【カマタマーレ讃岐】独自目線で読み解く試合回顧・vs松本山雅FC【2025・明治安田J3リーグ第33節】◯ 2-1

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この度はお越しいただきありがとうございます、

懲りないトモです!

 

今回お送りするテーマは…

 

2025・J3リーグ第33節

松本山雅FC×カマタマーレ讃岐

 

松本讃岐

 

こちらの試合回顧をお送りさせて頂きます。

 

第32節・北九州戦では監督不在のなか序盤から負傷者が出て

波乱を予感させるスタートに見舞われると

守りに徹しても攻めに転じても失点に繋がる悪循環を断ち切れず

最後に一矢報いるも落胆の色が強く滲む惨敗を喫した讃岐。

 

【第32節・讃岐×北九州 ハイライト】

 

勝ち点1が大きな意味を持つ残留争いの最中に

避けたかった連敗が『4』まで伸びてしまい

重圧に潰れてしまいそうな局面が続いていますが

懸命にもがくチームは次こそ希望を手にできるのでしょうか。

 

対する松本もシーズン前の下馬評を悪い意味で裏切る

予想外の低迷に理想と現実とのギャップに混乱が感じ取れ

前節も相模原を相手にあと一押しが足りず敗れ

これで直近3連敗かつ無得点が続いているという状況です。

 

【第32節・相模原×松本 ハイライト】

 

加えて本拠地のサンプロアルウィンが設備崩壊し

現在使用停止という異例の措置を受けている影響で

ホームゲーム開催地が定まらない流浪の民となり

讃岐戦は同県のライバルが使う長野Uスタジアムを借りて行われることに。

 

浮上のキッカケを求め暗中模索を続ける両チームの戦いは

どちらが苦しみからいち早く解放されることになったのか…。

 

いつものように私見を交え振り返り考察していきますので

最後までお付き合いください。

 

では参りましょう!!

 

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【試合前の所感】

 

フォーメーション図

引用元:SPORTERIA

 

讃岐はシステム変更なく【3-4-2-1】を採用。

 

前節の大敗を受け見直しの可能性もありましたが

メンバーを大きく入れ替えて継続という判断に至ったようです。

 

林田選手の3バック真ん中や宮市選手の右サイドバック起用は

途中出場も含めて今季実戦では任されていなかったポジションのはずで

システムは据え置きでも異なるキャラクターを置くことで

どういった新味が見られるかは注目ポイント

 

あとはしばらくぶりにベンチに帯同している

丹羽選手・森川選手といった経験者がもたらす影響力にも

期待を寄せてゲームに臨みます。

 

フォーメーション図

引用元:SPORTERIA

 

一方の松本も【3-4-2-1】を継続しミラーマッチの様相。

 

基本的には守備に対する意識の高さが見られ

攻撃陣が孤立するような形になりがちなところを

個の力でどうにかしてきたチームですが

浅川選手が移籍・菊井選手が怪我で離脱し質の面が不足。

 

怪我明けでコンディションが万全にないであろう

安藤選手・村越選手もベンチに入れ

総動員でこの困難に挑む構えを見せています。

 

元々がアタッカーの枚数が少ないシステムだけに

失点を怖がらず後方がラインを上げて支援していく

組織的なアプローチを体現してゴールと連敗ストップを

成し遂げていきたいでしょう。

 

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【試合回顧・前半】

 

引用元:Football LAB

 

立ち上がりはロングボールを蹴り合い

カウンターリスクを避けながら様子を伺う展開。

 

直近の試合では低めに設定されていた松本の最終ラインが

ここでは上げられていたことも影響し

讃岐が背後に抜け出す優位な局面が見られました。

 

 

最終ラインを高めに押し上げて(赤矢印)ミドルサードで密集を作る松本。

 

ただ前線のプレスは控えめでパスの出しどころが探せた讃岐は
裏のスペースを狙うロングボールや
ターゲットマン(宮市選手)の居る右へのサイドチェンジを活用し
少ない手数で相手の脅かせる好都合な展開となった。

 

9分に獲得したペナルティーアークでのフリーキックや

28分の附木選手→前川選手のラインが繋がったロングボール一本など

得点チャンスは作れましたがスコアは動かせず。

 

反対に松本がボールを保持しているシーンは

序盤は同じくロングボールで背後を狙われることもありましたが

讃岐はディフェンスラインを下げる形に対応を変え

相手に蹴らせないようにしていたのは良い機転でした。

 

 

松本とは対照的にディフェンスラインを下げる守備対応を取った讃岐。

 

アタッキングサードに構える選手にボールが入っても
マッチアップする守備者(青枠)+中盤の選手と挟み込んで(黒矢印)
ダブルチームに行けるブロックを組むことで
松本はボールを前進させることが難しかった。

 

31分には滝選手がスルーしたボールに林選手が反応し

リターンパスを送ったことで抜け出す決定機を生み出しましたが

ここはポストに嫌われゴールには至らずで

前半のうちに松本が可能性を示せたのはこの一本のみでした。

 

自分たちが主体的にボールを動かし支配的に試合を進め

苦しみながらこじ開けた文字通りのワンチャンスを仕留め損ねた松本と

ローブロック・ロングボール・セットプレー(※ロングスロー含む)を徹底し

弱者の兵法で勝ち筋を探りフィニッシュの数を増やした讃岐。

 

