皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回のテーマはこちら。
カマタマーレ讃岐試合回顧・2023
第25節・vsテゲバジャーロ宮崎
vs
こちらをお送りさせて頂きます。
前節の愛媛戦では首位を走るチーム相手に臆することなく先手を奪うも
次第に流れを失う苦しい展開で追いつかれ
最後は奇跡的なゴールに儚くも沈んだ讃岐。
自分たちの力は十分に示し自信を深めるに足る内容だったものの
結果としては悔しさが残る気持ちの整理が難しい試合を経て
連戦となる遠方の地でどのような姿を見せられるのか…。
待ち受けるは直近5試合で2勝3敗と
獲得している勝ち点的にはまずまずの成績で推移している宮崎。
松田監督による組織的なパスサッカーが根付く特徴的なチームですが
ここ2戦はフィニッシュのところで精彩を欠き無得点が続き
産みの苦しみを味わう最中にいる難しい状態。
両軍共に結果の欲しいこの一戦で
勝利を手にできたのはどちらなのか?
これより試合を振り返っていきますので是非最後までお楽しみ下さい。
では参りましょう!
選手同士の認識が深まりピッチで体現される監督の意図
両チームのスタメンはこちら。
引用元:SPORTERIA様
讃岐は今夏に獲得した川西選手が加入後初となるスタメン起用。
途中出場から実力の片鱗を覗かせるプレーはあるものの
チームにフィットしていたとは言えない状態が続いていた同選手が
この機会でどのようなパフォーマンスを見せるのか注目が集まります。
そして久しぶりにスタートから試合に絡む岩本選手は
ポジショナルプレーに長けた玄人好みのプレーヤーで
出場4試合中で川西選手とセット起用は3試合と相性も買われている様子。
このラインで相互関係が上手く機能すれば
今後を見据えても貴重なオプションになるので
実戦で手応えを得られると大きな収穫になるのですが…。
宮崎は開幕からディフェンスリーダーの地位を確立しながら
怪我によりしばらく戦線離脱していた眞鍋選手が復帰。
戦術上攻撃の起点も担う難しいポジションに
中心選手が戻ってきたことはチームにとって光明です。
立ち上がりは無難に進めてきた宮崎に対し
前線から積極的にプレスを仕掛ける讃岐の構図。
チームを助ける献身的なハイプレスに川西選手も加わり
試合の入りからギャップを見せてきた讃岐に対し
リズムを生み出せず軽率なパスワークを見せる宮崎。
そんな折、迂闊な隙を見せたビルドアップを懸命のスプリントで掴まえて
ゴールを掻っ攫ったのは2試合連続弾となる吉田選手!
引用元:カマタマーレ讃岐オフィシャルサイト様
ボールを前に運びたい宮崎の選択肢を執拗に潰してきた
これまでのプレスを実らせるチーム全体で奪ったゴールでした^^
先制しても手を緩めることなくさらに仕掛けたい讃岐は
直後のキックオフから右サイドで吉田選手がロストした際のトランジションで
岩本選手が猛然プレスから奪い返しフリーキックを獲得。
吉田選手からボールを奪った時には完全な
数的優位のエリアが作られていましたが
ここでトランジション早く奪い返したプレーは個人的に絶頂モノ!!
(残念ながらハイライトには切り取られていないシーンなので
見逃し配信視聴可能な方は是非ご覧頂きたいです!)
