皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回のテーマはこちら。
カマタマーレ讃岐試合回顧・2024
第12節・vsFC琉球
こちらをお送りさせて頂きます。
前節の八戸戦では抜擢した選手が振るわず受けに回ると
サイドに空けたスペースから崩される馴染みのパターンで失点し
絶望の淵に立たされそうな状況でしたが
同様に苦しむ相手の綻びを突き痛み分けのドローに持ち込んだ讃岐。
丁寧な試合運びを目指しては微妙なズレで結果が出ない現状を鑑みてか
途中からは意図してアバウトな戦い方を選択し
それが吉と出た感のあるゲーム。
未勝利に悩む苦しい立ち位置で上位陣との連戦が控えるチームにとって
方向性を変えるターニングポイントになったのでしょうか。
対する琉球は攻撃面で圧倒しながらも不用意に失点し
取りこぼしてしまう勿体ない試合運びだった前節。
得点を量産するエース・白井選手を始め
金監督の作る攻撃的な戦いを体現するイレブンは
今季不敗を誇るホームに戻り逆襲を狙います。
ゴールデンウィーク中の変則日程で選手の運用法も問われる一戦は
どのような結末を迎えたのか…。
私見を交えて振り返っていきますので
最後までお付き合いください!
では参りましょう!!
両チームのスタメンは以下ようになりました。
引用元:SPORTERIA様
讃岐はこれまで通りの【4-4-2】も考えられるメンバーを揃えましたが
蓋を開けてみれば【5-4-1】でブロックを組む守備重視の戦いを選択。
これまで重ねてきたサイドレーンから掘られる失点を回避するために
最終ラインを5列にすることで空いていたスペースを埋めてしまおうという
最もシンプルな方法で対処を試みてきました。
理想を言えば4バックのまま個人の能力で課題を克服して欲しかったのですが
現実的には一朝一夕でどうにかなるものではないし
攻めに熱量を注ぐ今の琉球に対してはこれが最善手に思えます。
引用元:SPORTERIA様
一方の琉球は【3-4-1-2】というシステムで当てはめてはいるものの
前線の3人は流動的にポジションを変えながら
後方からのパス供給を待つ形を取ります。
讃岐の人数を集めた窮屈なバイタルエリアで
ポジショニングの妙技を見せられるかがポイントになりそうです。
前半は讃岐がリトリートしてカウンターとセットプレーに全集中で
琉球がボール保持を続け閉じられた鍵の解錠を目指すという流れが明白で
スタッツを見れば一目瞭然といった展開。
引用元:Football LAB様
讃岐は敵陣でロストした際に即時奪回へ向かわず
すぐさま帰陣して【5-4-1】ブロックを構築し
バイタルエリアのスペースを消しに行く徹底ぶりで失点を嫌います。
普段からこのような戦い方を施行している相手なら
琉球も情報を織り込んでプレーできていたでしょうが
ここまで極端にリトリートしてくるのは想定外だったはずです。
(讃岐サポである私もこの試合はある程度引くだろうと考えていましたが
これほど守備にリソースを割くとは思いませんでしたし…^^;)
攻撃に自信を持つ琉球を持ってしても
10人全員で守る讃岐に対し5-6人で崩して
フィニッシュまで持っていくのは至難の業です。
ボランチにボールを預けて攻め筋を探すも讃岐のフィールドプレーヤーが密集しておりスペースが無い状態。
データがなくカウンターリスクの程度が測りきれない以上ディフェンスの攻撃参加も消極的にならざるを得ず琉球は自慢のアタッカー陣が沈黙してしまうことに。 |
讃岐としては前半は失点しなければ合格点で
得点機会はセットプレーとロングカウンターに依存した
ある意味運任せのアプローチ。
今季は自分たちで主導権を握りながら
再現性の高い攻撃の形を模索していたので
ここまで真逆の戦い方に舵を切るのは流石に極端過ぎる気もしますし
米山監督の本意であるとも考えにくい…。
しかし予想以上に成績が伸び悩んだことも決断を迫られた一因ですし
奈良坂選手の復帰でこのような戦い方が
成立させられる状況に変わったというのも大きかったのでしょう。
意図はどうあれ相手を欺く効果的な戦いで
攻撃力の高い琉球に対して危なげなく
無失点で折り返すことのできた讃岐。
このまま勝ち点1でも良しとするのか
どこかでリスクを取って勝ち点3を狙いに行くのか…
後半も指揮官の描くゲームプランに注目です。
メンバーの入れ替えはなくスタートした後半立ち上がりは
やや前掛かりにポジションを取り始めた讃岐に対し
ようやく空いたバイタルエリアに押し込み
琉球がチャンスを作るもゴールには至らず。
ただ得点の匂いに反応したのか琉球は守備の場面で
【5-1-2-2】に映る少し歪なブロックを作っていたので
讃岐はサイドでプレッシャーを受けることなくプレーができ
この時間帯は讃岐にとって最大のチャンスタイムになっていました!
