皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回のテーマはこちら。
カマタマーレ讃岐試合回顧・2023
第29節・vsFC大阪
vs
こちらをお送りさせて頂きます。
前節のYS横浜戦では序盤から連動したポジションチェンジを見せる
前線が機能してペースを握るもセットプレーで足元を掬われ
その後はリトリートした相手を崩す術なく惜敗した讃岐。
どこを相手にしても通用する基盤は築けてきたものの
勝敗を分けるシーンでは拙さが顔を覗かせるチームは
伸び悩みを見せている印象の現状を打破できるのかが注目されます。
対するF大阪は直近5試合で3勝1分1敗と上位に立つに相応しい戦績。
夏の移籍市場で主力を務めた西矢選手が引き抜かれるも
力を落とすことなく戦い続けており
志垣監督のマネジメント能力と選手の奮闘が目立つチームです。
互いに守備に注力しながら挑戦的なシステムに打ち込む
青年監督らしい野心を見せる者同士がぶつかる一戦は
退場者の出るイレギュラーな試合となった
前期とは違う頭脳戦が期待されるマッチアップ。
果たして如何なる結果がもたらされたのか…。
これより試合を振り返っていきますので是非最後までお楽しみ下さい。
では参りましょう!
両指揮官の挑戦的姿勢が垣間見える目まぐるしい攻防戦
両チームのスタメンはこちら。
引用元:SPORTERIA様
讃岐は前節の後半で一定の成果を示した吉田選手と高橋(尚)選手を
ポジション争い激しいサイドハーフに起用。
現状の最適解に映るコンビがスタートから組むケースは初めてで
この試合では是非とも結果で立場を確立したいところです。
そしてこちらも流動的な起用が続く前線のフリーマン的役割を
今節は後藤選手が担い、このゲームでのアピールに期待がかかります。
引用元:SPORTERIA様
F大阪も前節からの入れ替えは最低限に留め
磨き上げた自分たちの戦いで真っ向勝負に挑む姿勢。
この試合で起用された古川選手も前節起用されていた島田選手と
元は揃って2トップを務めていた存在なので実力としては遜色なく
ベストの布陣で臨んできたと言って差し支えないでしょう。
試合は両チーム共に推進力を持って前にポジションを取る
積極性を見せたことで序盤から動きのある展開に。
まず開始から4分で決定的なチャンスを掴んだ讃岐は
ゴール前の混戦からこぼれたルーズボールにいち早く反応した
岩本選手がペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。
ボールに対する嗅覚に優れた岩本選手の長所が活きたプレーで得たPKを
自身が主張してキッカーを務め先制点をゲット!
望外な時間帯でリードした讃岐がこのまま主導権を握る青写真を描きましたが
そうは問屋が卸さないとばかりに力強さを増していったF大阪。
目まぐるしく可変するポジション取りは
見ている側も追い切れないほどだったので
実際ピッチ内に居た選手たちは更に対応が難しかったはずです。
例えば右SB(美馬選手)が真ん中でビルドアップに加わり
逆サイド(舘野選手)が高い位置を取る(赤矢印)
【3-4-3】のような形を見せるなどその動き方は様々。
高い位置で持つ舘野選手に高橋(尚)選手と川﨑選手が釣られた(青矢印)ことで
前方の利根選手が完全にフリーでボールを受けることになり
遅れてマークに付いた宗近選手のファウルを誘いこちらもPK奪取に成功。
これを古川選手に沈められ前半のうちに追いつかれ
スコアはイーブンでも精神的にはやや劣勢となった印象に。
ただ川﨑選手が高いポジションを取ることは
この試合で一貫していたことなので
逆を突かれて失点に繋がったことも結果論だし
その後に怯んで下がらなかったことはも評価に値します。
引用元:SPORTERIA様
ただ一つ生まれた懸念点は累積警告により
次節出場停止になってしまったこと…。
[時事通信社]
これに関しては代役がすぐに浮かばないため相当に頭を悩ます問題ですが
吐き出すタイミングが(比較的脅威が少ない相手の)琉球戦になったことは
幸いとも言えますので捉え方次第ではプラスに考えられる…かも?^^;(強引)
追いついたF大阪が得点で勢いづいた古川選手や
この試合で獅子奮迅の動きを見せていた禹相皓選手が
ゴールを脅かすも枠は捉えられずに終わりハーフタイムへ。
