皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回取り上げるのはこちらの一戦。
2024・J3リーグ第31節
カマタマーレ讃岐×ガイナーレ鳥取
この試合の回顧をお送りさせて頂きます。
ミッドウィークに悪天候により順延していた福島を迎えた一戦で
ハードワークとマンツーマンディフェンスが猛威を振るい
電光石火の先制ゴールから得点を積み重ね快勝した讃岐。
過密な日程の最終戦となる今節に弾みを付けて
Jリーグ参入後初となる高松市での主催試合に
華を添える勝利を挙げるべく邁進します。
対する鳥取も林監督の目指すサッカーにチームが適応し
後半戦は成績が上昇している最中に迎えたボトムハーフ同士の前節を
ブロックの隙間を縫う二発のミドルに屈した敗戦から巻き返しを図ります。
勝ち点差2と接近する6ポイントマッチを制したのは
連戦の疲労が気になるも快勝し勢いに乗る讃岐か
連勝が止まるも再加速を狙う鳥取か…。
私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
両チームのスタメンは以下ようになりました。
引用元:SPORTERIA様
讃岐はメインシステムの【3-4-2-1】でスタート。
詰まった間隔で迎えた一戦ですがベンチを含むメンバーは
福島戦で負傷交代した江口選手と長谷川選手を入れ替えるに留め
成熟しつつある布陣で臨みます。
引用元:SPORTERIA様
対する鳥取も【3-4-2-1】を採用しミラーマッチの様相。
直近の戦いに手応えを感じているのか
前節とスタメンの入れ替えることはなく
自身のスタイルをここでもぶつけてきます。
立ち上がりからロングボールでの侵攻を狙う両チームですが
それぞれの思惑は異なる面白いマッチング。
讃岐は予め構えた相手に対し放り込んでいき
相手に拾われた時には激しいプレッシングで即時奪還を目指し
鳥取は逆に自陣にプレスを引き込んで
敵陣が手薄になったタイミングで裏へ走らせたい意図が見えます。
それぞれの持ち味を活かしたアプローチのはずでしたが
中3日のハードスケジュールで挑んだ讃岐と
中6日と普通の間隔が空いていた鳥取の体力差が影響したのか
足元の競り合いで勝てない讃岐が次第に流れを失っていきます。
実際にどの程度パフォーマンスに作用したのかは
目に見えない部分なので分かりかねますが
ハイプレスの空振りが続いてしまったことは
更なる心身の疲弊に繋がっていたでしょう。
鳥取の最終ライン+ゴールキーパーに対し讃岐は前線の3枚でハメに行くプレスを展開。
球際の争いで取り切れないシーンが続くなど消費する体力に見合う成果が得られず次第に弱まっていく上に吉田源選手はプレスに加わるのか最終ラインで構えるのか役割が不透明なポジショニングで存在が希薄に。
逆にキーマンを無力化させた鳥取の【4-3-3(2-1)】に可変するビルドアップは非常に有効なアプローチとなった。 |
守備の奔走により出足の鈍化が目に付く讃岐は
機能していない戦術を見直す時間が得られる
ハーフタイムまで悪い流れを耐え切りたかったのですが
あと僅かというところで崩れ失点を喫します。
【10/6(日)讃岐戦】
𝑮𝑶𝑨𝑳 𝑺𝑪𝑬𝑵𝑬🎥⚽️41′ #三木直土
今季2点目🙌🟢▽見逃し配信はDAZN📲https://t.co/OTtPMSkQgF#ガイナーレ鳥取 #StayHungry pic.twitter.com/LnjMLrr1qe
— ガイナーレ鳥取 (@gainareofficial) October 6, 2024
スローインからリスタートした一連の展開は
陣形が整っていながらも捕まえきれずにフィニッシュまで持っていかれる
痛恨の守備対応で重くのしかかる1点を与えて折り返しを迎えます。
本来ボールを持たれることを苦にしない讃岐が
ここまで振り回されてしまう光景は想定外で
戦前のプランが通用しなかった前半を経てどう動くか…。
ベンチに残す手札を見ても余力を残していそうなメンバーは少なく
