この度はお越しいただきありがとうございます、
懲りないトモです!
今回お送りするテーマは
2025・J3リーグ第3節
カマタマーレ讃岐×ツエーゲン金沢
この試合の回顧をお送りさせて頂きます。
今季初となるホームゲームだった第2節・奈良戦では
相手のビルドアップが低調だった序盤にハイプレスで嵌めて
幸先よく先手を奪うとリードを活かした立ち回りで
見事なゲームコントロールを見せ快勝を収めた讃岐。
昨季には出場機会の限られていた選手たちが奮闘し
ポジション争いの激化と共に戦力の底上げを感じさせるチームは
このまま勢いを維持できるのか注目です。
対する金沢は第1節が4月下旬に組まれる日程の都合で
今季の初戦となった前節の鹿児島戦が事実上の開幕戦となり
補強の目玉となるエース・パトリック選手による
挨拶代わりの先制点から終始優位な展開のまま完勝スタートを決めました。
伊藤監督が時間をかけて植え付けてきた可変システムが
チームに根付いてきたことをいきなり結果で示してきた
昨季以上の脅威となる存在であることは間違いない相手です。
進化の兆しが伺える両軍の戦いは
どのような決着を迎えることになったのか…。
いつものように私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
両チームのスタメンは以下ようになりました。
引用元:SPORTERIA様
讃岐は前節からメンバーの入れ替えも無い【3-4-2-1】でスタート。
個人的には可変式の相手にゆとりを与えないためにも
自分たちがボールを持つ時間を増やすために
必要なタイプの選手を使うだろうと考えていましたが
首脳陣は過去2戦のスタイルを変えずに挑むことを選択。
手応えを感じさせている今の形が
レベルの上がっている金沢相手にも機能するのでしょうか。
引用元:SPORTERIA様
一方の金沢も前節から変更を加えない【3-4-2-1】を採用。
電光石火の先制劇を再現し
この試合でも優位な状況を作っていきたいはずですが
讃岐守備陣はどう対処していくのでしょうか。
序盤から両チームの思惑が一致する形で
金沢はボールを保持しながら攻撃の糸口を探り
讃岐が受けに回りつつ虎視眈々とカウンターを狙う流れに。
ビルドアップ時の陣形は西谷和選手を左サイドに張らせ
【4-4-2】ないし【2-4-4】に可変させる独特なスライドで
守備側を撹乱しゴールへと迫ります。
ウイングバックの右(25・小島選手)が上がって左(23・四宮選手)が下がる形に可変し【4-4-2】の立ち方で攻撃を仕掛ける金沢。
パトリック選手(10)をターゲットマンに設定し大澤選手(49)がその背後をサポートすることで前線でもボールキープ率が高くサイドに構える西谷和選手(24)へ展開し絡めていくなどオフェンスのタレントをフルで活かす強力な連携を生んでいた。 |
前線でボールも人も動くフレキシブルなアタックを繰り出し
セカンドボール回収後のミドルシュートも枠内を捉えられ
苦しい時間帯が長く続いていた讃岐でしたが
ここで光ったのが守護神・飯田選手のセービングでした。
獅子奮迅の活躍で味方の反撃を待つ忍耐力が報われたのか
振り返るとほぼワンチャンスしか来なかった讃岐が
見事に相手ゴールネットを揺らし先制点をゲットすることに!
GOAL PLAYBACK⚽
2025明治安田J3リーグ第3節
🆚#ツエーゲン金沢#後藤優介 選手のシュートのこぼれに反応した #森川裕基 選手の今季初ゴール⚽
1月にお子様が生まれたばかりの森川選手は「決めたらやろうと思っていた」とゆりかごのゴールパフォーマンス✨… pic.twitter.com/rrubt0xWt1— カマタマーレ讃岐 (@kamatama_kouhou) March 2, 2025
ゴールを決めた森川選手曰く
『なぜ自分があのポジションにいたかは忘れた』とコメントしていましたが
確かにあの位置に居たことはセオリーから大きく外れたプレーです(笑)
右サイドに流れたルーズボールを丹羽選手が拾い後藤選手を経由し逆サイドに展開している隙にスルスルと内へポジショニングを移していく森川選手。
イレギュラーな入れ替わりが自然発生的に起こり最終的に『なぜそこに?』という位置でフィニッシュに関与した。 |
丹羽選手のポジションが空いたことで中に入れる余地が生まれたこととか
背後を守る藤井選手への信用が本来のポジションを捨てる判断に繋がったなど
理由をあと付けすることは可能ですが
いずれにせよ本人の勝負勘が働いてこそ為せる業でしょう。
たぶんトレーニングでも想定していない形だったでしょうし
無意識のアドリブが生んだ誰にとっても予想外の得点だったと思います^^;
試合の流れに反して先手を奪う格好となった讃岐でしたが
金沢が支配する展開に変わりはなく
なんとか無失点で折り返したかった前半終了間際に
トランジションへの反応が遅れ裏抜けを許し痛恨の被弾。
【アウェイ讃岐戦】振り返り📸#パトリック 選手の同点弾💥
