この度はお越しいただきありがとうございます、
懲りないトモです!
今回お送りするテーマは
2025・J3リーグ第12節
高知ユナイテッドSC×カマタマーレ讃岐
この試合の回顧をお送りさせて頂きます。
第11節・福島戦では早々の失点によりボールを持たされる展開となり
自分たちの強みが出せず苦しむなか
交代策で配置を変えた後半にプレス強度が上がり一度は追い付きながらも
最終盤のセットプレーで同じようなパターンで決勝点を奪われ沈んだ讃岐。
両チームとも20を超えるシュートが飛び交った乱戦を落とし
リーグ戦6戦勝ちなしで直近は3連敗と結果に恵まれない状況で迎える
新たなダービーマッチは重苦しい雰囲気を払拭する転機となるのでしょうか。
対する高知はチームを牽引するエースストライカーを軸に
攻撃力が爆発する試合もありつつ守備が崩壊し大敗する試合も発生する
乱高下を繰り返す不安定な戦いぶりである意味注目を集めており
前節も2点のリードを守りきれず逆転負けを喫しています。
先行しながらも取り零してしまった精神的ダメージはどの程度残るのか
今季未勝利となっているホーム・春野で迎える新星ダービー【土讃線】の初陣に
余計な心理的負荷を持ち込みたくないはずですが果たして…。
現状の勝ち点差も『2』と競り合うJ3四国決戦の行方は
どちらが勝ち名乗りを挙げることになったのか。
いつものように私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
【試合前の所感】
引用元:SPORTERIA様
讃岐は不動のフォーメーションとなる【3-4-2-1】でスタート。
前節から中2日というタイトなスケジュールで迎えるということで
攻撃ユニットの総取っ替えを含む7名のスタメン変更を敢行。
これまでの起用を見るに現状の序列はレギュラークラスに比べ
一枚落ちるところに居る選手たちが多く顔を揃えた印象を抱く布陣で
ここでのパフォーマンスが今後の出場機会も左右しそうなので
結果を持って監督やサポーターの頭を悩ませて欲しいところです。
引用元:SPORTERIA様
高知も開幕以降不動のシステム【3-1-4-2】を採用。
こちらも前節と比較し5名を入れ替えるターンオーバーを実行してきましたが
得点ランキングトップをひた走るエース・小林心選手のベンチ温存は
先を見据えて必要に迫られる措置とはいえサプライズでした。
チームを牽引する存在を欠く状態でどういったパフォーマンスを披露するのか
初顔合わせで動きのイメージが湧きにくい相手だけに
讃岐は苦手としている立ち上がりにより慎重な入り方を求められるでしょう。
【試合回顧・前半】
引用元:Football LAB様
スタートから高知は自陣に選手を集めて【5-3-2】のブロックを形成し
ゴール前に鍵を掛けるとボールを奪った瞬間アバウトに蹴り返し
2トップに放り込む徹底した非ポゼッションサッカーを展開。
ボールを受けた2トップは自らがゴールを狙うというよりも
競り合うことでセットプレーを勝ち取って
貢献させようというタスクに見えました。
思い返すと秋田監督は過去に指揮してJ2昇格を果たした盛岡でも
ブレンネル選手のフィジカルでゴリ押してセットプレーをねじ込む
脳筋サッカーしてた記憶が思い出されて懐かしくなりましたね^^;
自陣に人を集めて(赤枠)強固な守備網を敷き讃岐のパスワークを封じる高知。
ボールを奪いトランジションか切り替わると即座に敵陣へとフィードを蹴り上手く繋げられれば儲けものというダメ元の攻撃を展開しながらセットプレーを少しずつ獲得していきチャンスを生み出していった。 |
あまりにも荒削りなスタイルで頻繁にプレーが途切れ
アクチュアルプレーイングタイムは41分台を記録したこの試合。
もともとリーグ最低水準の数字を残している高知ですが
その中でもワーストクラスに短く動きの少ない試合になってしまいました。
引用元:Football LAB様
ボールは握らない・プレーは簡単に切ってくるという高知のアプローチに
讃岐は流されるまま時間を使ってしまっていた印象が残った前半。
ターンオーバーにより出番が巡ってきた選手にとっては
アピールの機会が削られる不遇のマッチメイクとなってしまいましたが
そういった状況でも結果が残せる者がチャンスを掴める世界なのでしょう。
結局見せ場はほとんど訪れることなく
淡々とした流れで駆け抜けハーフタイムを迎えた一戦…
このまま終わってしまうには寂しい内容だっただけに
後半には起伏のある展開を期待したいですね。
【試合回顧・後半】
引用元:Football LAB様
後半開始のタイミングで満を持して小林心選手を投入した高知は
これを合図に攻撃のギアを上げてきた様子が見られ
セットプレー狙いの一本調子は仕掛けどころをここへ持ってくるため練られた
予定通りのゲームプランだったのだと推察されます。
前半は上月選手のロングスローもオプションとして備わっていた
右サイドからの経路を主に使っていましたが
後半からは小林心選手のフィニッシュワークから逆算して対角になる
左サイドを経由したアタックに切り替えていた印象も抱きました。
先に動いた高知がゴールに迫るシーンを作り出していましたが
これを無失点で凌いでいた讃岐は76分に川西選手を投入したタイミングで
先んじてピッチに立っていた大野選手をターゲットにした
ロングボール中心に攻め筋を変えてきます。
後方からの大野選手をターゲットにしたロングフィードによる展開を増やしてきた讃岐。
高知のブロックが【5-3】の並びなのでウイングバックの前(赤枠)が空きスペースになりやすくセカンドボールをサイドに落としてゲームメイクが容易に。
そこからやや前掛かりになっていたライン間(青枠)に横パスやカットインで中へ切れ込む攻撃パターンが効果的だった。 |
これにより讃岐が押し込む時間帯となっていたこのタイミングで
飯田選手までボールを戻したセットプレーの二次攻撃から
吉田選手のスルーパスに反応した森川選手のラストパスを
攻め残っていた附木選手が合わせて遂に均衡を破ります!
