この度はお越しいただきありがとうございます、
懲りないトモです!
今回お送りするテーマは…
2025・J3リーグ第34節
カマタマーレ讃岐×ガイナーレ鳥取


こちらの試合回顧をお送りさせて頂きます。
第33節・松本戦では金監督の目指す攻撃的サッカーの理想を捨てて
目先の勝ち点にこだわる堅守速攻スタイルで挑み
先行を許す厳しい展開となって以降は
選手交代とシステム変更で強攻策に出て劇的な逆転勝利を掴んだ讃岐。
【第33節・松本×讃岐 ハイライト】
絶望の淵から舞い戻り渇望した勝ち点3を掴んだ勢いを追い風とし
目標に定める残留へと駆け上がって行くためにも
次なる戦いでも内容よりも結果を求めたいところです。
ここで相対する鳥取は意欲的なパスサッカーを志向し
好不調の波はあるものの中位はキープしている現状ですが
直近は黒星が先行し前節も宮崎を相手に4失点と飲み込まれ
ひとつ踏ん張りどころを迎えている様子。
【第33節・鳥取×宮崎 ハイライト】
このまま悪い流れが続けば残留争いに巻き込まれる可能性もあるだけに
その真っ只中にいる讃岐を突き放す勝利は是が非でも欲しく
ここは一層闘志を燃やしてくるはずです。
Jクラブの看板を守るために必要な3ポイントは
一体どちらが手に入れることになったのか…
いつものように私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
【試合前の所感】

引用元:SPORTERIA様
讃岐は守備的な試合運びを目論んだ【3-4-2-1】を採用。
とにかくロースコアの接戦に持ち込み
勝ち点を拾おうという腹積もりは
どこが相手になろうとも
残留を決めるまでは変えない覚悟で行くでしょう。
メンバーを見るとこの苦しい状況をプレーで支えてくれていた
川西選手がベンチにすら入っていない点は少々気がかり…。
代わりに起用された松本選手はタイプが全く異なり
ワントップを任せるには得点力に課題はありそうですが
頑丈さを活かしたポストプレーと
ファーストディフェンダーとしての役割に期待します。
ベンチには(讃岐基準で)攻撃的な手札が揃っているので
失点を避けることを第一に堅実な試合運びを目指します。

引用元:SPORTERIA様
対する鳥取もシステムは同じ【3-4-2-1】でスタート。
こちらは自陣でビルドアップしながら
攻撃時にはウイングバックを高い位置に可変させるため
同じ並びながら守備と攻撃を両立した布陣が予想されます。
トランジションが起こると不利な形でカウンターを受けることになるので
失い方に注意を払いつつフィニッシュまでの形を作っていきたいところ。
直近の2試合は先手を奪いながら
ひっくり返されるゲームが続いているため
同じ失敗を繰り返さないよう慎重な試合運びも
ここでは強く意識しているかもしれません。
【試合回顧・前半】

引用元:Football LAB様
アバウトにロングボールを蹴っていく讃岐と
自陣から繋いでビルドしていく鳥取の対照的な出方が
ポゼッション率を見れば一目瞭然という立ち上がり。
セットプレーを絡めて意図してゴール前に放り込み
強引にフィニッシュまで持っていくシーンが続きますが
相手の守備対応も整っているためコースは開かず
枠外へと逸れるシュートがほとんどでした。
かたやショートパスを主体に組み立てていた鳥取でしたが
ハイラインハイプレスで奪いに来る讃岐の守備を感じて
ディフェンスラインの背後を狙い始めた中盤過ぎから
ゴールに迫るシーンが出始めます。
それから程なく讃岐が自陣からのスローインを縦に差したボールの
跳ね返りを回収した岩本選手が突付かれ攻守が裏返ると
ラストパスをワンタッチで流し込まれ鳥取に先制点を奪われます。
【29分 鳥取・富樫 佑太】
出しどころに迷いボールのコントロールを失った岩本選手、
ルーズボールに対し寄せて行かずディレイした内田選手、
ニアもファーも空けてしまいコースを限定できなかった飯田選手と
どこか一つでも埋められれば結果は違っていたかもしれない悔やまれる対応でした。
加えて誤算となったのが復帰後初スタメンとなった森川選手が
直後の攻撃時に少し足を気にする仕草を見せると
しばらくプレーを続行したものの座り込んでしまい
ハーフタイムを待たずして無念のリタイアとなってしまいました。
ややスクランブル発進となりましたが
前節殊勲のエドゥアルド選手が投入されたことで
【4-4-2】へとシステム変更し攻撃スイッチを入れるかに思われましたが
左から上野選手・附木選手・林田選手の並びに変えて3バックを継続。
突破力を武器にサイドアタッカーとして地位を確立した上野選手と
ビルドアップ能力に疑問符が付きワイドよりもセンター向きの林田選手は
やや適性から外れたポジションを任された感が否めませんが
ハーフタイムまでの急場しのぎであればやってもらうほかありません。
失点とアクシデントが続いてこのまま尻すぼみで前半を終えた讃岐。

