皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回のテーマはこちら。
カマタマーレ讃岐試合回顧・2024
第20節・vsFC琉球
こちらをお送りさせて頂きます。
前節の今治戦では立ち上がりから先制点を求めた激しい応酬の末
無警戒だったショートコーナーから失点を喫し
最後は一か八かの賭けが裏目に出て敗れた讃岐。
対戦が一巡し終えたシーズンの折り返し地点で
僅か2勝に留まる危機的状況から脱するためにも
後期初戦を落とすわけにはいきません。
ここでぶつかる相手となる琉球は自慢のパスサッカーを武器に
上位を伺う立ち位置に居ましたが直近は3連敗中と
結果に恵まれず岐路に立たされている印象。
前節からセンターバックを2枚に変更したようで
この形が上手く機能させることができれば
再び浮上の足掛かりを掴めるかもしれない…
そうなるためにも結果を手に入れたいでしょう。
それぞれ勝利を渇望する両チームの争いは
どちらが勝ち名乗りを挙げることとなったのか。
私見を交え振り返り考察していきますので
最後までお付き合いください。
では参りましょう!!
両チームのスタメンは以下ようになりました。
引用元:SPORTERIA様
讃岐はこれまで通りとなる【3-4-2-1】でスタート。
チームの中核を担ってきた川西・前川の両選手を外し
細かく繋いでくる琉球に合わせて前からのプレッシングを狙える
運動量豊富な若手を起用し球際の攻防を強化する公算でしょうか。
引用元:SPORTERIA様
対する琉球は前節から採用する【4-4-2】を継続。
ボールを保持する時間を長く生み出すチームなので
攻撃の際には選手の立ち位置を多彩に可変することで
相手の守備を翻弄していきたいところです。
試合は立ち上がりから大方の予想通り
琉球がボールを握る展開で推移していきます。
センターバックを2枚に減らしたことで
中盤から前線にかけてフレキシブルに立ち位置が変わるので
讃岐としては相手に付くより自分たちのブロックを組んで
各人のエリアに準じて守っていく形になります。
後方は2センターバック+1枚(岡澤選手が主)で溜めを作ってセンターフォワードの二人が前線に張り付かない(白矢印)ことで様々なパスコースが作られていた。
幸喜選手のプレーエリアが広く逆サイドに顔を出したり白井選手がディフェンスを引き付けることでサイドバックの藤春選手がフィニッシュに絡むなど俯瞰して見ても混乱する連動もあったのでピッチレベルなら尚更掴まえにくい攻撃だったはず。 |
守備に回る時間帯が長く振り回された讃岐は
自陣からのポジトラで繋ぎにミスが出て相手に与えたフリーキックを
早々に沈められまたしてもビハインドを背負うこととなります。
🎥|GOAL!!!#富所悠 選手の狙いすましたフリーキックが直接決まる!!!
今シーズン7点目!!!!!!!🏆明治安田J3リーグ 第20節
2024.7.7(日)
vs #カマタマーレ讃岐
⚽️前半15分 富所悠#FC琉球#Rewind #琉球昇竜 pic.twitter.com/BA4osWbKyp— FC琉球OKINAWA | FC RYUKYU OKINAWA[公式 𝑿] (@fcr_info) July 7, 2024
ここに関しては私も現地で直感的に
『これは右足で狙えば入るんじゃないか?』と考えが浮かび
映像で見返しても壁の作り方と今村選手のポジションを見れば
決められてしまうのもやむ無しといったシーンでした。
ボールを握られている場面では優位に運ばれていた讃岐ですが
攻撃を牽引するメンバーの守備的な貢献度が低い琉球に対し
シュートまで持ち込むシーンはそれなりに生み出します。
二列目に攻撃的な選手を揃える琉球はサイドハーフの守備的な貢献度が低く4バックの脇であるアウトサイド(青枠)やサイドハーフとサイドバックの中間であるファジーゾーン(赤枠)が穴に。
讃岐にとってはストロングポイントとなるエリアだけにここを空けてくれる相手に対してはチャンスが作りやすかった。 |
双方が攻撃ターンに持ち味を発揮する展開となっただけに
