
/ 🗣NICE SAVE&NICE PLAY🧤🔥 \
🏆明治安田J3リーグ第22節
👑東武トップツアーズ Presents Special Match
📆7/26(土) 18:03 KICK OFF
⚔#カマタマーレ讃岐61分、相手のカウンターを受けるFC大阪。
フリーとなっていたゴール前の選手にシュートを打たれるが、GK #山本透衣 がセーブ❗️… pic.twitter.com/JKUJf7c39Q— FC大阪【公式】 (@FCosakaOfficial) July 26, 2025
ゴールは奪えなかったものの迫力のある攻撃が見られ
次こそはと機運を高められたら良かったのですが
そこから程なくして挟まれた飲水タイムを明けた辺りから
試合展開が一変していくことに…。
以降は押し込まれる時間帯が続き
苦手としているリスタートからの守備機会が増えて
ゴールを脅かされるシーンが立て続けに襲ってきます。
一度は飯田選手のセーブで防いでみせるも二度三度と続くと
セットプレーがストロングポイントのF大阪はチャンスを逃さず
変化を加えたデザインプレーから撃ち抜かれてしまいました。
/
🗣本日のGOAL⚽️①
\🏆明治安田J3リーグ第22節
👑東武トップツアーズ Presents Special Match
📆7/26(土) 18:03 KICK OFF
⚔#カマタマーレ讃岐81分、フリーキックのボール。DF #川上竜、MF #澤崎凌大 と繋いだボールをDF #橋本陸 がクロスを上げる。 このボールはゴール前でフリーとなったDF… pic.twitter.com/u607M7QF9H
— FC大阪【公式】 (@FCosakaOfficial) July 26, 2025
スコアの数字は横並びでも精神的な優位性はF大阪に傾き
そこから僅か5分と経たないうちにスローインから始まった攻撃を
跳ね返しきれず脆くも決壊…。
/
🗣本日のGOAL⚽️②
\🏆明治安田J3リーグ第22節
👑東武トップツアーズ Presents Special Match
📆7/26(土) 18:03 KICK OFF
⚔#カマタマーレ讃岐同点弾から4分後の85分、加入後初出場となったMF #野瀬龍世 のクロスは惜しくも相手にプロックされるが、そのこぼれ球を拾ったMF #澤崎凌大… pic.twitter.com/wVcuz4Ahry
— FC大阪【公式】 (@FCosakaOfficial) July 26, 2025
勝利に値するだけのパフォーマンスを見せながら
結果として何も得られなかったという事実は
足りない部分が技術的な問題ではなく
成功体験の欠如だと再認識させられた非情な一戦。
トレーニングではなかなか育てていけない部分だけに
課題の解消に頭を悩ませる日々はまだ続いていくのでしょうか…。
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2025
【第22節・vsFC大阪】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
金監督の目指す形が見え始める
新システムが解禁された意欲的なアプローチに加え
フィニッシュの精度も高水準で
出来としては申し分のない試合でしたが…。
ボックス内の守備は常にPKを与えるリスクが付き纏うため
対人強度に頼るにも限界がありますし
クロスボールに難があることは嫌と言うほど自覚したはずなので
クロッサーへの対応に着手して未然の防御策を構築して欲しいところ。
あと攻撃的な部分で課題になってきそうなポイントとしては
ワンボランチの人選にまだ一考の余地が残っているように感じます。
展開力は長谷川選手が序列の上位だと思いますが
小回りの効く機動力と運動量に関しては不足している状況なので
他の候補者との競争を煽って質を高めていけると
総合力はもっと伸びるだろうと期待しています。
負け方はショッキングでしたが光明も見えた試合だったので
功罪どちらも目を背けることなく向き合って
チームと一蓮托生で危機的状況を乗り越えていきたいですね。
サマーブレイク明けの再開初戦で待ち受ける
次節の相手は【FC岐阜】
引用元:Lemino様
戦力的には優れた陣容を揃えながらも低迷から抜け出せず
監督交代や夏の補強で何とか上昇のキッカケを掴もうと
讃岐と似たような境遇で苦しんでいるチーム。
石丸監督体制となり第21節・奈良戦から4バックへ回帰し
守備の安定化を図るとともに
相手のスタイルを見て戦術を変えてくる
器用な立ち回りで善戦を続けているように映ります。
選手個々の実力はこの順位に甘んじているのが不思議なレベルで
ひとつ歯車が噛み合えば上がっていけるポテンシャルは備えているだけに
ここで勝ち点を献上して覚醒させてしまうような事態は避けたい一戦です。
おそらく讃岐がポゼッション中心の
アタッキングフットボールを選択してくることを見越して
ハイプレスからのショートカウンターは準備してきそう。
逆を言えば守備から仕掛けてきてくれそうなので
こちらは下手に小細工を入れず目指している形を
ブラッシュアップすることだけを考えていれば良いのかなと思います。
どちらも成績面で負債を抱え余裕のない状況だけに
実力では測れない不確定要素が結果を左右しそうなカード。
讃岐に多くの幸運が巡ってくるようにと強く願って
本稿を結ばせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ではまた別の記事にてお会いしましょう。
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