先制した優位から一転して押し返された格好の前半を経て
勝つためにどのように打開策を講じていくのか
緊迫した試合は後半へ向かいます。
引用元:football LAB様
後半に入り前半のうちに少し傷んだシーンが見られたPK奪取の殊勲・利根選手から
島田選手を投入したF大阪は二列目に置いた木匠選手を楔に使い周りが掻き回す
【4-4-1-1】のような立ち方でよりスピードを活かした攻撃でゴールに迫ります。
ポストプレイヤー(讃岐で言えば赤星選手や森本選手が担うことが多い役割)に
二列目でゲームメイクさせる発想はかなり面白いし讃岐でも応用できそうなので
このアイディアはぜひ拝借して試してほしいと思いました。
(この戦術なら裏抜けを狙う岩岸選手や鳥飼選手のようなタイプもワントップで使いやすいです)
一方の讃岐はサイドハーフが中に入ってサイドバックが高い位置を取る形(赤矢印)が散見。
岩本選手のノールックパス(白矢印)が川﨑選手に通った(青矢印)チャンスは
仕留めておきたいシーンでしたがフィニッシュの精度に欠き…。
守備重視のチーム同士ながら攻撃に意識を尖らせた半ば以降は
大味な試合展開に移り双方が決定機を迎えますが
セービングが売りの今村選手が持ち味を発揮しはね返す讃岐は
見た目の印象ほどピンチに感じない場面を掻い潜ります。
引用元:カマタマーレ讃岐オフィシャルサイト様
森選手・川西選手・森本選手と前線を攻撃特化のメンバーに入れ替え
今村選手がそのリスクを補うシュートストップを続けた先に迎えた
最後のチャンスは82分のこと。
スローインを森本選手に競らせたボールが裏にこぼれた(白矢印)ところを
川西選手が抜け出して拾い(青矢印)ファーサイドを狙うシュートが防がれ
ルーズボールに詰めた吉田選手は一歩及ばずブロックされたシーンは
あわや勝ち越しという絶好機。
ここで決めきれないことがもう一歩が足りない
今のチームを物語るようで歯痒さを感じる場面でした…。
試合はこのままタイムアップを迎えドローで決着。
両軍に意欲的な姿勢が随所に見られた好ゲームは
スコア以上に満足は得られた試合でしたが
望んだ結果にはどちらも届かず悔いも残る一戦。
産みの苦しみを味わう現状を何とか力に変えて
這い上がるキッカケを掴んでほしいと願います。
さて今回は
『カマタマーレ讃岐試合回顧2023第29節・vsFC大阪』
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
内容としては自信を深めてもいい試合でしたが
結果は及ばず2位との勝ち点差は15に広がりました。
※10.6執筆時点
讃岐の残り試合数は『9』ということを考えれば
昇格を目指すにはデットラインを超えてしまった感があり
今季はここで事実上の終戦を迎えたと考えたほうが現実的…。
逆に言えばここからは星勘定を気にしなくてもいいと
プレッシャーから開放されたわけなので
結果に一喜一憂せず理想を追求してもらいたいですね!
次節の対戦相手となるのがFC琉球。
引用元:football-emblem様
直近5試合は1勝1分3敗で全体順位も18位と低迷しているものの
かつてJ3優勝を果たした時に指揮を執っていた金鍾成監督再任以降は
2戦負けなしと風向きが変わった様子。
もとより昨季はJ2を戦っていたチームなので個のポテンシャルは高く
敵陣でもパスワークで崩せるだけの確たる実力が
監督の指導により噛み合い始めたのならば侮れません。
ただ守備面に関しては金監督がこれまで携わってきたチーム作りを鑑みても
向上していると想定するのは難しいので
讃岐の攻撃力でもある程度チャンスは訪れるはずです。
特に右サイドはハーフスペースからも侵入される隙が見えているので
対面となる讃岐の左サイドは攻撃のポイントになりそうですね。
引用元:football LAB様
攻撃の核として自覚を口にしている吉田選手にとっては
自分の価値を示すには絶好の機会かもしれません。
『複数得点を挙げて勝利を掴む』
それぐらい強い意気込みを持って戦ってきて欲しいです^^
遠く沖縄の地で躍動する讃岐イレブンの姿を想像しながら
今回はこれにて締めくくらせていただきます。
本稿も最後までご覧いただきありがとうございました!
それではまた別の記事にてお会いしましょう。
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