引用元:スポーツナビ様
修正は必至となる大事な15分間のブレイクタイムに
チームのバランスをどう動かして後半に臨むべきか…
金監督が導き出す一手が招く結果は吉と出るのでしょうか。
【試合回顧・後半】

引用元:Football LAB様
後半はキックオフから鳥取がラッシュを仕掛け
ポストを叩いた普光院選手のクロス気味のシュートなど
矢継ぎ早に讃岐ゴールを襲っていたと思ったら
瞬時に攻守反転し投入されたばかりの後藤選手が抜け出す決定的なシーンが!
前半から拙いながらも周りを活かそうとしていた
松本選手渾身のラストパスがオフサイドラインを掻い潜った
後藤選手に届きましたがフィニッシュはキーパーのビッグセーブに阻まれます。
讃岐と対戦する時にやたらと当たるタイプのキーパーがいますが
高麗選手はまさにそういった存在であると個人的には感じています…。
※今季で言うとF大阪の山本選手なんかも思い浮かびますし
過去を遡ればまだまだ挙げられますね…^^;
60分を過ぎた辺りからは鳥取がほぼ守備に徹したことで
讃岐が攻め続けるワンサイドな展開に突入します。
ここでチャンスらしいチャンスを生み出せず
鉄壁の守備に完封されたというのであれば
力負けを認めるしかないわけですが
讃岐はここからもゴールに近づき続けます。
71分にコーナーキックからファーに擦らしたボールを
丹羽選手が相手選手をブロックし奥に流すと
そこに詰めた附木選手が豪快に左足を振るもポストを直撃…。
75分には相手のクリアミスを前川選手が拾うと
駆け上がってきた内田選手に供給しキーパーと対峙しますが
ここも僅かにブロックされたか枠を捉えきれずポストを叩き
どうしてもゴールネットを揺らすことができません。
再三の機会を逃し続けスタッツでは圧倒しながらも
勝ち点を1すら積めない失意の結果に終わった讃岐。

最後の部分で運に恵まれなかったのは確かですが
【運も実力のうち】とはよく言ったもので
及ばなかった細かいところを突き詰めていかなければ
また同様の結果に苦しめられるかもしれません。
勝ち点の積み上げが叶わず状況は全く芳しくありませんが
この環境でこそ得られる貴重な経験を血肉にして
チームにはプロとしての矜持を守り抜いてもらいたいです。
【第34節・讃岐×鳥取 ハイライト】
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2025
【第34節・vsガイナーレ鳥取】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
鳥取がリードする展開になったことから
終盤は一方的に攻め込む流れになりましたが
立場的には逆の戦いに持ち込みたかったのが本音で
ボトムズ同士はやはり先制点が勝敗に直結してしまいますね…。
あとこの試合に関しては戦術的に特筆すべきポイントがそれほど見当たらず
システムも動かさなければ最終ラインの並びも変えないままだった采配は
個人的には不満が拭えない点でした。
鳥取サイドから見れば富樫選手が残したコメントのように
ひっくり返されてもおかしくないゲームだった。
と感じられたかもしれませんが
私としてはまだ打つ手があったのでは…と思えた試合。
個人能力に頼って勝ちに持っていけるほど
潤沢な戦力を有するチームではないので
ベンチも予めシチュエーションに応じたプランを用意するなどして
工夫を凝らし選手たちをアシストしてもらいたいですね。
ここから劣勢の予想されるトップ層との3連戦の先陣として
まず次の対戦相手に控えるのが【栃木シティ】。
![]()
引用元:Lemino様
今季のJ3リーグを席巻する圧倒的なタレント力を誇り
クオリティを含め総合的な実力はナンバーワンと言って
差し支えないチーム。
キーパーまでもがゲームメイクに加わる攻撃的なビルドアップは
チャンス構築率リーグ1位、シュート数リーグ2位と突出しており
現状の讃岐を考えると守備に専念しても耐えきれるかどうかは微妙…
それくらいに力量の違いを感じさせます。
讃岐は追う展開になるまではロングボール中心の組み立てになるでしょうが
栃木Cは4バックを採用しているのでセンターにターゲットを置くよりも
サイドバック裏のスペースへ蹴り出してダイアゴナルに走らせるほうが
時間も使えて効果的に機能していくように思います。
相手は優勝を目指してモチベーション高く臨んでくるはずですし
私の感覚的にはここが最も勝ち目の薄い一戦ではないかと想定していますが
それでも可能性がゼロということはないですから
籠城作戦も厭わないという心持ちで抗ってきてもらいたいです。
欲を張らずに現実的な立ち回りを企図して
兎にも角にも失点しないことを第一目標に戦い
失点してプランが崩れた際にはもう得失点を気にしても仕方がないので
腹を括って特攻するくらいの強い気持ちを見せて欲しい…。
チームが胸の内に秘めているはずの意地と誇りに思いを託して
本稿を結ばせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ではまた別の記事にてお会いしましょう。
⇩前回記事⇩

