【カマタマーレ讃岐】独自目線で読み解く試合回顧・vsFC岐阜【2023・J3リーグ第35節】● 0-1

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皆さんこんにちは、懲りないトモです。

 

 

今回のテーマはこちら。

 

 

カマタマーレ讃岐試合回顧・2023

第35節・vsFC岐阜

 

 

岐阜讃岐

 

vs

 

 

 

 

こちらをお送りさせて頂きます。

 

 

前節の長野戦では3バックシステムのギャップを突き
幸先よく2点先行したものの相手の修正に対応が遅れ
動揺を引き摺るうちにまさかの逆転負けを喫した讃岐。

 

 

 

 

内容は向上しているだけに精神面の課題がより鮮明に映る若いチームは
どのように克服してステップアップしていくのか…
伸るか反るか試練の時を迎えている印象です。

 

 

一方のFC岐阜は直近5戦を2勝2分1敗と好成績でこの試合を迎え

僅かながら昇格の可能性を残す状況で前節は3得点を奪い快勝。

 

 

 

 

引退を表明したベテランの業が要所で輝き
若手が呼応して勝利した好循環の流れを持続させ
さらなる上位進出を狙うためここも負けられない一戦です。

 

 

【『岐』が被ってるぞ!!】というこじつけダービーマッチとして

火花散らす(?)両雄の決戦はどのような結末を迎えたのか?

 

 

振り返って考察していきますので

是非最後までお楽しみ下さい!

 

 

では参りましょう!!

 

 

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采配はズバリ決まった両軍、勝敗を分けたのは細部の差

 

 

両チームのスタメンがこちら。

 

 

フォーメーション図

引用元:SPORTERIA

 

 

讃岐は固定化されている【4-4-2】でメンバーも据え置き。

 

 

隙の少ない2列のブロックで守りを重視しつつ

攻撃は2トップの立ち位置をフレキシブルに動かしながら

得点機会を探っていく算段です。

 

 

フォーメーション図

引用元:SPORTERIA

 

 

岐阜もベースは【4-4-2】ながら攻守でポジションをずらして

相手の混乱を誘う流動性を持った戦い方を取ります。

 

 

自陣からビルドアップする際には庄司選手がピボーテの役割で

中盤の底からボールを散らして2列目は藤岡選手が動き回り

形を変化しながらマークのズレを発生させようとアプローチ。

(下図では後方で時間を作って【2-1-4-3】のような形に可変)

 

 

 

 

前半は岐阜がカウンターを警戒してか

サイドの選手が上がる場面が少なかったため

讃岐が攻撃ではやや優勢に映ります。

 

 

川﨑選手のクロスがバーを叩いたシーンは

さすがに直接ゴールを狙った訳ではないでしょうが

ショートコーナーを使うアイディアは効果があったように思います。

 

 

そして川西選手が中盤の底まで降りてくる動きで
相手のラインを引っ張り出そうとしていたのも印象的で
岐阜のバックラインは2トップへの警戒心を持っていたことは伺えます。

 

 

 

 

一本裏を取れたシーンではスルスルと

岐阜の守備網を抜けていく動きが絶妙でしたが

フィニッシュは藤谷選手がカバーしていたので得点には至らず。

 

 

引用元:カマタマーレ讃岐オフィシャルサイト

 

 

岐阜の攻勢が控えめだったこともあり

讃岐がカウンターを打てる場面は少なく

互いに持ち味を消しあいスコアが動くことがなかった前半。

 

 

どちらが主導してペースを作っていくのか…

余力を比べる総力戦の様相を呈する試合展開になり

後半の立ち回りは重要性を増していきます。

 

 

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ハーフタイムで岐阜は2選手の交代を敢行。

 

 

宇賀神選手を左サイドバックに入れて萩野選手を右サイドへ移し

窪田選手は浮田選手と同じポジションに入れましたが

よりワイドに開いて個人で仕掛ける役割を課します。

 

 

 

 

自陣でビルドアップする際に3バックに可変して
右サイドバックに移った萩野選手はインサイドハーフのポジションまで上がり
偽サイドバックとなってプレーする攻撃的なシステムを実行した岐阜。

 

 

後半の入りからこの試合で最もリスクを持って仕掛けた時間帯に

先制点を奪い切ったのは上野監督としては采配ズバリしてやったりでしょう。

 

 

 

 

讃岐もブロックの人数は足りていたし

フィニッシュは山内選手の反転ターンがお見事でしたが

岐阜のポジションチェンジに対応しきれていなかったのは事実…。

 

 

 

 

