皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回のテーマはこちら。
カマタマーレ讃岐試合回顧・2023
第24節・vs愛媛FC
vs
こちらをお送りさせて頂きます。
前節の今治戦は可変する相手のシステムに翻弄されることなく
交代策によりバランスを失った時間帯で決勝点を奪いきり
したたかな戦いで勝利を収めた讃岐。
戦術の練度が高まってきたように感じる充実の試合を経て
首位に立つ難敵のオレンジに挑みます。
相対する愛媛は直近5戦は2勝3分、さらに10戦負けなしと
怒涛の勢いで勝ち点を積み重ねているチーム。
新任や途中交代などで現場のトップを挿げ替えるチームが多い
今季のJ3(※)にあって充実ぶりを示す石丸体制2年目は
J2昇格が視野に入る頭一つ抜けた存在。
(※前年終了時から現在まで同じ監督が指揮を取っているのは【愛媛・富山・奈良】の3クラブのみ)
磨き上げたサイドアタックによる自慢の攻撃力と
接戦で競り負けない勝負強さを発揮し続ける愛媛に
讃岐の組織的守備とトランジションはどこまで通用したのか?
これより試合を振り返っていきますので是非最後までお楽しみ下さい。
では参りましょう!
首位と遜色ない地力を示すも最後は奇跡的な展開に屈す
両チームのスタメンはこちら。
引用元:SPORTERIA様
讃岐は前節と全く変わらない布陣でスタート。
現状のベストと称して差し支えないメンバーを揃えて
首位チーム相手に正攻法でぶつかります。
引用元:SPORTERIA様
一方の愛媛はここまで全試合でスタメンに名を連ね
不動の左サイドバックとしてチームを牽引してきた山口選手が不在。
代役起用と見られるチーム最古参の前野選手が
中核を担う存在の穴をどう埋めるのか大きな注目ポイントです。
その他は変わりなくセンターバックとゴールキーパー以外は
機を見て攻撃参加してくる積極果敢な石丸サッカーを理解した精鋭が
意欲的にゴールを求め襲いかかります。
試合前には激しい雷雨に見舞われたニンジニアスタジアムで
天候と共にゲームも波乱を予感させる幕開けとなり
開始早々の前半5分に讃岐が先制に成功します!
引用元:カマタマーレ讃岐オフィシャルサイト様
コーナーキックを弾かれた後に生まれたセカンドチャンスで
川﨑選手がタイミングをズラして放り込んだアーリークロスが
ディフェンスとゴールキーパーの間へ絶妙な弧を描き
そこへドンピシャで走り込んだ赤星選手が頭で合わせる鮮やかな流れでした^^
思わぬ早さでスコアが動いたものの
ここから大きくバランスを崩すことはなく
戦前の想定通り愛媛が左サイドを中心に攻撃を組み立てます。
茂木選手が起点となり裏を狙う上下動を見せるエース・松田選手に
縦への突破を目論む石浦選手とセカンドチャンスに備える曽根田選手、
深澤選手も時折フォローに顔を出す極端な左重心の戦術。
高い位置で数的優位を作る(赤枠)積極的な攻撃を仕掛ける愛媛ですが
対角線に空けたスペース(青枠)でロングボールの処理を誤った隙を逃さなかった讃岐が
こぼれ球を拾った後藤選手から一気呵成のカウンタースイッチが入ります!
ポケット(ゴール脇のエリア)へ流し込んだラストパスに反応した吉田選手が
迷いなくダイレクトで蹴り込んだシュートがゴールを揺らし
首位・愛媛に大きなダメージを負わせる追加点ゲット!!