センターレーン+ハーフスペース(赤線内側)に人数が集まりサイドレーン(赤線外側)に守備者が置かれていなかった琉球。
讃岐のウイングバックはフリーでボールがもらえるのでクロスもドリブルも自由に選択肢が取れるため攻撃の質が上げられる状況だった。 |
ここで大攻勢を仕掛けることができた讃岐でしたが
琉球のキーパー・東選手による身を挺するビッグセーブが繰り出され
ゴールが奪えなかったことは不運でした…。
ここから両チームとも選手交代を重ねるにつれ戦況が移り
岡澤選手が一人で落ちる形に変えた琉球がリズムを取り戻し
ボールを保持しながら試合が流れます。
讃岐の守り方に慣れた琉球は後方を3枚に減らして前線を増員。
高木選手が降りたり庵原選手が抜け出したりと途中投入された選手のラインを跨ぐ動きも活発に行われガチガチに固められたブロックを崩そうと工夫は見られた。 |
こうした変化に対処するため讃岐は守備に神経を尖らせたため
攻撃回数は減少を辿り終盤に流れが落ち着く珍しい展開で推移し
牽制し合ううちにタイムアップとなりスコアレスドローで決着。
極端なスタイルチェンジを施し相手の特長を消した
讃岐のアプローチがハマり試合をコントロールするも
最後の砦が突破できず未勝利の壁は崩れぬまま。
しかしこれまでと異なる戦い方で成果を得たことは
今後の手応えになるかもしれない…
そんな予感も抱かせる一戦でした。
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2024
【第12節・vsFC琉球】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
前節回顧記事の文末にて私自身が
こだわりを捨てたボール非保持の戦い方を推奨しましたが
正直ここまで極端に変えてくるとは思わず…^^;
攻めでリズムを作る琉球相手には守備的な戦術が効果的でしたし
なりふり構わず勝利を求めるチームの覚悟は感じました。
そうしたプロセスを踏んで迎えた翌節の沼津戦では
この経験が大いに役立ち待望の今季初勝利を挙げます^^
こちらの試合回顧記事は来週17日にアップ予定ですので
お待ちいただけると幸いです^^
ゴールデンウィークの変則日程を終え
リーグ戦は間隔を空けて18日に首位・大宮と激突。
その間に高松大学を相手に天皇杯の県予選決勝が行われます。
アマチュアチームとの対戦ですので
向こうのデータや印象は皆無に等しいですが
おそらく讃岐が前掛かりに攻める構図になるでしょう。
出場メンバーはリーグ戦と異なる組み合わせになる可能性が高いので
出番が回ってきた選手たちには爪痕を残す活躍を期待したいですね!
琉球戦・沼津戦と守備的な戦い方を選択してきたので
ここまで我慢して積み上げたポゼッションスタイルも錆びつかせないように
ここでは結果も伴う形で磨いてもらいたいです^^
といったところで今回はこれにて本稿を締めくくらせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
また別の記事にてお会いしましょう。
⇩前回記事⇩
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