2試合連続ゴールとなりました💪✨#DAZN#zweigen #力戦奮闘 pic.twitter.com/4qMIN5tMyC— ツエーゲン金沢 (@zweigen_staff) March 2, 2025
ビルドアップしながらの攻撃は防ぎ続けていただけに
ブロックの陣形が組み上がる前に突破を許した
カウンターを食らう形での失点は勿体なかったですね…。
金沢が質・量ともに多彩な攻撃力で上回り
優位な状況が続くもスコアはイーブンで迎えたハーフタイム。
これを是として後半も同じアプローチで戦うのか
あるいは否と判断してプラン変更を施すべきなのか
選手の奮闘に応える打開の一手を期待したいですが果たして…。
後半に入るタイミングでの動きはなく
前半同様の流れで推移していく展開。
加えて途中から降り出した雨も影響を及ぼし
滑りの良いウエットなピッチコンディションに変わったことで
キック精度の高い金沢がより利を得た格好に。
さらなる追い打ちは今季よりアクチュアルプレーイングタイムを伸ばすため
ジャッジの方針が変わってきている過渡期ということもあり
選手と審判との間にギャップが生まれているシーンが散見され
余計なストレスも感じながらのプレーを強いられる状況。
※判定の不利益に関しては両チームに降り掛かっていたので
お互い様ではありますが…。
なるべくカードを出すことなくリーグの意向に沿って裁こうとしていた
審判団の努力は伝わってきたので個人的には許容範囲でしたが
ピッチ内で戦っている選手たちにとっては難しかったはずです。
ことごとく金沢に味方するような外的要因が重なり
ほぼ自陣に押し込まれるハーフコートゲームの様相で
防戦一方となってしまった讃岐は
交代機も遅らせひたすら耐え忍ぶ状況…。
ただ攻撃を受け続ける展開でも闘志は絶えることなく
シュートを打たれてもディフェンスがブロックで弾き返し
ゴールキーパーが仕事をする場面はむしろ減っていたように思えました。
讃岐にとっては待てど暮らせど勝ち筋の見えてこない厳しい試合となり
金沢にしてみれば勝つための条件が整っていた千載一遇の好機でしたが
スコアは動くことなくタイムアップを迎え同点のまま終了。
ボールを持たせると危険なチームに対してアプローチを変えずに挑んだことは
ミクロ(短期的)な視点から言えば完全に裏目となりましたが
マクロ(長期的)な視点では自分たちの力量を実戦を通して確認しながら
最低限の成果は手にできたということが讃岐にとって収穫になったゲーム。
逆に金沢は勝てた可能性が高い試合を取りこぼし
精神的に落ちてしまいかねない痛恨の引き分けでしょう。
総評としては双方ともにレベルが高く見ていて面白い
内容の詰まった一戦だったので
勝ち点1でも気落ちすることなく
次節も良い戦いを期待したいですね^^
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2025
【第3節・vsツエーゲン金沢】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
守備に回る時間帯が長く各選手が持ち味を発揮しづらい試合でしたが
奮闘が目立っていた選手を挙げるなら一番手は左合選手でしょうか。
相手に交わされたら戦犯になりかねない重要なポジションを任されていますが
臆することなく滑り込む懸命な姿勢と度胸の強さが
この試合では魅力的に映りました^^
ウエットなピッチが生み出したスピード勝負に
チーム内で一番適応していたのが彼だったのかもしれません。
このまま勢いに乗ってレギュラーポジションを掴んでもらいたいですね!
引き分け後の重要な一戦で対峙する相手は
【ギラヴァンツ北九州】。
引用元:football-emblem様
【4-4-2】のオーソドックスなブロックを組みつつ
ボールを保持した際には相手ゴールに矢印を向けて
人もボールも推進していく縦に速いサッカーをしている印象。
既存の戦力に加え、樺山選手・河辺選手ら新戦力も
アジリティ能力の高いアタッカーが揃い
できれば運動量が発揮しやすい季節には対戦したくなかった相手です。
オープンに打ち合う展開となれば北九州にとってお誂え向きですが
反面ガチガチにリトリートされた場合に抉じ開ける強引さに関しては
若干物足りなさを感じるチームですので
スコアレスの我慢比べに持ち込み相手の焦りを引き出したいところ。
充実した攻撃陣に対し守備に関しては
選手間のスペースを通されたりと連携が不十分な面が見られ
前節の岐阜戦もリードしている状況でペースを落としたゲームメイクが仇となり
スコアをひっくり返されるもったいない試合になっていました。
金沢の畳み掛ける攻撃を耐えに耐えた自信を胸に
讃岐は相手の武器である速攻を捌き切って
カウンターやセットプレーといった得意の形で
勝利を射止めてきて欲しいですね!
本稿も最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ではまた別の記事にてお会いしましょう。
⇩前回記事⇩