逆転を目指すには決して良好とは言えない状況のなか
指揮官はどれだけの可能性を見せられるのでしょう。
後半開始と共に奇襲を仕掛けたのはリードする鳥取で
勢いよく讃岐ゴールに向かい進出してきましたが
それも5分を過ぎた辺りからパタリと止み
以降は【5-4-1】のリトリートへと舵を切ります。
鋭いカウンターを武器に得点力を向上させてきた讃岐ですが
アタッキングサードを守備で固められる展開には弱く
ここでも攻めあぐねる時間帯が続いていきます。
この試合は振るわなかった吉田源選手を早めに諦めたり
普段は見られないような抵抗を見せてはいたものの
チャンスへ結びつけるまでには至らず。
讃岐のアタッキングサード(赤枠)にほぼ全選手を集めて守備をこれでもかと固める鳥取。
最終ラインを左肩上がりに攻撃参加させようとも動きましたが代わりに空いてしまうポジションに蹴り返されると前川選手がフォローに走らされるなど後退しバイタルエリアに枚数が集まらず相手の脅威にはならなかった。 |
膠着状態に陥った後半に関しては
ほとんど見どころのない塩試合と化し
得点の可能性があったのは僅かに訪れたセットプレーの機会のみ。
鳥取は時折演技も交ぜながら時間を空費させる狡猾さを見せ
それがアディショナルタイムに転化されない審判団の判断も重なり
冷静さを欠いてしまった部分もありましたが
それを抜きにしても勝ち目の見えない試合をしてしまった讃岐。
週中の福島戦で上手く行き過ぎたが故に
自分たちのコンディションを見誤り理想に固執してしまったように映り
チーム運用の失策を感じたこの一戦。
初手でミスをしてしまうとその後の挽回も難しくなるので
苦しくなってしまった結果もやむ無しと言えます。
いつも以上に入ったであろう気合いが空回りし
悲願の高松開催に華を添えられなかったことは残念でしたが
得がたい経験を積めたことはプラスに捉えて
今後の成長に繋げてくれるはずだと信じたいですね。
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2024
【第31節・vsガイナーレ鳥取】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
イレギュラーな日程となった3連戦を1勝1分1敗の五分で終え
J3残留を目標とするなら上々と言えるものの
プレーオフを睨む上では厳しいという印象の残る結果となりました。
個人的には上を見ていたので少なからず気落ちしていることは否めませんが
状況はどうあれ目の前に一戦に全力を尽くすことは変わらないので
チームにも心身の状態を整えて次なる試合に向かってもらいたいです!
ここでぶつかる相手は【アスルクラロ沼津】。
引用元:football-emblem様
サイドバックを変則的に可変させるビルドアップが特徴的な
攻撃力を磨き上げる中山監督らしいアグレッシブなチーム。
両ウイングはワイドに待ち構えるポジションを取るため
サイドにも守備者を置く形のほうが対応しやすそうなので
ウイングバックは下がり目にプレーする時間が多くなりそうです。
このポジションで不動のレギュラーを務めていた吉田源選手が
ここで累積警告により出場できないのはタイミングの悪さを感じますが
森川選手辺りが代役候補として適任でしょうか。
ただ守勢に回る展開は米山讃岐にとって得意としている流れですし
中山沼津に対し過去3戦3勝と結果にも表れています。
決して油断できる相手ではありませんが
色気を持って臨める一戦にはなるので
上位とのアウェイゲームといえど
臆することなく戦ってきてもらいたいですね!
遠のいた上位の背中を再び射程に入れられる位置まで
浮上してくれることを願って本稿を結ばせていただきます。
ではまた別の記事にてお会いしましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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