この度はお越しいただきありがとうございます、
懲りないトモです!
今回お送りするテーマは
2025・J3リーグ第5節
カマタマーレ讃岐×FC琉球
この試合の回顧をお送りさせて頂きます。
第4節・北九州戦では立ち上がりに見せたガードの緩んだ隙を突かれ
相手の十八番である速攻の餌食となり
早々に2点のビハインドを背負う展開からの挽回はならず
ダメージコントロールする形で敗戦を受け入れた讃岐。
上位候補と目されるチームに対して些か軽率に映る入り方をしてしまい
今季初黒星を喫してしまった直後の試合ということで
このままズルズルと落ちてしまわないために
何が何でも連敗は避けたい大事な試合という位置付けです。
対する琉球は平川新監督を迎えた今季でしたが
発展途上のチームは迷いも伺える低調なスタートを切り
前節の奈良戦でも試合をコントロールしきれず
痛恨の逆転負けを喫し早くも正念場を迎えています。
昨季までのポゼッションサッカーが鳴りを潜め
新たなスタイルを模索しているなか
成功経験を積めずに苦しむ現状をどうやって乗り越えるのか
一頓挫を来した讃岐相手に奮い立ちたいところです。
いずれも前の試合を落とし勢いを失っている難しい状況で
自信を取り戻すための勝利を掴んだのはどちらになったのか…。
いつものように私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
両チームのスタメンは以下ようになりました。
引用元:SPORTERIA様
讃岐はベースシステムの【3-4-2-1】でスタート。
直近3試合固定していたスタメンから少し変化を加えて
調子の上向いていない相手から主導権を奪って
自分たちの時間帯を長く作りたいところです。
引用元:SPORTERIA様
対する琉球も開幕から一貫している【4-2-3-1】をここでも継続。
昨季に主力を担い精神的にも頼りになる
鈴木・富所の両選手を頭から起用し
不振脱却の足がかりを掴みたい一戦となります。
立ち上がりこそ讃岐がボールを持ちながら試合を動かし
狙い通り相手を引かせて主導権を得る流れになりましたが
そこで訪れたチャンスを仕留め損ないリードを奪えずにいると
次第に琉球がポゼッション率を高めペースを握っていきます。
これまでの戦いでは影を潜めていた
昨季までの琉球らしいパスワークが機能し始めたことで
前川選手や吉田選手を起用した狙いが薄れた讃岐は
想定外の展開に修正が間に合わず防戦を強いられることに。
自陣から組み立てる琉球のビルドアップに対し前線のプレスが質・量ともに不足(赤枠)しボールが奪えない讃岐。
キーパーにプレスすればセンターバックに繋がれそこをケアしに行けばアンカーに預けられて結局どこからかはロングボールが蹴られてしまう状況になり背後を狙われる恐怖心でディフェンスラインも上げられない悪循環に陥った。 |
ロングボールの供給源、いわゆる発射台を潰す方法にたどり着けず
空陸それぞれから打ち込まれる砲撃を跳ね返すことに注力する
我慢の時間帯が長く続くことになった讃岐。
ほとんどボールを握られる想定外の展開になりましたが
それでも被シュート5本、うち枠内被シュート0本と
要所はしっかりと締め無失点で切り抜けて前半を終えました。
引用元:Football LAB様
これまでの戦い方とは異なるアプローチで
相手の嫌がる作戦を用意し乗り込んできた琉球が
優勢に試合を運ぶ展開になりましたが
虚を突かれた格好となった讃岐は対応策を打ち出せるのでしょうか。
当初の狙いが外れた米山監督は機転を利かせて
試合の流れをひっくり返すための方策を捻り出せるかどうか…
知略を駆使しての巻き返しに期待です。
ボールを握られる展開は慣れているものの
奪い方が定まっておらず苦しんだ讃岐でしたが
後半に入ってプレスの掛け方を変え状況が好転し始めます。
ピッチを広く使う琉球のビルドアップの起点となる
2センターバックに対しシャドーが激しく追い
ロングボールを蹴る間合いを与えない前線の守備が効き
危険なエリアでのミスを誘発させることに至ります。
前線のトライアングルを逆三角に置き換えマンツーマン気味のプレスを仕掛けた讃岐。
前半とは強度の異なるプレッシングに慌てる場面も見られた琉球は自陣でパスワークが乱れ攻守反転する危ういシーンが増えついには失点に繋がってしまうことになる。 |
讃岐にとっては待望のゴールが生まれた局面も
中央へ差し込んだパスを長谷川選手がインターセプトし
森→内田(※敬称略)と繋いで右サイドでチャンスメイクしたグラウンダーのクロスを
最後は森川選手のフィニッシュで仕留めました!
