この度はお越しいただきありがとうございます、
懲りないトモです!
今回お送りするテーマは…
2025・J3リーグ第31節
AC長野パルセイロ×カマタマーレ讃岐


こちらの試合回顧をお送りさせて頂きます。
第30節・宮崎戦ではビルドアップが上手く行かずボールを握られると
センターバックの競り負けから失点し追う展開に回り
課題のセットプレーと危険な位置でのミスが重なり
大きく傷口を広げて大敗を喫した讃岐。
【第30節・讃岐×宮崎 ハイライト】
ミラーゲームで大差を付けられるという結果を以て
上位との違いを痛感する非情な現実を味わいましたが
悲嘆に暮れる猶予もなくスケジュールは迫ってくるので
次の試合に標準を合わせていくしかありません。
ここで対する長野も現状は残留争いに巻き込まれる順位に付け
今季初の連勝を狙った前節も上り調子の金沢に逆転負けを許すなど
思い通りにいかない苦境に立たされています。
【第30節・長野×金沢 ハイライト】
ここのところ兆しが見えてきている
ハイプレスとセットプレーを拠り所に
とにかくがむしゃらに走り切る戦いを続けて
この難局をチーム一丸となって乗り切りたいはずです。
勝ち負けが数字以上の意味を持つ
勝ち点差1と肉薄する同士の過酷な6ポイントマッチは
どちらが制して生き残りに近づくことになったのか…。
いつものように私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
【試合前の所感】

引用元:SPORTERIA様
讃岐は普段の4バックも考えられるメンバーでしたが
蓋を開けると3バックへの変更が見られました。
前回の記事内で【4-4-2】の解体を提言した身としては
非常に好意的に受け取れるカスタマイズです^^
キーパーに今村選手を起用した意図は
おそらく繋ぐよりもロングボールを入れようという
攻撃面のアプローチを考えて
飛距離の出せるタイプが優先されたのでしょう。
アバウトな配球が増えることが予想されるだけに
ルーズボールなど球際への反応も要求されるので
加入後初出場となるノスンギ選手の働きにも注目。

引用元:SPORTERIA様
もう一方の長野も普段と変わらない【3-4-2-1】を採用してきたので
対面とマッチアップする機会が増えるミラーゲームの様相。
前線には運動量や機動性を重視したキャラクターを起用し
相手のビルドアップを高い位置からハメるハイプレスを狙う布陣。
サイドには独力で仕掛けられるアタッカーが置かれているので
攻撃の経路は外を回しながらが軸になるはずです。
讃岐が3バックにしてきたことで攻撃の難しさは増しますが
自分たちのスタイルを崩さずに攻略することはできるのでしょうか。
【試合回顧・前半】

引用元:Football LAB様
讃岐はキーパーから始まる攻撃で
ハイプレスの構えを取る長野の出方を見るや
ビルドアップを避けロングボールを蹴る
プラン通りのアプローチで展開。
逆に長野は前線のユニットに高さが不足しているため
ハイボールを使った競り合いを避けながら
裏への飛び出しとサイドアタックの二軸で攻撃を組み立てます。

讃岐の後方に対し同数でプレスを狙う長野(青枠)。
それを折り込んでフィードの飛距離が出せる今村選手の持ち味を活かし前線にダイレクトで入れてエアポケットになりがちな間(赤枠)で拾って敵陣でのプレーを増やしていきたいところでしたがキープできずに失うシーンが多くゴールは遠かった。 |

長野はブロックを組んで待ち構える讃岐に対しプレッシャーの緩いミドルサード(青枠)からディフェンスラインの背後(赤線奥)狙いが攻撃の基本線。
相手のブロックが下がったケースではサイドへ迂回してクロスボールを上げてゴールへと迫っていく形が多く見られた。 |
讃岐がこだわりを捨てて守備に注力したことにより
試合は膠着しどちらにも決定的なシーンが巡ってこないまま
試合が進んでいくかに思われましたが
クロス処理の誤りが自軍のネットを揺らしまさかの事態で均衡が崩れます。
【36分 長野・オウンゴール】
前半はこのまま思惑通りに堅い試合のまま終えましたが
互いに安全運転を心がけているなかで
事故が起こりダメージを負った讃岐は
ここから修復することができるのでしょうか…。