スタッツ

引用元:スポーツナビ

 

ハーフタイムを挟んでこの流れがどう変化していくのか…

膠着した試合は雌雄を決する後半へと向かいます。

 

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【試合回顧・後半】

 

引用元:Football LAB

 

試合の流れはやや讃岐に傾いていた前半でしたが

後半開始早々にそれを一変させるゴールが生まれ

押されていた松本が一歩リードを奪います。

 

【48分 松本・野々村 鷹人

 

ビハインドを負ったことでこれまでの戦術から

自分たちでビルドアップしながら

相手を攻め落とさなくてはいけなくなった讃岐は

中盤から終盤にかけての時間帯に交代カードを全て切り強攻策に出ます。

 

 

計5枚のカードを切り終え4バック化した讃岐。

 

吉田選手が下がりダウンスリーの形でビルドアップを開始し
高い位置に付けるサイドバックとワントップのポジションをピン留めし
相手の最終ラインを下げるとミドルサードの数的優位(赤枠)
フレキシブルなポジション交換でかく乱し空いている選手を活用していった。

 

選手交代とシステム変更で出力の上がった讃岐は

最終盤に怒涛の末脚を発揮すると

セットプレーの二次攻撃でミドルシュートのこぼれを詰めて

同点弾を決めたかに思われましたが判定はオフサイドに…。

 

リプレーを見ても対象選手がプレーに関与したと取られるのは

ちょっと理不尽に思えますが覆ることはありません。

 

このままゲームセットを覚悟したアディショナルタイムに

再度攻め込んだ讃岐は左サイドを突破した上野選手のクロスに

川西選手が合わせてゴールへと流し込み

今度は正真正銘の同点弾をゲットします!

 

【90+2分 讃岐・川西 翔太

 

土壇場で勝ち点3かこぼれ落ちていった松本は

それを取り返すべくギアを上げ掴んだコーナーキックに賭けますが

その意気込みが裏目となるカウンターを浴びます。

 

上野選手がクリアしたルーズボールの競り合いを制した

エドゥアルド選手が独走しキーパーと1対1になると

滑り込んだ相手に倒されPKを獲得する大殊勲!

 

おそらくラストプレーになるであろう

緊張感漂うシチュエーションでキッカーを任された丹羽選手が

そのプレッシャーに打ち勝つ一撃を叩き込み

讃岐にとって大団円のドラマが完結します!!

 

【90+7分 讃岐・丹羽 詩温

 

理想を捨て泥臭く勝ち点を目指しても窮地に追いやられ

もう駄目かという土俵際からひっくり返した魂の逆転劇で

J通算100勝という節目にたどり着く感涙の幕切れ。

 

スタッツ

引用元:スポーツナビ

 

記念すべき100勝目でJリーグでの対松本戦初白星という歴史を刻み

残り5試合となった熾烈な残留争いを制するため

この勢いを持って突き進んでいきたいですね^^

 

【第33節・松本×讃岐 ハイライト】

 

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さて今回は

 

カマタマーレ讃岐試合回顧・2025

【第33節・vs松本山雅FC】

 

 

をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?

 

スコアの推移がドラマチック過ぎて記憶から薄れてしまっていますが

ローブロック・ロングボール・セットプレーを徹底した堅守速攻の戦い方は

理想への積み上げを放棄し残留という現実的な目標に専念する覚悟が見えました。

 

おそらく残り5試合も(少なくとも残留が確定するまでは)この割り切った戦術で

勝ち点を拾い続けていくことを考えているのではと予想されますので

内容の乏しい試合が続いても『結果良ければ全て良し』の精神で

チームの頑張りを見守っていきたいと思います。

 

息を吹き返したチームが連勝を賭け挑む
次節の相手は【ガイナーレ鳥取】

 

引用元:Lemino

 

細かいパスワークを武器にボールを保持しながら

ゲームコントロールを図るスタイルのチーム。

 

ただ質の面ではなかなか苦しんでいる様子が伺え

得点数・チャンスクリエイトといった攻撃の数値は不振で

高さにも強調できる優位性が見られないので

セットプレーもあまり得点に絡んでいないようです。

 

讃岐が松本戦のように割り切って引いて守ってくるとなれば

鳥取としても組みにくいのではないかと思われます。

 

ボールを長く持つスタイルの性質上

ウイングバックやボランチも攻撃参加する機会が多く

裏返ってカウンターを受けるシーンがしばしば見受けられるので

トランジションの切り替えは素早く行っていきたいところ。

 

相手のパスサッカーに惑わされることなく

自陣で囲い込み奪って少ない手数でロングカウンターを食らわす

質実剛健な戦いで目の前の勝ち点を掴んできて欲しいですね。

 

もうどこが相手でも一貫して堅守速攻と腹を括っているはずなので
チームと思いを共にし勝つことよりも【負けないこと】を強く意識し
最後まで見守り続けていきたいです。

 

 

貴重な勝ち点を1つでも得られることを願って

本稿を結ばせていただきます。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

 

ではまた別の記事にてお会いしましょう。

 

⇩前回記事⇩

 

 

 

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