引用元:カマタマーレ讃岐オフィシャルサイト様
ライン間(最終ラインと中盤底の間に生じるスペース)が広くなりがちな
愛媛にとってセンターバックの処理ミスは痛恨でしたが
逃さず決めきった讃岐の切り替えも見事なシーンでした^^
ただここで折れないのが首位に立つチームたる所以で
2点ビハインドになっても自分たちの攻撃手段を貫き
【茂木→松田】のホットラインで崩しきって逆襲の狼煙を上げ
スコアを詰めて前半を終えます。
引用元:愛媛FCオフィシャルサイト様
振り返るとこの失点が後の展開で大きな意味を持つ
悔やみきれないものとなってくるとは…。
後半開始に合わせて選手を二人入れ替えた愛媛。
石浦選手・森下選手ともに前半で少し痛む場面があったので
大事を取った意味もあるのでしょうが
ベンダンカン選手が入ったことにより攻め方は変化。
トップにベンダンカン選手、1.5列目に松田選手と並ぶ場面が多く
ベンダンカン選手が右に流れるプレーで左偏重の攻撃パターンを解消します。
奥田選手が同サイドへの意識を強めるポジションを取り
松田選手のケアには竹村選手が加わるシーンが増え
時間が経つにつれて讃岐は【4-1-4-1】気味になります。
守りに入りたくなる気持ちは理解できるし
讃岐にとっては間違っていない選択肢のはずでしたが
後藤選手のポジションが下がったことで
相手が攻撃に出やすくなったのもまた事実。
この流れを凌ぎ切るためのオプションがベンチに入っていなかったのも
讃岐としては最後に泣きを見る伏線になってしまう難しい試合展開…。
押し込まれる時間帯が続く状態で何とか持ちこたえていましたが
松田選手・谷本選手に絶妙なファーストタッチから
ゴール隅へほぼ防ぎようのないゴラッソの連続を浴び力尽きました。
引用元:愛媛FCオフィシャルサイト様
この2点はいずれも前野選手がアシストを記録。
試合前には讃岐にとってアドバンテージになると思っていた
ベテラン左サイドバックが愛媛の逆境を救う使者になろうとは…。
試合後のコメントからもこのチャンスに期するものを吐露した前野選手。
−−自身、2得点を演出した形となった。
僕自身、オム(山口)との違いは出せたかなと思っています。
彼(山口)には彼の良さがあって僕には僕にしかできないことがある。
運動量やスピードの違いはありますけど、僕らしく戦えたと思います。
僕は前に行くだけが全てではないと思っているので、しっかりタメを作りながらコンビネーションで勝負しようと。
そこらへんで良さは出せたかなと思います。
引用元:愛媛FCオフィシャルサイト様
伏兵が輝きを放つ大仕事をやってのけ
練習でも入らないような高難度のシュートが決まる
普段であれば起こり得ないようなことが目の前の現実となった試合。
勝ち負けだけを求める方にとっては耐え難い結果になったかもしれません。
ただ悔しさを抱えつつもある種の奇跡が起こった
この劇的な試合に立ち会えたことを幸運にも思う
そんな満足感も覚えたレベルの高い一戦。
表面上のスコアだけを見れば失望してしまいかねないものですが
内容を見れば優勝を争う相手に対しても力は存分に示し
今後の躍進を大いに予感させる敗戦でした!
さて今回は
『カマタマーレ讃岐試合回顧2023第24節・vs愛媛FC』
をテーマにお送りしてきましたがいかがでしたか?
充実感を滲ませる今の愛媛に宿る凄みに脱帽しつつも
それに劣らぬパフォーマンスを見せてくれたチームに
期待が高まっているのが私の所感です。
アウェイゲーム勝率.083(1勝4分7敗)という極端な内弁慶っぷりも
今なら跳ね返して勝利を挙げてくれるはずだと信じています!
対戦相手として待ち受けるのがテゲバジャーロ宮崎。
引用元:football-emblem様
愛媛FCと同様に左サイドが攻撃の起点となるチームも
ポゼッションを武器としているだけにショートパスを繋いで
崩してくることが狙いとアプローチは異なります。
引用元:SPORTERIA様
フィニッシュの指標はそこまで脅威に思えないので
相手の手数を減らす組織的なプレスが浸透してきた讃岐にとっては
与し易い存在なのかなと感じます。
十分に勝機のある試合だと私は強気に構えていますが
とはいえ下駄を履くまで分からないのが勝負事です。
盲目的なファンの思い上がりだと馬鹿にされたくないので
勝ってくださいお願いします!!(切実)
という感じで謎に自分へのプレッシャーをかけたところで
今回は締めくくらせていただきます^^;
本稿も最後までご覧いただきありがとうございました!
それではまた別の記事にてお会いしましょう。
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