皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回のテーマはこちら。
カマタマーレ讃岐試合回顧・2023
第27節・vs鹿児島ユナイテッドFC
vs
こちらをお送りさせて頂きます。
前節の富山戦では不調にあえぐ相手が
守備的なプランを選択した影響で不得手な展開になるも
上手く試合を運んでウノゼロで勝利を手にした讃岐。
順位も12位までジャンプアップを果たし
混沌とする昇格圏争いも参戦しようかという勢いを携えて
その激戦を引っ張る存在に挑みます。
開幕前から非常に高い期待を背負ってスタートした対戦相手の鹿児島も
下馬評に違わぬ強さを誇示してきましたが
8月に連敗を喫したタイミングで監督交代を決断。
非情な選択で不退転の決意を示したチームは
大島新監督就任後2勝1分と見事な立ち直りを果たし
悲願のJ2昇格へ邁進を続けます。
熾烈な争いが続く戦いで勝利の味を噛みしめるのは
どちらになったのか…?
これより試合を振り返っていきますので是非最後までお楽しみ下さい。
では参りましょう!
相手の圧が緩まない苦しい試合も一丸で耐え忍ぶ
両チームのスタメンはこちら。
引用元:SPORTERIA様
讃岐はここ最近の好調を牽引してきた吉田選手が欠場し
控えとして同じポジションでセット運用されてきた高橋(尚)選手が
プロ初のスタメンに抜擢されます。
相手からの当たりがキツくなりコンタクトプレーで
傷む場面が増えてきた吉田選手の具合は気がかりですが
出場機会を得た高橋(尚)選手がどのくらいアピールできるのか注目です。
引用元:SPORTERIA様
対する鹿児島はスタメンが据え置き。
大島監督就任後の4戦はすべて同じ選手でスタートしており
絶対的信頼を得た11人の固定メンバーを構成。
チーム内の競争意識に影響を及ぼしそうな起用法ですが
今のところは大きな軋轢もなく一枚岩で纏まっている様子。
好調を維持する昇格候補チーム不動のベストメンバー相手に
どこまで通用するのか…
讃岐の現在地を知る意味でも重要な一戦になりそうです。
試合は開始から終始一貫して鹿児島がポゼッションを握る流れで推移。
基本的には攻撃の核を担う両ウイングの米澤選手・五領選手に
どうやって供給していくかということを念頭に置いたビルドアップで
讃岐の堅守を崩しにかかります。
サイドバックも高い位置を取りフォローしつつ
ボールサイドにインサイドハーフの端戸選手が流れて(黄矢印)
数的優位を生み出していく(赤枠)巧みな攻撃を展開。
端戸選手がサイドに流れたスペースはボランチがポジションを上げて
セカンドチャンスに備える(白矢印)積極的な攻撃参加で圧力を強めます。
ただ右サイドは奥田選手が五領選手の動きに対応して仕事をさせず
左サイドは大怪我から復帰後スタメン起用の続く米澤選手がやや鈍く
有効なチャンスメイクに至らず…。
更にはカウンターを止めに入った山口選手が警告を受けるなど
讃岐の守備対応に上回られるシーンも見られ
形は作りながらも前半は攻めあぐねる結果になります。
※これにより山口選手は累積警告で出場停止になるので
不動のスタメンを崩すことを余儀なくされる次節は大島監督の対応力が問われます。
一方の讃岐は鹿児島対策なのかいつも以上にサイドチェンジや横パスを使わず
極端に手数を減らした縦一本のカウンターで反撃に出ると
徐々にセットプレーの機会が増加していきます。
(パス・クロス共に今季の平均値以下の数値で、ほぼ組み立てない攻撃に終始)
引用元:football LAB様
そんな中、スローインの落としをダイレクトに合わせてはセーブされ
フリーキックは壁に阻まれた江口選手が三度目の正直(?)で
直接ネットを揺らすコーナーキックを放ち先制点をもたらします!