\GOAL PLAYBACK/
🏆2025明治安田J3リーグ第12節
🆚#高知ユナイテッドSC緊迫した0-0の膠着を破ったのは頼れる漢 #附木雄也 選手💪
上手くボールを引き出した #森川裕基 選手に呼応して動き出し、ゴールへボールを流し込みました✨チームを勝利に導くナイスゴール!!!#カマタマーレ讃岐… pic.twitter.com/xjlE5E5ltx
— カマタマーレ讃岐 (@kamatama_kouhou) May 6, 2025
スコアが動いて残り10分少々といった状況で
攻めに出ることを半ば強制される状況となった高知。
ただ小林心選手の持ち運びを潰され攻守が反転すると
藤井選手がスルーパスで一気にバイタルエリアへ差し込み
それを受け取った森川→大野のホットラインが2戦続けて開通する
ダメ押しとなる追加点を叩き込み勝負あり。
\GOAL PLAYBACK/
🏆2025明治安田J3リーグ第12節
🆚#高知ユナイテッドSC勝利を決定づけたのは2戦連発!#大野耀平 選手!
奪ったボールを素早く前に出したのは #藤井葉大 選手。反応して動き出していたのはまたしても #森川裕基 選手👀… pic.twitter.com/rCLElTRKED
— カマタマーレ讃岐 (@kamatama_kouhou) May 6, 2025
最後は飯田選手が右手一本で掻き出すビッグセーブで締めて
2勝目の琉球戦以来となるクリーンシートで待望の3勝目を挙げた讃岐。
やりたいことがやれた時間帯は少なく
全体を通して見ると難しい試合になりましたが
一丸となって乗り越えることが叶ったナイスゲームでした!
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2025
【第12節・vs高知ユナイテッドSC】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
近県対決とはいえ中2日のアウェイゲームで
ターンオーバーにより試合勘が万全ではない選手起用が求められ
新生ダービーという特有の雰囲気もあったであろう一戦でしたが
これを制したことで再度立ち直るキッカケは掴めたように思います。
その後に行われた天皇杯の県予選決勝も多度津FCを相手に快勝し
さらに勢いを持って次戦に臨むことができそうです。
(この試合で今村選手が負傷したことは残念でしたし
当該プレーと判定に関しては今も胸の内で思うところもありますが…)
そこで迎える相手となるのが【ヴァンラーレ八戸】
引用元:football-emblem様
パス指数リーグ最下位でありながら
手堅く勝ち点を積み重ねているチームが狙うのは
とにかく豊富な運動量を武器に繰り出すファストブレイク。
全員にハードワークを求める石﨑監督のスタイルが徹底され
中盤でのボール奪取はリーグトップの数字を記録しています。
攻守ともにどんどん人が湧いてくるような感覚に陥るはずなので
如何にしてプレスを剥がしていけるかが課題となるでしょう。
八戸はあまり自陣でボールを保持しないスタイルなので
こちらがハイプレスを仕掛けるケースは少なくなるでしょうし
守備の貢献度は低くても下がって受けに来て失わずに攻撃を回せる
川西選手みたいなタイプがクリティカルヒットしやすい相手に思えます。
中央で溜めを作って裏抜けを狙うべく
二列目に推進力のある選手を置きたいので
岩岸選手は使ってみると面白いかもしれませんし
思い返すと多度津戦の後半は八戸戦を仮想したプランを試していたのかもしれません。
※そういえば岩岸選手は昨季も2試合で3ゴールを奪っている八戸キラーでしたね^^
攻守が目まぐるしく入れ替わる忙しい展開になると
相手の方に分があると思うので
讃岐は自力で流れに緩急を付けてペースを作りたい一戦です。
運動量では劣る分を思考力で上回って
上位陣に食らいつく勝利を手に入れてもらいたいですね!
今季初となるリーグ戦連勝を期待して
本稿を結ばせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ではまた別の記事にてお会いしましょう。
⇩前回記事⇩
