皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回のテーマはこちら。
カマタマーレ讃岐試合回顧・2024
第4節・vsAC長野パルセイロ
こちらをお送りさせて頂きます。
前節の岐阜戦では立ち上がりから攻撃の受け方に迷い
2点ビハインドを負う絶望的なスタートを切りながら
今季取り組む可変式ポゼッションサッカーで最後まで抵抗した讃岐。
最後には屈してしまったものの
大味な打ち合いになっても渡り合える力を示し
敗戦の悔しさと共に期待感も膨らむ試合となりました。
対する長野は前節相模原を相手に1-1のドローゲーム。
堅守速攻の先行逃げ切りを得意とするチームが
その展開に持ち込みながら最後に追いつかれてしまい
悔しさの残る試合で今季の初勝利はお預けの状態。
互いに勝ちなしが続き躓き加減のスタートとなった序盤戦で
勢いをもたらす3ポイントをどちらかが掴むことはできたのか…。
振り返って考察していきますので
最後までお付き合いください!
では参りましょう!!
両チームのスタメンは以下ようになりました。
引用元:SPORTERIA様
讃岐は今季ベースの戦術となる【4-4-2】ブロックからの可変システム。
ボランチの組み合わせを江口・岩本コンビに変えて
カウンター対策として守備強度を上げる狙いはありそうです。
引用元:SPORTERIA様
一方の長野も自分たちのメインシステムとなる【3-4-2-1】を採用。
ウイングバックの上げ下げで攻守の立ち位置を変えて
素早いトランジションからカウンターチャンスを伺います。
立ち上がりは互いに速攻をメインに組み立てたため
攻守の入れ替わりが頻発する落ち着かない流れとなり
その機に乗じてワンチャンスをモノにした長野が先手を取ります。
🟠Look back🎥3/16 vs.讃岐
GOAL!!!!|9′ MF14 #三田尚希#acnp #パルセイロ pic.twitter.com/0PajgPhW8K
— AC長野パルセイロ_official (@NAGANO_PARCEIRO) March 16, 2024
深港選手がライン際に流れた処理でタッチラインに切らずに
プレーを続行する判断をしたことが遡って探ったときに
失点の原因として挙げられますが
岩本選手がフォローに入っていたので
そこまで明らかな失策ではなかったように思います。
一つ前のプレーで右サイドを深く掘られた讃岐。
クロスが合わず逆サイドにルーズボールが流れた時に深港選手は繋ぐ選択をしたが黒石選手にカットされ二次攻撃を受ける形に。 |
サイドに流れた深港選手がそのまま対応に残り岩本選手が最終ラインのフォローへ降りるが小西選手のカットインする動きが効きポケットにスペースが空く。
そこにワンツーで侵入した西村選手がクロスを上げ三田選手が合わせてゴールゲット。 |
讃岐の守備対応に隙がなかったわけではありませんが
どちらかといえば長野の攻撃を褒めたほうが良いシーンでした。
これ以降の深港選手はプレーを切る選択を取るようになったので
反省点を試合中に反映させている辺り賢い選手だと感じましたね。
早々にビハインドを背負う展開になり手痛い誤算となった讃岐は
川西選手をピボーテに回してビルドアップの強化を図りますが
空いたセカンドトップを担う選手探しに時間を浪費します…。
失点直後には江口選手を前線に置きますが
実戦で機能させるにはやや無理のある役割に苦戦していました。
試行錯誤の末に前川選手をセカンドトップ、
岩本選手を右サイドハーフに置いた形に落ち着いたものの
長野の【5-2-3】ブロックを崩す手立てはないまま前半が終了…。
前線と最終ラインに対して圧力が掛けられる状況が続いたので中盤のサイドでフリーに受けられるエリア(青枠)を使いたかったがここを経由する展開は少なく攻撃が行き詰まった。 |
スタッツからも一目瞭然で分かるほど
『ボールを持たされる』時間帯が長く閉塞感が漂った前半。
引用元:Football Lab様
展開不利を跳ね返す一手を差し返すことができるのでしょうか…。
後半開始時のメンバーチェンジはなく
攻め方をどうするか懐疑的な見方をしていましたが
ロングボールの落としから前川選手の惜しいシュートがあり
セカンドボールを狙おうという意図は見えた立ち上がり。
長野のウイングバックが上がっていたタイミングで前線にボールが入り空いていたライン間(青枠)にポジションを取っていた前川選手がフリーで受ける。
ポジショニングの良さが光り決定機になったがその後に長野の守備意識を強めてしまう効果も…。 |
早い時間帯には追加点を狙いにきていた面もありましたが
【5-4-1】のブロックを敷き撤退戦に移した長野に対し
固く閉ざされたゴールに迫ることができず時計の針は非情にも進む…。
流れの中から得点を生み出すのは至難の業という状況が続き
重苦しいムードにほとんど抵抗する場面が作れなかった讃岐。
大半の観衆がこのままの決着を覚悟していたであろう
アディショナルタイムにコーナーキックから
九死に一生を得る川西選手のゴールが飛び出し
終了間際に振り出しへと戻る波乱が待っていたのはサプライズでした!
引用元:カマタマーレ讃岐オフィシャルサイト様
諦めずに最後までやり続けたメンタリティは称賛に値し
それが考え得る最高の結果をもたらした要因ではありますが
再現性には乏しい偶発的なドローゲームだったので
手にした勝ち点に対し喜びよりも戸惑いが勝る試合…^^;
敗戦という目に見えるダメージは奇跡的に回避できましたが
守備的なチームを相手にリードされた後の試合運びは
お世辞にも褒められたものではないプランニングでした。
反省材料の多く出た試合で勝ち点が取れた幸運を
今後の戦いにおいてプラスの力に変換できるかどうか
チームの進み方が試されることになりそうです。
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2024
【第4節・vsAC長野パルセイロ】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
守備を固めることに心理的抵抗なく戦えるチームに対し
先行されたことで難しい試合になったのは必然の流れで
試験的なスタメン選びが今回は裏目に出てしまいましたが
それでも結果的に引き分けに持ち込めて命拾いしました^^;
そしてミッドウィークに行われた鳥取戦では
現状一番無難な形で入り今季初めてリードする展開が作れましたが
締め方に失敗しリーグ戦5試合目にして4度の引き分けを経験…。
※この試合の回顧は前回お知らせした通り間隔を開けて後日公開予定です。
江口選手をクローザーとして投入し
逃げ切りのメッセージを発したはずでしたが
結果的にもっと明確な撤退守備に舵を取るべきだったようです…。
僅かな齟齬が結末を変えてしまう
サッカーの難しさを痛感する試合でした。
次節の対戦相手となる奈良は【4-1-2-3】のシステムを採用し
横幅を広く使ってくるテクニカルなチームという印象。
5バックへの可変が容易な【3-4-2-1】で応戦したほうが
対処しやすい相手になるかと思いますが
米山監督の思惑はどう表現されるのでしょうか。
奈良対策を用意して挑むのか自分たちの形を維持するのか…
スタートのポジション配置から注目したい一戦です!
それでは今回はこれにて本稿を締めくくらせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました^^
また別の記事にてお会いしましょう!
⇩前回記事⇩
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