※オリンピックゴールと呼ばれる稀有な得点シーンです^^
引用元:カマタマーレ讃岐オフィシャルサイト様
鹿児島自慢の攻撃を抑え先制点も奪った讃岐が
流れを握ったように思えた試合でしたが
まだギアを上げる余地を残していた相手に苦戦していきます。
後半は開始早々藤本選手が放ったロングシュートを皮切りに
怒涛のラッシュを懸けてきた鹿児島。
米澤・五領・端戸から圓道・武・ロメロ(敬称略)へと2列目の選手を次々に入れ替え
運動量をキープしたことにより讃岐の中盤は押し下げられ
チームのリソース大半を守備に割かざるを得ない受け身の展開に…。
急場凌ぎのためタッチに逃れたとしても
鹿児島はとにかく早くリスタートを始めるため
プレーが止まる時間を短くされたのも思考が鈍る一因となり
讃岐としては厳しい状況が続きます。
さらに赤星選手がベンチに下がり前線のボールホルダーが居なくなってからは
ポケット(赤枠)を狙われる対応にサイドハーフまで動員(黒矢印)される苦境…。
跳ね返すことだけで精一杯の讃岐は
クリアボールを簡単に拾われては再度攻められ
ひたすらに我慢する防戦一方の時間帯が続きます。
いつゴールを奪われてもおかしくない綱渡りの状況を耐えに耐えて
逃げ切り成功も見えてきた試合終了間際の89分でついに限界を迎えます…。
空けていたスペース(赤枠)へ鈴木選手に飛び込まれて被弾したのですが
讃岐としては49分に防げていたコーナーキックとほぼ同じ守り方ができており
油断があったが故の失点ではないことは素人ながら言わせて頂きたいです。
クロスボールに反応を見せていた岩本選手・江口選手に対し
屈強なセンターバック2枚(岡本選手・戸根選手)が壁役を担う
スクリーンプレー(※)で陰ながらアシストしていた点は見逃せません。
(※バスケットでは良く見られるプレーですがサッカーではファウルを取られるケースも多く
頻繁に見られるものではなく、今回は上手くフィジカルのミスマッチを突かれました)
精神的にはかなり堪えそうな時間帯での失点になったので
攻守のバランスが乱れることが懸念されましたが
ここは欲を押さえスコアを維持してタイムアップ。
結果だけを見れば勝ち点3が寸前でこぼれ落ちた格好ですが
内容からすれば引き分けでも戦果としては十分と言える
苦しい試合を戦い抜いた讃岐。
この展開で負けを回避できたことは
個人的には落胆より手応えが感じられた一戦。
讃えられるに足るものを見せてくれたので
結果に悲観することなく胸を張って帰ってきてもらいたいです!
さて今回は
『カマタマーレ讃岐試合回顧2023第27節・vs鹿児島ユナイテッドFC』
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
富山・鹿児島と昇格に並々ならぬ執着を見せる相手に対し
1勝1分と全く劣らぬ戦果を残した讃岐。
どこが相手になろうとも自信を持って挑んでもらいたいです!
そして次の対戦相手になるのがY.S.C.C.横浜。
引用元:football-emblem様
成績の安定しないムラがあるタイプのチームですが
逆を言えば好調期には当たりたくない相手。
8月末には監督交代も行われ組織が変革したため
さらに現状が把握しずらく予測が難しい…。
表面上のシステムは【3-1-4-2】を継続しており
後方からのポゼッション戦術が基本かと思いますが
直近の指標では攻撃に傾倒している様子が伺えます。
ただそうは言っても鹿児島戦を経験した直後の試合ですから
相対的には楽になるのではないかと甘く考えてみたり…^^;
讃岐・奈良坂選手とYS横浜・佐藤選手の
町田からJ3へと武者修行に出た者同士が
勝敗に直結する鍵を握る可能性が十分なので
この二人を試合のキーマンとして挙げておきましょう!
(まずは揃って出場して…^^;)
自慢の組織的守備で相手をはめ込み勝利を分かち合う…
そんな青写真を描きながら今回は締めくくらせていただきます。
本稿も最後までご覧いただきありがとうございました!
それではまた別の記事にてお会いしましょう。
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