宇賀神選手は萩野選手とパス交換して

中盤のブロックを食いつかせてからサイドチェンジしたことにより

ライン間にはスペースがプレーエリアとして確保されていましたね。

 

 

あとは川西選手と冨永選手を組ませる弊害として
ハイプレスをあまり行わないため
相手に悠々とビルドアップを許したことも仇に…。

 

 

讃岐の反撃はこの二人を諦めたことによって道が開き

赤星選手・岩岸選手を前線に並べることで岐阜が守勢に回ります。

 

 

 

 

高い位置で同数のエリア(赤枠)を確保しながら

奈良坂選手と臼井選手で選手間のゲート(青線)を三ヶ所突破したことで

バイタルエリアにボールを供給。

 

 

最後は川上選手がボールの処理を誤ったところに

岩岸選手が入り込んで倒されたことでPKの判定に!

 

 

やはりセンターバックが持ち運ぶと局面が動くため
奈良坂選手の勇気ある突破は個人的に価値が高いプレーになりました^^

 

 

引用元:カマタマーレ讃岐オフィシャルサイト

 

 

ここで得たPKを決めていれば讃岐側も采配ズバリ的中で

スコアはイーブン、状況はひっくり返るだろうという目算でしたが

ここで大仕事をやってのけたのは大野選手でした…。

 

 

 

 

長谷川選手がキッカーに選ばれた理由はもちろん知る術がないのですが

蹴る前の駆け引きを見てもあまり慣れた様子ではありませんでしたし

軸足のつま先と同じ方向へ正直に蹴って止められてしまったのは残念。

 

 

引用元:カマタマーレ讃岐オフィシャルサイト

 

 

加えて小足を使ったステップでリズムを変則的にするのは良いのですが
味方もキッカーが蹴るタイミングを把握できていかったのでこぼれ球に詰めきれず…。

 

 

PK自体は結果論でもセカンドチャンスは運が悪かったでは片付けられず
想定できていれば得点の確率は上げられたはずですし
この些細な準備の怠りが響くあたり真剣勝負は甘くないですね。

 

(あと余談ですがフィナンシェの得点者予想で私は岩岸選手を挙げていたので

長谷川選手がキッカーだと分かった段階でガッカリしてしまいました^^;)

 

 

絶好の得点機会を逃したあとで更にギアを上げようというのは厳しく

交代カードを残す岐阜に前線の運動量と守備の枚数を加えられたら

さすがにお手上げ状態…。

 

 

両チームとも交代策で流れを引き寄せる采配も決まり

それをピッチで体現できていた選手たちのクオリティも高かった。

 

 

それだけに得点を奪えた岐阜と奪えなかった讃岐の差が

そのまま結果に直結してしまった印象…。

 

 

競っている展開になればなるほど
取るに足らないような細部の差が最後には効いてくると
またしても思い知らされた歯がゆい試合となりました。

 

 

 

 

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さて今回は

 

『カマタマーレ讃岐試合回顧2023第35節・vsFC岐阜』

 

 

をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?

 

 

相手に見劣りしない戦いができている反面

結果として勝つことはできていない讃岐。

 

 

本当に苦しい戦いが続いていて心折れそうになりますが
善戦マンから脱却し強いチームになるためにも
決して諦めることなく挑み続けてもらいたいです!

 

 

そして次節の対戦相手はアスルクラロ沼津

 

 

引用元:football-emblem

 

 

前節のフォーメーションは【4-1-2-3】表記ながら

基本的にはセンターフォワード1枚が張って

2列目は3-4枚並ぶ形に可変していくパターンのようです。

 

 

ウイングが外に開いて持つことで味方の上がりを待ち

サイドバックがサポートとして高い位置を取ることで

敵陣でポゼッションを握りながら分厚い攻撃を展開してきます。

 

 

フォーメーション図

引用元:SPORTERIA

 

 

守備時は【4-1-2】でブロックを構え

前線の3枚は残って跳ね返りを待つ様子が見られ

全体的に攻撃に対する意欲が高い印象を抱かせるチーム。

 

 

サイドがかなり手薄になるバランスの戦い方なので

サイドハーフがチャンスメイクできれば

讃岐は得点の可能性が高まっていくように思います!

 

 

じっくり構えながら相手が攻め急ぐタイミングで

カウンターを決めきって勝利に近づく…

そんな青写真を描きつつ今回は締めくくらせていただきます。

 

 

本稿も最後までご覧いただきありがとうございました!

 

 

それではまた別の記事にてお会いしましょう。

 

 

⇩前節記事⇩

 

 

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