前半のうちに追いついておきたかったのですが
ゴールポストに嫌われるシュートもありながら
どうしても一点が遠いままハーフタイムを迎えることとなります。
この経過を『是』と捉えるか『非』と捉えるか…
両指揮官の思惑や如何に。
後半開始のタイミングで1枚ずつ入れ替えを行った両軍。
讃岐は前川選手を投入し純粋に個のクオリティを上げたのに対し
琉球はここまで広く動いていた幸喜選手に替わり
庵原選手が前線でディフェンスラインを駆け引きをするような役割を担い
オーソドックスなスタイルに。
前半のうちは攻め上がっていたサイドバックを後ろに残し被カウンターに備える手堅い戦い方に舵を切った琉球。
リードしている状況を許せばこういった安全策を取られてしまうのも当然で攻撃の精度に欠く讃岐がゴールを脅かすシーンは減少していった。 |
動きが活発だった前半に比べ塩試合の様相を呈してきた後半に
讃岐がようやくアクセントを加えたのが左合選手を入れて
吉田(源)選手をインサイドへ移し立ち位置を弄ってきたところでしょうか。
それでも基本的には終始一貫する試合運びで工夫としては弱く
最後の2枚替えで5バックにしてクローズさせた琉球が逃げ切り…。
毎度改善されない先制点を許してしまう準備の甘さに加え
前節の負け方が脳裏をよぎったのかリスクを嫌い途中からも動けず
終了間際の微妙な判定にフラストレーションが爆発。
感情のコントロールも失ってしまう米山監督の姿は
さすがにチームが正しい方向へ進んでいるかに
疑問を抱かせる振る舞いに映りました。
七夕の夜に祈った切なる願いも虚しく
低迷を抜ける出口は見えぬまま
シーズン後半戦を走り出します。
さて今回は
カマタマーレ讃岐試合回顧・2024
【第20節・vsFC琉球】
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
これで公式戦(天皇杯含む)6戦勝ちなしが続き
宮崎戦の奇跡的な同点劇がなければ6連敗があり得たという状況には
さすがにトーンダウンするしかありません。
追い打ちをかけるかの如くタイミングで
冨永選手のレンタルバックがリリースされ
『泣きっ面に蜂』というほかに無い…。
ここで立ち塞がる相手となるのが
現在首位をひた走る【大宮アルディージャ】
引用元:football-emblem様
前節・沼津戦は今季ワーストの3失点を喫し2敗目となりましたが
初黒星となった松本戦後に続き今回も連敗回避を誓い
讃岐と対戦するシチュエーションになりました。
この試合では沼津のビルドアップに対し積極的なプレスが裏目に出て
ライン間を大きく空けてしまっての失点が重なりましたが
讃岐がこの攻撃を手本にできるかどうかは微妙…。
しかし前回対戦時には【5-4-1】でリトリートに徹して
それでも完敗した事実も踏まえれば
こちらがボールを握る展開に持ち込まなければ
勝ち筋は見えてこないような気はします。
米山監督の傾向として
『どう攻めるか』より『どう守るか』を基本にし
戦い方を考えている印象がありますが
パターンが偏ると対策する側にしてみれば楽でしょう。
今のまま挑んでも首位に立つ大宮を出し抜ける可能性は限りなく低いので
スタートからセンターバックを2枚に減らしシステムの再構築するなど
攻めの采配を講じて閉塞感漂うチームに刺激を加えるくらいの
気概を示してもらいたいと思います。
※Football LAB様の対戦シミュレーションだと勝率わずか8%…^^;
引用元:Football LAB様
勝ち目の薄い試合なのは重々承知ですが
その上で勝率を1%でも高めるために取れる最善は何なのか…
しっかりと思考を巡らせて挑んで欲しいです。
下馬評を覆す会心の『窮鼠猫を噛む』ならぬ
『窮饂飩栗鼠を噛む』瞬間が見られることを信じて
今回はこれにて本稿を締めくくらせていただきます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
また別の記事にてお会いしましょう。
⇩前回記事⇩
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