ここで得たフリーキックはファールの判定になりましたが
江口選手の放ったボールはゴールネットを揺らしていた決定機。
この場面では岩本選手の勘が冴えた
単独でのゲーゲンプレス(※)になりましたが
二人目・三人目が連動してプレスへ行くようになれば
J3とは思えない高等戦術が見られるかもしれません^^
(※相手ゴール近くでプレッシングを受けてボールを奪われた瞬間に、強烈な逆プレスをかけて奪い返す戦術)
引用元:カマタマーレ讃岐オフィシャルサイト様
ただプレッシングが90分間絶えず掛け続けられる訳はなく
次第に宮崎のパスワークに精度が戻り主導権は移ります。
GK・青木選手が最終ラインでのビルドアップに加わる
【3-1-4-3】の形が徐々に機能し奪いどころを設定できない讃岐は苦戦。
ブロックを敷く時に下川選手の立ち位置が定まらず
孤立している感じになってしまったのも前半のうちは修正できず
個でミスが出た場面もあり失点を覚悟する瞬間も…。
ここはフィニッシュワークに苦しむ宮崎のクオリティに助けられつつ
讃岐自身も乱れたポジションから必死のカバーリングを見せ
何とか事なきを得てリードを保った状態で前半を終えます。
欲を言えば前半で決着を付けたかったゲームでしたが
流石に甘くは行かない混迷極める今季のJ3リーグ。
今一度主導権を奪うべくハーフタイムで切り替えられるか…。
後半はプレッシングを抑えて【4-2-3-1】のラインを形成し
下川選手が浮いてしまう位置関係を改善してバランスが良化した讃岐。
今までの傾向から選手を入れ替えて対応していくかと予想していましたが
この場面では組織的な修正を加えてきたため下川選手は74分までプレー。
森選手は影響力のあるプレーヤーなので
ハーフタイムで投入するより意味を持たせられるタイミングで使えた
見事なゲームマネジメントだったと思います^^
前線を森本選手・後藤選手に替えたのも
ある程度溜めながらの攻撃を作りたい意図が見られ
ピッチに立つメンバーがベンチの狙いを体現できるようになってきたのは
確かな成長の跡が感じられます!
対する宮崎は南野選手を上手く補佐してきた石津選手が下がってからは
ライン間(赤枠)に顔を出す存在が失われてしまったため
ワントップで孤立するシーンが増えてチャンスの芽が生まれず…。
交代でギアを上げられるジョーカー的な選手はいないチーム同士ですが
より工夫を凝らせた選手起用を見せた米山監督が采配面で上回り
危なげなく試合をクローズさせてウノゼロを完遂。
吉田選手の分かりやすい派手な活躍に燃えて
岩本選手の玄人に刺さる地味な働きに萌えた試合!…かな?(笑)
対宮崎はこれでシーズンダブルとなり
好相性が導いた結果と言えますが
内容もなかなかに濃いものを見せてくれていて
今後への期待も膨らむナイスゲームでした^^
さて今回は
『カマタマーレ讃岐試合回顧2023第25節・vsテゲバジャーロ宮崎』
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
壮絶な敗戦を喫した愛媛戦から見事なリカバリーを見せたチーム。
前節回顧記事のあとがきで勝利を予感して強気発言していた私も
メンツが保たれて勝手に一安心しています(笑)
団子状態が続くため上位相手といえども
拮抗した負けられない戦いが続くため
ここで安堵することなく兜の緒を締め直さなければいけません!
大事な次の対戦相手になるのがカターレ富山。
引用元:football-emblem様
共にカウンターを主体とする攻撃手段が持ち味で
攻守の切り替えが多い展開の早い流れになる可能性があります。
指標を見比べる限り攻守の役割分担がなされている讃岐に対し
富山は全員で攻守に関わるアグレッシブなサッカーを見せてきそうです。
ここまでリーグ3位となる37得点を記録していますが
攻撃の企画数が実は讃岐とほとんど同水準で
決定力が高いとも言える反面、
やや運に恵まれたペースでゴールが生まれていたとも言い換えられます。
ゴール率に揺り戻しの傾向が懸念される上に
主力選手の離脱が発表され陰りが見え始めてきて
ここにきて直近3連敗中と苦境に立たされている様子。
そんな手負いの相手にも今ひとつ強気になりきれないのは
【現在8連敗中】という富山に対する絶望的な相性の悪さ
があるからでしょう…。
両チーム共に負ければ自分たちの沽券に関わる落としたくない一戦…
苦手意識を払拭する勝利を強く願って今回は締めくくらせていただきます。
本稿も最後までご覧いただきありがとうございました!
それではまた別の記事にてお会いしましょう。
⇩前節記事⇩
【PR】スポーツ見るなら『DAZN(ダ・ゾーン)』