皆さんこんにちは、懲りないトモです。
今回は数々の感動作を世に放ったアニメーション制作チーム
『超平和バスターズ』の作品紹介第2弾です!
(第1回はこちら)
https://korinai-st12.com/respect-chouheiwa-busters-1st/
秩父三部作と言われる彼らが生み出した作品ですが
切り口は様々に心情へと訴えかけてきて
胸を打つものに仕上げてきます。
後悔だったり失敗だったり負い目だったり…
人それぞれ抱えている後ろ向きな感情を
最後には前へと向けてくれる。
そんな作品たちです。
彼らのメッセージが詰まった名作を
ご紹介していこうと思います。
心が叫びたがってるんだ。
公式サイト
2015年9月に公開された劇場版アニメーション作品。
2017年7月には実写版でも劇場公開された。
あらすじ
活発でおしゃべりな女の子だった成瀬順は
自身の何気ない一言が原因で両親の離婚を招いてしまう。
ショックで落ち込む順の前に『玉子の妖精』が現れ、
災いを招いたおしゃべりを封印されてしまい
話すと腹痛を起こすという呪いをかけられてしまう。
そんな事情をクラスメイトの坂上拓実に打ち明けると
彼の助言で歌であれば腹痛が起きない事に気付き
「歌に乗せて本当に伝えたい事を話せばいい」
と背中を押してもらう。
そして地域ふれあい交流会という催しの出し物に
担任教師の薦めるミュージカルを演じることで
順は秘めていた自分の思いを周囲へと打ち明けていく。
その過程で生まれる気持ちも…。
感想
本作では呪いというような表現を用いていますが、
実際にも言いたいことが全部言える人はごく少数だと思います。
…ポイズン。
言葉が持つ威力は良い方にも悪い方にも転びます。
その事を理解して、良い使い方ができるようにと
学ばせてくれる作品ではないかな、と思います。
あとは言葉で傷つけたはずの母親が
言葉を交わさなくなったことでも苦しんでいるのが印象的で、
世の中は二律背反…逆もまた真なりという教訓も得ました。
生きることは単純にはいかないですよね…。
だからこそ、順と母親が思いを通じ合わせた時が
一番涙腺に来ました。
物語の本題は恋模様だと思うんですけどね(笑)
詳しくは作品をご覧いただいて色々感じてもらいたいです。
空の青さを知る人よ
公式サイト
2019年10月に公開された劇場版アニメーション作品。
あらすじ
山あいの街に年の離れた姉と二人暮らしをする少女・相生あおい。
幼い頃は姉・あかねとその恋人や友人たちに囲まれて
楽しく日々を過ごしていた。
しかしある日、事故により両親を失った姉妹は
音楽の道を志す恋人と東京に出るという約束を諦め、
地元に残り就職の道を選んだ姉の頑張りで
なんとか暮らしていた。
色んなものを犠牲にし諦めてきた姉を見て
自分はこうなりたくないという反抗心と
これ以上負担になりたくないという負い目を
抱えながら生きてきたあおいは姉の元を離れ
ミュージシャンとして東京に出ることを目指していた。
そんな中、町興しのために誘致した演歌歌手の演奏メンバーに
かつての姉の恋人・慎之介の姿が…。
感想
妹のために理想を捨てた姉と
姉のために現実を拒む妹。
この作品は思い合っているのにすれ違う様を
美しくまとめたお話だなと感じます。
大切なものだからこそ
扱い方を間違えてしまうこともあるんですよね。
そして故郷と決別し夢を追った慎之介もまた
苦しみの果てに戻ってきた。
本作のメインテーマである
『井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る』
の句が持つ意味のように
作品を通して自分が求めている事や大事なものは
遠くまで追い求めて行かなくても
案外すぐそばにもあるんだよ、と教えてくれるように感じました。
こういった『足るを知る』という風な考え方が
共感できるようになってきたのは
大人になったのか、野心が失われたのか…(笑)
皆さんもいま当たり前に与えられているものを
大切にして過ごして欲しいと思います。
そしてこの作品にも触れてもらいたいです^^
ということで2回に渡り、
『超平和バスターズ』と
彼らが生み出した名作3本を
ご紹介させていただきました。
どの作品も心に訴えかけてくる
深く印象に残るものに仕上がっておりますので
お時間の許す時にご覧になっていただきたいです。
では今回はこの辺で失礼致します。
ここまでお読みくださいましてありがとうございました!
それではまた次回お会いしましょう。