GOAL PLAYBACK⚽
2025明治安田J3リーグ第5節
🆚#FC琉球選手交代でポジションをサイドから真ん中に変えていた #森川裕基 選手へ #内田瑞己 選手からのドンピシャのクロスでした👏
この動画には入っていませんが #長谷川隼 選手が奪ったところから素早く #森勇人… https://t.co/CKITEz1PLL pic.twitter.com/kRDZWBRwrS
— カマタマーレ讃岐 (@kamatama_kouhou) March 16, 2025
スコアが動いた時点で残り時間はおよそ20分という佳境に入り
琉球は交代策でポゼッションからパワープレーに移行し
何とか起死回生の一撃をと果敢に仕掛けますが
讃岐も体を張った守備でゴールを割らせません。
アバウトなロングボールへの対応で
ディフェンスラインが下げられてしまい
自陣で過ごす時間帯が長くなってしまいましたが
最後まで凌ぎ切ってウノゼロでタイムアップを迎え勝利した讃岐。
自分たちが対策されるという慣れない事態に
前半は戸惑いが大きく苦しみましたが
ハーフタイムを挟んで施した修正は見事で
私としてもひとつ勉強させてもらったナイスゲームでした^^
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2025
【第5節・vsFC琉球】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
ハイプレスの形と強度を見直して形勢を逆転させましたが
特に右サイドの高い推進力がチームを活性化させていて
そこで抜群の運動量により大きく貢献していたのが左合選手でした!
開幕からディフェンスラインを高くしようというチームの意図が見え
フィジカルよりスピードが求められているセンターバックの役割に適応し
ポジションを掴みつつある活きの良いプレーヤー。
彗星のごとく現れたラッキーボーイに
これからもチームに勢いをもたらす活躍を期待したいです^^
そして週中で行われたルヴァンカップのセレッソ大阪戦は
リーグ戦の合間に開催される日程の都合上
どうしてもフルメンバーを使えない難しい条件で挑みましたが
どうにか一矢報いるも力量差を示される完敗となりました。
システムも選手起用も試合中に色々と試行錯誤しているように見えましたし
個人的にもリーグ戦に繋げるための経験値稼ぎという意味合いで考えていたので
大敗にも納得というか精神的なダメージは無いのですが
注目度の高い一戦に期待を寄せていた方にとってはツライ結果だったかなと思います。
ただ落ち込んでいる暇もなく中2日で次戦がやってくるので
嫌な記憶を上書きできるよう切り替えていきましょう!
対戦相手に迎えるのは【栃木シティFC】。
引用元:栃木シティFCオフィシャルサイト様
JFLからの昇格初年度となるシーズンですが
ここまで5試合で勝ち点10を稼ぎ出し
旋風を巻き起こしている存在。
積極的に奪いに来るハイプレスと
ウイングストライカーを置く攻撃的な布陣が噛み合い
得点力はリーグ屈指の実力を評してもいいレベルでしょう。
ピッチの幅を使ってどんどん前へと推進してくるので
讃岐としてはブロックをしっかりと築いた状態で
相手の攻撃を受け止めたいところ。
基本的に速攻を中心としたあまりボールを握らないチームですので
スピード・フィジカル・スタミナなど
総合的なアスリート能力を比べる戦いになるだろうと想定できますから
しっかりリカバリーして動けるコンディションを作ってきてもらいたいです。
琉球戦で見せた形勢を逆転してみせた成功体験と
セレッソ戦で味わった屈辱を胸に
さらに成長した姿が見られることを期待して
本稿を結ばせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ではまた別の記事にてお会いしましょう。
⇩前回記事⇩
