皆さんこんにちは、懲りないトモです。
黒田博樹という野球選手をご存知でしょうか?
カープファンにとっては
球団のシンボルのような存在です。
通算勝利数は日米合わせて203勝。
素晴らしい数字ではありますが、
群を抜いて多いとは言えない成績です。
しかし彼の背番号「15」は球団史上3人目の
永久欠番として扱われています。
(他の2名は山本浩二氏と衣笠祥雄氏)
なぜ傑出した成績ではない黒田が
そのような栄誉を与えられたのか…
それは彼の人間性に
球団とファンが魅せられたからである。
彼が残してきた
心奪われるエピソードを
いくつか紹介したいと思います。
アマチュア時代
上宮高から専修大学へ進学。
高校時代は控え投手で
ドラフト候補にも上がることのない存在。
しかし大学進学後、徐々に頭角を現し
実力を付けていった黒田は
一躍ドラフト上位候補に。
当時は逆指名といって
候補選手が希望球団を選べるルールが存在していて
有力選手はより多くのお金をもらえる球団に
入団するのが一般的だった。
カープは親会社を持たない独立採算制の球団経営で
資金力に乏しく、マネーゲーム化していた
ドラフトでは苦境に立たされていた。
黒田獲得競争も例に漏れず
厳しい様相を呈していたが、
黒田はカープを選んでドラフト2位指名を受ける。
なぜ黒田はそう決断したのか?
決め手になったのは熱意だ。
カープが一番早く自分を見出してくれて
一番足繁くスカウトしに来てくれた。
このチームのために腕を振るいたい。
そう言ってカープを選んでくれた黒田。
入団の経緯からこの男に感動させられた。
プロ入り後
期待され入団した黒田だったが
数年間は結果が残せず伸び悩んでいた。
しかし5年目に初の二桁勝利を挙げ、
以降チームを牽引するエースとして
獅子奮迅の活躍を見せていた。
カープは長く低迷しており
黒田の存在は数少ない希望だった。
そんな状況のまま時は流れ
黒田はFA(フリーエージェント)の権利を獲得。
FAとは所属球団以外とも契約交渉できるようになり
より良い条件を提示してくれるチームに
移籍できるシステム。
黒田との別れは決定的な状況…。
しかし黒田を愛するカープファンは
残留を望んで横断幕を掲げる。
「我々は共に闘って来た
今までもこれからも…
未来へ輝くその日まで
君が涙を流すなら
君の涙になってやる
CARPのエース 黒田博樹」
ファンの思いに触れた黒田は
一転残留を決め、会見中に
僕が他球団のユニフォームを着て
広島市民球場でカープのファン
カープの選手相手にボールを投げるのが
自分の中で想像が付かなかった。
僕をここまでの投手に
育ててくれたのはカープ。
そのチームを相手に僕が目一杯のボールを
投げる自信が正直なかった。
とコメントを残す。
カープと黒田の絆を感じさせるエピソードである。
翌年もプレーし恩義を果たした黒田は
メジャーリーグ移籍を決断。
活躍の場をアメリカに移すことになる。
全部語ると長くなってしまうので
今回はこの辺でお開きにいたします。
続きも期待してお待ち下さい。
それではまた。