引用元:スポーツナビ様
追いかける立場の讃岐は無理にでもゴールを狙うプレーが求められ
縛りの発生する窮屈な展開が待つ後半に向けてどう動いていくのか
ベンチワークに一縷の望みを託します。
【試合回顧・後半】

引用元:Football LAB様
後半の入りとなる時間帯には追加点を狙う長野を裏返し
川西選手のミドルサードで相手の間を取るポジションから
ディフェンスラインの背後を狙うパスでチャンスを作りますが
フィニッシュの精度が足らずゴールには至りません。

56分・長野が前掛かりに出ていたシーンで最終ラインと中盤の間(赤枠)に入ったボールを讃岐が収めると川西選手が素早く裏に出しチャンスメイク。
54分の内田選手が抜け出すシーンでもラストパスを配球しポジショニングの妙を見せていましたが次第に長野ベンチがリトリートへ移行することで敵陣のスペースが埋められていく形に…。 |
長野は選手交代を使い【5-4】のブロックで跳ね返し
クリアボールを前線に残すターレス選手を走力で競らせるという
割り切った戦い方にシフトし粘り込みを図ります。
讃岐も両脇のセンターバックに高い位置を取らせて
【2-1-3-4】のような形で密集している長野陣内に枚数を入れていきますが
懸命に体を張るディフェンスを破るには迫力不足…。
90+4分には再三相手の間を取る動きを見せていた
川西選手がフリーで受けてフィニッシュを放つも
枠を捉えることなく無情にも逸れて
塩試合に持ち込まれた試合は敢え無くタイムアップ。

引用元:スポーツナビ様
後半の中盤以降はチャレンジを捨てて勝つことに徹した長野に屈し
オウンゴールがなければどうなっていただろうかと悔いが残る
痛すぎる敗戦を味わう結果となりましたが
今は落ち込んでいる時間すら惜しく無理矢理にでも奮い立たなければいけません。
【第31節・長野×讃岐 ハイライト】
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2025
【第31節・vsAC長野パルセイロ】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
対長野に特化した戦術で挑んだチームの姿勢に
残留への強い覚悟を感じることはできましたが
余裕のない状況で【貧すれば鈍する】を体現してしまう
悔しい結果を味わってしまいました。
これで3連敗となり讃岐にとって
悪いシナリオへと近づいているのが逃れられない現実ですが
勝ちたいという気持ちはまだ絶えていないはずなので
空回るばかりではなくたまには報われて欲しいと願います。
傷心から奮い立ち何を差し置いても結果を掴みたい
次戦の対戦相手となるのが【ギラヴァンツ北九州】。
![]()
引用元:Lemino様
相手にボールを持たれた際にタイトな守備で奪い
鋭いカウンターアタックを起動させる堅守速攻が売りのチーム。
ビルドアップに結構食いついてくるため
繋ぎにミスが出ると命取りになる一方で
ハイラインを仕掛けるなどリスクを冒してくるケースもあるので
プレスを引き込んでロングボールで裏を狙う配球は効果を生みそうです。
自発的な攻撃パターンは縦突破が中心で
サイドをあまり経由してこない傾向があるため
最終ラインには幅を取らなくてもある程度対応可能と考えると
北九州に対しては4バックの採用が吉かなと思います。
プレスを控え【4-4-2】のミドルブロックで待ち構えて
相手の攻撃スピードを鈍化させつつ
後方で繋いでプレスを引き込みロングボールで背後を狙う
現代サッカーらしくないクラシカルな戦術が面白そうですね!
長野戦で3バックを採用した直後なので
私自身も讃岐の手の内が読めない状況ですが
北九州側も同じくスカウティングに迷うと思うので
それがプラスに作用してくれるとなお良しなのですが…^^;
どんな状況でも勝ち筋が完全に閉ざされることはないですし
少しでも有利な環境で選手たちが試合できるように
首脳陣も思考を巡らせてアシストしてもらいたいです。
(策を講じてくれるほどに当ブログの内容も潤いますし…笑)
逆にシステムの噛み合わせが悪く戦術的に不利な状況では
選手たちが個の力でフォローして相互補完によって
良い結果を手中に収めて欲しいですね!
兎にも角にも勝ち点を積む…
如何なる時も立ち向かう不屈の精神を胸に秘め
本稿を結ばせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ではまた別の記事にてお会いしましょう。
⇩前回記事⇩

